212 / 307
第九章 山湫哀華
199.真っ暗闇の向こう
しおりを挟む
深夜、忍び込んできた髭ヅラの男に、緑髪の少女は当然ひるんだ。
しかし、
「まことのイエリナ姫が現われた。おぬしを逃がしてやるために来たのだ」
という言葉は、ひどく安心させられるものであった。
もともと孤児として悲惨な生活をしていた少女であったが、ある日、お前がイエリナ姫であると、バルドル城に連れ帰られた。
自分はそのような者ではない。と思っていたが、年上の男性に取りかこまれて、口ごたえすることもできない。
精霊の怒りをおそれ、水垢離で身を浄めてすごすほかに、なす術がなかった。
モシャモシャの髭をした老貌ながら筋肉質な男は、うさん臭く、信頼できるものではなかった。だが、連れ出してくれるというのなら、身をゆだねたくなるほどに「このままでいいのか?」という疑問がつのっていた。
男に言われるまま「さらわれた」という体裁で、抗うことなく、肩に担ぎあげられた。
そして、彼女を担いだジョルジュの登場は、西候セルジュと家老パイドルを、ひどく狼狽させた。すでに《ヴィツェ》の太守をはじめ、ひそかに面通しさせた豪族たちもいる。
主君の狼狽は、兵士たちに伝播する。
その一瞬の隙を見逃すカリトンたちではない。打ち合わせ通りのルートに斬りこみ、退路を開く。
そこを駆けたのは、白狼タロウの背に乗ったアイカであった。
「行きましょう!」
ふたたび抱きかかえようとするクリストフを断って、タロウの背に跨ったアイカは、黒狼ジロウも従え、自らも西南伯の紋入りの弓矢で血路を開いていく。
その後を、皆がつづく。
「行かせるか――っ!」
と、豪剣をもって斬りこんできた家老パイドルであったが、カリトンが苦もなく斬り捨てた。
指揮官をうしなった城兵たちは、狼を先頭に駆け抜ける一団への抵抗をやめた。西候セルジュはまだわめいていたが、兵たちの反応が鈍い。
ナーシャが、ふふっと笑った。
「ここぞというとき、王族が先頭に立って突撃するのは、テノリア王家の伝統。アイカもその列にならぶか」
「まったく……、妙なクセをつけて返しやがって……」
と、ならんで走るクリストフがぼやいた。
「まるで、第3王女じゃねぇか……」
「敬い、慕う、義姉のようでありたい――、アイカの王族としての出発地がそこであるのは、まこと自然なことよ」
城門にいたる前、すでにクリストフの手の者によって馬屋から放たれた、みなの馬がつながれていた。緑髪の少女をかついだままのジョルジュも合流して駆ける。
尖塔下での鬼神のごとき強さが伝わっていた門兵たちも抵抗はせず、アイカたち一団は、呆気なく城外に出た。
アイカの頬に夜風が気持ちよい。
――か、かなりイキッたこと言っちゃいましたけど……、みなさん引いてませんかね?
