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4話
しおりを挟む第一印象はめっちゃきれいなやつ。思わず抱きしめてしまいたくなるような庇護欲のそそられる小さな女だった。
(こんなやつ現実に存在すんのかよ⁉︎まぁ俺とは絶対交わらない明るい世界で生きてきたやつなんだろうな)
「綺麗な色をしていますね」
「本気で言ってるのか?俺たちのこと怖いって思わねえのか?」
ノアと話してるこいつを見ていいやつだなとは思っていた。これな俺たちにも普通に話してくれる。でもまさか俺たちの髪や目を綺麗だなって思ってるとは思わなくてたぶんこの瞬間にこの女に惚れたんだと思う。
なぁノアなんかと喋ってねぇで俺を見ろよ。そんな仲間にまで嫉妬してしまうほどには俺は惚れてしまったらしい。リリーか...かわいい名前だな。ついノアとばっかり話すから、俺も話に入りたくてどうやって入ろうか考えてたらつい口を挟んじまった
「おいノア!何勝手に話進めてんだよ!こいつの言ってることなんか口だけに決まってんだろ⁉︎」
(何言ってるんだよ俺!やべぇ嫌われたかな...どうしよう、ただ話に入りたかっただけなのに...)
ただこっちを見て欲しくて、ノアしか見ねぇこいつにイライラしてキツい言葉を言っちまった。そのことに落ち込んでいるとリリーはノアのこと名前で呼び出すし、ノアが知らない間にリリーの夫になってるしで意味がわからない。
俺も名前で呼んでほしい...その声で俺の名前を呼んでほしい...お前の記憶の中に俺を刻んでくれよ
「レオ...」
「えっ?」
「俺の名前はレオって言ってんの!」
「あっよろしくね!」
(はぁ⁉︎それだけ?ノアとはあんなに話してたのになんで俺には話してくれねぇの?なぁもっとこっちを見ろよ)
「俺はお前のこと信用したわけじゃねぇから...俺たちの姿を見て心から愛してくれるやつなんかいねぇ、やってきても金や権力に釣られた女だけだ」
違うってわかってる、こいつはそんなやつじゃない。でもお前の気を引くためにはどうやったらいいかわからなくてつい出てしまうあいつの悪口。
「あっそう...もう1人の君はなんて言う名前なの?」
(俺完全に嫌われてる?避けられてるよな...そうだよな、だって悪口しか言ってねぇし...嫌だ、俺も見てほしい、俺もお前と話したい...)
ライアンの自己紹介が終わったらもう用はないとばかりに去ろうとするお前。嫌だ、まだ行かないでくれ、ここで逃したらこいつと話す機会はもうない。そんなの嫌だ。
「おいっ!もう行くのかよ!」
「えっレオさんまだ何か?」
(なんで俺はさん付けなんだよ!って今はそんなこと考えてる場合じゃねぇよな、こいつをなんとか引きためねぇと)
「いや...もうちょっとゆっくりしてってもいいんじゃねぇの?お前別に会場に行くわけじゃねぇーんだろ?ここが1番他のやつに見つかりにくい場所だから...」
「いや別に他の場所探すんで気を使わなくて大丈夫です、ありがとうございます」
「っだからちげえって!!」
「もうなんなんですか?」
(本当にこれで終わっちまう...それでいいのか俺は?)
「もう少し話してたいんだよ...ノアやライアン以外と話す機会なんてなかったからな!」
(また余計なこと言っちまった...リリーだから話してたいのに)
「まぁそうゆうことでしたら私も暇ですしお邪魔させていただきますね」
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