神様の住まう街

あさの紅茶

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神様との繋がり

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あたたかくて、でも少し憂いを帯びた空気が体に流れ込んでくる。まるで月読様の気持ちを共有しているみたい。

「アオイ……」

「は、はいっ!」

「……ありがとう」

そう呟いた月読様の目からは、一雫の涙がきらりと零れ落ちた。

「つ、月読様……?」

涙の意味がわからず私は慌てる。
どういうこと……と尋ねようとしたときだった。

「ギャー!!」

モフ太の悲鳴が聞こえたかと思うと、私の胸目がけてびょーんと飛び込んでくる。

「ぐえっ!」

「葵?!」

とっさに透さんがモフ太ごと受け止めてくれたけれど、モフ太は私にしがみつき「丸焼きにされる」とブツブツ呟きながら長い耳を抱えて震えている。

「え? 丸焼き? ……はっ! あつっ!」

見れば拝殿の開け放たれた間口で、燃え盛る厳つい男性が仁王立ちしている。

「火の神様!」

「このクソうさぎが! 俺の咲耶姫の着替えを覗いただと! 丸焼きにしてくれるわ!」

怒り心頭、燃え盛る炎に空気が熱く揺らぐ。突然の熱量に、参拝者さえも「なんかここ暑くない?」とざわつき始めた。

「ちょ、ちょ、ちょ、火の神様落ちついて!」

「ようこそおいでくださいました」

透さんは床に膝をついて深々とご挨拶をする。

「透さんは落ち着きすぎ!」

もう何からツッコんでいいのやら、よくわからない。カオスだ。でもきっとモフ太のせいだけど。

「暑苦しいわ! 早く支度をせぬか!」

いつの間に来たのか、咲耶姫様が一喝すると、火の神様はようやく炎を鎮めた。そして咲耶姫様に連れられてすごすごと社務所へ入って行く。

とたんにしーんと静まり返る拝殿。

「騒がしい奴らよ」
「騒がしかったわね」

月読様と透さんのお母様が呟いたのは同時だった。
私はまた、透さんと顔を見合わせて笑う。
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