と、後続をチラッと見た。
カリュもカリトンもネビも、いつもと変わった様子は見られない。アイラは微笑みを返してくれた。
――リティア義姉さんのマネっこみたいだったけど……。
違和感もある。
あのとき、あの場で、自分が発するべき言葉は別にあったのではないかという思いは拭えない。
ナーシャとクリストフが、アイカをはさむように馬を寄せた。
「このまま東候の居城に行ってくれるのか?」
クリストフの問いに、アイカは即答した。
「はい! ……みなさんの喧嘩を止めるために来たんですから」
「喧嘩か……」
「西候さんの……、『お考え』は分かりました。次は東候さんの、お話も聞いてみないと」
クリストフが体験してきた、血で血を洗うような泥沼の内戦に対して《喧嘩》という言葉は軽い。
しかし、その軽やかさでしか、止められないのではないかと考え込まされた。
ナーシャが夜風でみだれた髪をかき上げた。
「……さまざまに、人間と交わるがよい」
「ナーシャさん……」
「世の中には、よい人間も、わるい人間もおる。しかし、皆に《わけ》がある。ひろく交わり、人の生きる《わけ》を知る……。そうすれば、おのずと自らの生きる《わけ》を紐解くことにもなろう」
涼しげな表情のナーシャに、アイカは深くうなずいた。
そして、狼タロウとジロウが先導する真っ暗闇の山道の向こうを、グッと見据えた。
*
ルーファのリティアと、ヴールのロマナが、まったく同じ言葉を口にした。リティアは侍女クレイアに、ロマナは侍女ガラに――、
「アイカ、あいつザノクリフの姫だったらしいぞ」
リティアもロマナも口調は楽しげで、弾むような笑顔をそれぞれの侍女に向けている。
リティアは第2王子ステファノスからの密書と同時に届いたアイカからの手紙をひらき、ロマナは交易都市タルタミアから王都ヴィアナにもどったアーロンからの報告書を手にしていた。
ロマナには、リティアがアイカと義姉妹の契りを結んだという報せも、ほぼ同時に届いている。
その政治的な意味よりも、ロマナはまず親友リティアの心情を思い遣った。
そして、桃色髪をした《無頼姫の狼少女》の正体が、行方不明だったイエリナ姫であったという報せには胸躍らされるものがある。
「他国の行く末を案じている場合ではないが……」
苦笑いしたロマナに、ガラがうなずいた。
「ザノクリフがどうなるのか、気にはなりますね」
「あの……挙動不審な娘には……、こう……、言い表しにくい魅力がある」
「ええ、仰る通りです」
ガラが言外に潜ませた同意に、ロマナは満足気な表情を浮かべた。言葉以上に、おなじ風景、おなじアイカの姿を思い浮かべていることが伝わり、ロマナの心を満たす。
また、ロマナは、ガラが弟セリムとの交流を深めていると、祖母ウラニアと大叔母ソフィアから聞かされていた。
――ガラとは、自然な流れで義姉妹になるやもしれん。
その想像は、ふさぎがちなロマナの心を明るくさせる。
祖父ベスニクの所在は分からないままであり、母レスティーネには不穏な動きがある。西南伯領北方には《西方会盟》が勢力を伸ばし、南方にある密林国との武力衝突は絶えず、今も遠征から戻ったばかりである。
いまは我慢の時と想いを定めていたが、どうしても気持ちは暗い方に引っ張られた。
そこに、ガラと弟セリムの甘酸っぱい恋の話は、少女らしいときめきを分けてもらえたようで、ウキウキと心を弾ませられる。
この王国の混乱がどこに帰着するか分からないが、2人が安穏と恋を楽しめるような世の中を取り戻したいと、顔を上げることができた。
そして、アイカ――、
「リティアの義妹が、陛下の狼をしたがえ、西南伯の弓矢をもって《山々の民》の内乱を鎮める。実に痛快ではないか!」
「ほんとうですね。お伽噺みたい」
久しぶりにみた主君の心からの笑顔に、ガラも安堵したような微笑みを返す。
一方、遠く離れたリティアは、心配げに眉をひそめていた。
「私と義姉妹になったことが、アイカの足枷にはなるまいか……?」
「まさか」
クレイアが言下に否定した。
「アイカ殿下は、ほんとうにお喜びでした」
「しかしだな……」
「先代王スタヴロス陛下も、カタリナ陛下を娶られて、ザノクリフ王ヴァシル陛下とは義兄弟であらせられました。アイカ殿下がいかなる道をお選びになられたとしても、リティア殿下と義姉妹であることが足枷になどなりません」
「そうか……、そうかもしれんな」
「はい、それに……」
と、クレイアが少し思案顔になった。
リティアが焦れたように、話しの続きを促す。
「なんだ?」
「……アイカ殿下が、イエリナ姫であったということは」
