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3話
しおりを挟む一瞬天使が舞い降りたんだと勘違いするほどに君は美しかった。
僕の瞳は真っ赤な色。スカイブルーが美しいとされているこの国で僕の瞳は正反対の色をしていた。髪の色はグレーで真っ黒ではなかったけれどみんなから軽蔑される材料は全て揃っていた。
家族からも無視されていたせいか僕は愛に飢えていていたんだと思う。君はそんな僕に愛を与えてくれたんだ。
「えっ...?」
(何この人...めっちゃ可愛いんだけど。僕とは正反対...きっとみんなから愛されてちやほやされてきたんだろうな)
君はすぐにここを去ろうとしたけど、その瞳に軽蔑の色はなくてただ本当に申し訳なさそうな顔をしていた。
僕はそんな君ともう少し話してみたくて、でも今まで女の子と話したことなんてなかったから何を話しかけたらいいのかわからなくてただ腕を掴んでこう聞いていた。
「ねぇ君僕たちのことを見てもなんとも思わないの?」
(何言ってるんだよ!きもいって思ってるに決まってるじゃんか‼︎もっといい質問絶対あったのに...)
なぜか君から僕を否定する言葉を聞きたくなくて、聞いたことを後悔してると
「綺麗な顔をしていますね」
(えっ...僕たちが綺麗な顔?)
冗談だと思った、嘘だと思った、でも君の目は嘘をついてる目なんかじゃなくて、ただ真実を言った目をしていたんだ。
(っ///何この人...性格もいいとかやっぱり天使じゃん)
いい人だって思ったけど、すぐに人を信じることなんてできなくて意地悪しちゃった。
「いやいや違うでしょ?ほらもっとなんかないの?僕たちの目とか髪を見てさ」
「綺麗な色をしていますね」
僕のこの色をみて綺麗だなんて言う人きっと君だけだ。それでもよかった、君だけがきれいだと思ってくれるなら僕は今まで生きてきてよかったってそう思えた。
「ねぇこの人が僕たちの運命の人なんだよ!この人なら僕たちを受け止めてくれる!!僕ノアって言うんだ、お姉さんはなんて言う名前なの」
「リリーよ」
(リリーか...ねぇリリー僕を愛して、僕を可愛がって...僕の全てをあげるから)
「かわいい名前だね!ねぇリリーは僕のこと可愛がってくれる?」
「もちろん!ノアくんのこと大好きよ」
少しごり押しちゃったけど大好きって言ってくれた、初めて僕のことを大好きって言ってくれる人に出会えた。出会って数分なのに惚れるなんて軽いと思う?竜人族ってそんなもんなんだよ、特に男子の方は。一目惚れで結構するやつがほとんど、本能でわかるんだ。この人が僕が守るべき存在だって。まぁリリーの場合は男子なら誰でも一目惚れするだろうけど...もうリリー以外なんて考えられないや、ほんとに好き
「おいノア!何勝手に話進めてるんだよ!こいつの言ってることなんか口だけに決まってんだろ⁉︎」
「レオうるさい、僕はこの人がいいって思ったんだ。僕のこと真っ赤な瞳を見てもリリーは一回も軽蔑なんてしなかった。僕の目を見て大好きって言ってくれたんだ!僕は絶対リリーの旦那さんになる!」
(勝手に夫になるって言っちゃったけどいいよね?3人以上夫を作れるんだし...ほんとはいっぱい作って欲しくないけど、リリーのことだから他にも婚約者がいるんだろうな...まぁ負ける気なんてないけどね)
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