「うむ」
「そもそも、リティア殿下とは、カタリナ陛下を通じて再従姉妹の関係になられるのではありませんか?」
「あっ……」
「案じられるほどのことではないかと」
クレイアからそう言われると、リティアにも、あの土間での出会いが偶然ではなかったように思えてきた。
不逞騎士に騙され、あやうく奴隷として西域に売り飛ばされそうだった少女。
まさか他国の要人であり、いまは自分の義姉妹になっているとは、思いもしなかった。しかも、遠戚ながら血縁もある。
不思議な縁に、《聖山の神々》の導きを感じずにはいられなかった。
「よし。では、私も義姉として相応しくあらねばならんな」
リティアは白い歯をみせると、兜を手に取った。
プシャン砂漠南方の賊を平定するため、出兵する直前であったのだ。
新リティア宮殿を出ると、すでに第六騎士団が勢揃いしてリティアを待っている。
帰順した賊から騎士に取り立てた者を含めて、兵力は8,000にまで膨らんでいた。
「殿下。すでに準備は整っております」
と、リティアに告げたのは、アイラの母ルクシアである。
千騎兵長であったドーラと兵を二分し、ともに4,000名ずつを率いる万騎兵長の座に就いていた。
《精霊の泉》でアイカに説得され、リティアのもとに向かったルクシア。
リティアに魅了され、その配下に収まっている。
着々と砂漠の賊たちを吸収していくリティアであったが、それに反発した南方に割拠する者たちを結束させることにもなった。
大軍となった南方の賊たちを平定するのに、ルーファの兵は使えない。
リティアは自ら兵をおこし、出陣する間際であった。
「新生なった第六騎士団の武威を、世に明らかにする戦いである!」
「「「おおぉぉぉぉぉぉぉ――っ!」」」
リティアの高らかな宣言に、兵たちが歓声で応える。
「出陣――っ!!」
プシャンの砂漠を、リティア率いる第六騎士団が進軍してゆく――。
しかし、
「まことのイエリナ姫が現われた。おぬしを逃がしてやるために来たのだ」
という言葉は、ひどく安心させられるものであった。
もともと孤児として悲惨な生活をしていた少女であったが、ある日、お前がイエリナ姫であると、バルドル城に連れ帰られた。
自分はそのような者ではない。と思っていたが、年上の男性に取りかこまれて、口ごたえすることもできない。
精霊の怒りをおそれ、水垢離で身を浄めてすごすほかに、なす術がなかった。
モシャモシャの髭をした老貌ながら筋肉質な男は、うさん臭く、信頼できるものではなかった。だが、連れ出してくれるというのなら、身をゆだねたくなるほどに「このままでいいのか?」という疑問がつのっていた。
男に言われるまま「さらわれた」という体裁で、抗うことなく、肩に担ぎあげられた。
そして、彼女を担いだジョルジュの登場は、西候セルジュと家老パイドルを、ひどく狼狽させた。すでに《ヴィツェ》の太守をはじめ、ひそかに面通しさせた豪族たちもいる。
主君の狼狽は、兵士たちに伝播する。
その一瞬の隙を見逃すカリトンたちではない。打ち合わせ通りのルートに斬りこみ、退路を開く。
そこを駆けたのは、白狼タロウの背に乗ったアイカであった。
「行きましょう!」
ふたたび抱きかかえようとするクリストフを断って、タロウの背に跨ったアイカは、黒狼ジロウも従え、自らも西南伯の紋入りの弓矢で血路を開いていく。
その後を、皆がつづく。
「行かせるか――っ!」
と、豪剣をもって斬りこんできた家老パイドルであったが、カリトンが苦もなく斬り捨てた。
指揮官をうしなった城兵たちは、狼を先頭に駆け抜ける一団への抵抗をやめた。西候セルジュはまだわめいていたが、兵たちの反応が鈍い。
ナーシャが、ふふっと笑った。
「ここぞというとき、王族が先頭に立って突撃するのは、テノリア王家の伝統。アイカもその列にならぶか」
「まったく……、妙なクセをつけて返しやがって……」
と、ならんで走るクリストフがぼやいた。
「まるで、第3王女じゃねぇか……」
「敬い、慕う、義姉のようでありたい――、アイカの王族としての出発地がそこであるのは、まこと自然なことよ」
城門にいたる前、すでにクリストフの手の者によって馬屋から放たれた、みなの馬がつながれていた。緑髪の少女をかついだままのジョルジュも合流して駆ける。
尖塔下での鬼神のごとき強さが伝わっていた門兵たちも抵抗はせず、アイカたち一団は、呆気なく城外に出た。
アイカの頬に夜風が気持ちよい。
――か、かなりイキッたこと言っちゃいましたけど……、みなさん引いてませんかね?
と、後続をチラッと見た。
カリュもカリトンもネビも、いつもと変わった様子は見られない。アイラは微笑みを返してくれた。
――リティア義姉さんのマネっこみたいだったけど……。
違和感もある。
あのとき、あの場で、自分が発するべき言葉は別にあったのではないかという思いは拭えない。
ナーシャとクリストフが、アイカをはさむように馬を寄せた。
「このまま東候の居城に行ってくれるのか?」
クリストフの問いに、アイカは即答した。
「はい! ……みなさんの喧嘩を止めるために来たんですから」
「喧嘩か……」
「西候さんの……、『お考え』は分かりました。次は東候さんの、お話も聞いてみないと」
クリストフが体験してきた、血で血を洗うような泥沼の内戦に対して《喧嘩》という言葉は軽い。
しかし、その軽やかさでしか、止められないのではないかと考え込まされた。
ナーシャが夜風でみだれた髪をかき上げた。
「……さまざまに、人間と交わるがよい」
「ナーシャさん……」
「世の中には、よい人間も、わるい人間もおる。しかし、皆に《わけ》がある。ひろく交わり、人の生きる《わけ》を知る……。そうすれば、おのずと自らの生きる《わけ》を紐解くことにもなろう」
涼しげな表情のナーシャに、アイカは深くうなずいた。
そして、狼タロウとジロウが先導する真っ暗闇の山道の向こうを、グッと見据えた。
*
ルーファのリティアと、ヴールのロマナが、まったく同じ言葉を口にした。リティアは侍女クレイアに、ロマナは侍女ガラに――、
「アイカ、あいつザノクリフの姫だったらしいぞ」
リティアもロマナも口調は楽しげで、弾むような笑顔をそれぞれの侍女に向けている。
リティアは第2王子ステファノスからの密書と同時に届いたアイカからの手紙をひらき、ロマナは交易都市タルタミアから王都ヴィアナにもどったアーロンからの報告書を手にしていた。
ロマナには、リティアがアイカと義姉妹の契りを結んだという報せも、ほぼ同時に届いている。
その政治的な意味よりも、ロマナはまず親友リティアの心情を思い遣った。
そして、桃色髪をした《無頼姫の狼少女》の正体が、行方不明だったイエリナ姫であったという報せには胸躍らされるものがある。
「他国の行く末を案じている場合ではないが……」
苦笑いしたロマナに、ガラがうなずいた。
「ザノクリフがどうなるのか、気にはなりますね」
「あの……挙動不審な娘には……、こう……、言い表しにくい魅力がある」
「ええ、仰る通りです」
ガラが言外に潜ませた同意に、ロマナは満足気な表情を浮かべた。言葉以上に、おなじ風景、おなじアイカの姿を思い浮かべていることが伝わり、ロマナの心を満たす。
また、ロマナは、ガラが弟セリムとの交流を深めていると、祖母ウラニアと大叔母ソフィアから聞かされていた。
――ガラとは、自然な流れで義姉妹になるやもしれん。
その想像は、ふさぎがちなロマナの心を明るくさせる。
祖父ベスニクの所在は分からないままであり、母レスティーネには不穏な動きがある。西南伯領北方には《西方会盟》が勢力を伸ばし、南方にある密林国との武力衝突は絶えず、今も遠征から戻ったばかりである。
いまは我慢の時と想いを定めていたが、どうしても気持ちは暗い方に引っ張られた。
そこに、ガラと弟セリムの甘酸っぱい恋の話は、少女らしいときめきを分けてもらえたようで、ウキウキと心を弾ませられる。
この王国の混乱がどこに帰着するか分からないが、2人が安穏と恋を楽しめるような世の中を取り戻したいと、顔を上げることができた。
そして、アイカ――、
「リティアの義妹が、陛下の狼をしたがえ、西南伯の弓矢をもって《山々の民》の内乱を鎮める。実に痛快ではないか!」
「ほんとうですね。お伽噺みたい」
久しぶりにみた主君の心からの笑顔に、ガラも安堵したような微笑みを返す。
一方、遠く離れたリティアは、心配げに眉をひそめていた。
「私と義姉妹になったことが、アイカの足枷にはなるまいか……?」
「まさか」
クレイアが言下に否定した。
「アイカ殿下は、ほんとうにお喜びでした」
「しかしだな……」
「先代王スタヴロス陛下も、カタリナ陛下を娶られて、ザノクリフ王ヴァシル陛下とは義兄弟であらせられました。アイカ殿下がいかなる道をお選びになられたとしても、リティア殿下と義姉妹であることが足枷になどなりません」
「そうか……、そうかもしれんな」
「はい、それに……」
と、クレイアが少し思案顔になった。
リティアが焦れたように、話しの続きを促す。
「なんだ?」
「……アイカ殿下が、イエリナ姫であったということは」
「うむ」
「そもそも、リティア殿下とは、カタリナ陛下を通じて再従姉妹の関係になられるのではありませんか?」
「あっ……」
「案じられるほどのことではないかと」
クレイアからそう言われると、リティアにも、あの土間での出会いが偶然ではなかったように思えてきた。
不逞騎士に騙され、あやうく奴隷として西域に売り飛ばされそうだった少女。
まさか他国の要人であり、いまは自分の義姉妹になっているとは、思いもしなかった。しかも、遠戚ながら血縁もある。
不思議な縁に、《聖山の神々》の導きを感じずにはいられなかった。
「よし。では、私も義姉として相応しくあらねばならんな」
リティアは白い歯をみせると、兜を手に取った。
プシャン砂漠南方の賊を平定するため、出兵する直前であったのだ。
新リティア宮殿を出ると、すでに第六騎士団が勢揃いしてリティアを待っている。
帰順した賊から騎士に取り立てた者を含めて、兵力は8,000にまで膨らんでいた。
「殿下。すでに準備は整っております」
と、リティアに告げたのは、アイラの母ルクシアである。
千騎兵長であったドーラと兵を二分し、ともに4,000名ずつを率いる万騎兵長の座に就いていた。
《精霊の泉》でアイカに説得され、リティアのもとに向かったルクシア。
リティアに魅了され、その配下に収まっている。
着々と砂漠の賊たちを吸収していくリティアであったが、それに反発した南方に割拠する者たちを結束させることにもなった。
大軍となった南方の賊たちを平定するのに、ルーファの兵は使えない。
リティアは自ら兵をおこし、出陣する間際であった。
「新生なった第六騎士団の武威を、世に明らかにする戦いである!」
「「「おおぉぉぉぉぉぉぉ――っ!」」」
リティアの高らかな宣言に、兵たちが歓声で応える。
「出陣――っ!!」
プシャンの砂漠を、リティア率いる第六騎士団が進軍してゆく――。
77
あなたにおすすめの小説
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~
九頭七尾
ファンタジー
子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。
女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。
「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」
「その願い叶えて差し上げましょう!」
「えっ、いいの?」
転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。
「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」
思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる