63 / 131
7月 グロリオサ
第61話
しおりを挟む
重たい瞼をゆっくりと上げる。視界に広がったのは見た事のない男の顔で思わず眉を顰めた。
「お、起きた起きた。おはよ~依夜くん。うはっ、顔エッロ!」
「?…ここは…」
「ここは使われてねぇ音楽室で、依夜くんは今から俺らにレイプされちゃいま~す」
「気持ちよくなれるお薬もあっから、楽しもうなぁ?」
ご丁寧にここがどこかを教えてくれた男に内心感謝しながら、どこかぼんやりしている頭を動かす。音楽室、防音だからか。叫ぼうが誰も助けに来ないぞという脅しなのだろう。
後ろには壁、扉からは離れてるけど両手両足は問題なく動かせる。何の拘束もなしに地面に座らせられている、という事は俺が抵抗しないだろうと思っているか、拘束しなくともどうにかなるという自信があるのか。
一旦思考を切り替え視覚からの情報を分析する。
いつもは視界の端にチラチラと映り込む茶髪が見えない。そのかわり地毛の黒紫色が見えているという事は、ウィッグは取られて完全に変装を解いた状態になっているんだろう。
勘付かれないように気をつけながら教室一帯を見回した。5人の男達が俺を囲んでいるようだが、思い思い寛いでいる。その中の一人、椅子に腰掛けてにいる男は未だに言葉を発していない。けれど何となく恐らくリーダー格な事はわかる。ニタニタと楽しそうに笑ってはいるもののその瞳からはこちらを警戒しているのが滲み出ている。
ぞくりと、腰の辺りに熱が這い寄る。口の中が乾き息が速くなる。視線を下に落としてみればズボンの前が張り詰めていた。
「あ、効いてきた?やっぱ経口摂取より粘膜からの方が効き目もいいし効果出るのも早え~ね」
「マジでエロいな…これ輪姦せんの役得すぎんだろ」
「お前乗り気じゃなかったくせにヤンのかよ~」
「るせぇーよ!お前も人の事言えねーだろーが」
「はいはい、お前ら喧嘩すんなよ~。1番は俺が貰うかんな~」
ぐるぐると頭が回るせいで何もかも良くわからなくなってきた。ただ張り詰めたそこが痛くて自分でズボンのベルトを緩めて手を這わせる。ゆるく立ち上がっているそれをパンツ越しにさすった。
「ん、ぅう…あっ、はぁ…」
「うおっ!公開オナニーしてくれんのかよ!サービス精神豊富ぅ~!」
「ぅあっ、う゛~っ…はぁ、ッじょうずに、できねぇっ…」
「手伝ってやるよ、な?」
1番近くにいた男が俺の足をM字に広げてその間に割って入る。多分このまま犯されるんだろうけれど、自分の事ではないように感じる。気持ち良くなれるんならいいかな、なんて考えながらゆっくりとズボンを脱がされていくのを見つめ、ぼんやりと昔のことを思い出した。
そうだ、あの人もこうだった。
俺の、小学校の時の担任の先生。あの人は女の人だったけど、色事ってのは女も男も関係なくケモノみたいになるんだなぁなんて、呑気に考える。
あれ、あの時はどうなったんだっけ。確か…確か尻に手を這わされて、あそこに指入れられそうになって、怖くなって、抵抗して、走って、逃げて、迎えに来てた八剣に見つけてもらえて、それで
「いいか依夜。穢されるな、穢れるな。約束だ」
約束。そうだ、約束。
あの時ニィさんと交わした約束は、絶対破っちゃいけないんだ。
だってだって、破っちゃったら嫌われちゃうじゃないか!
「あ゛~、先に謝っておけば、おこられない、かな?よね?えっとぉ、それじゃあ」
放り投げていた手を支えに壁にもたれてかかっていた上半身を起こす。そのまま勢いをつけて、目の前の男の眉間を狙って頭突きを繰り出した。
「殴り殺しちゃったら、ごめんなさぁい♡」
後ろへと倒れ込んでいく男を見ながら起き上がり、乾いた唇を舐める。突然の暴挙に反応できていない周りの男達に視線を向け、挑発的な笑みを浮かべれば、すぐさま怒ったように俺に突っ込んできた。
丁寧に拳を避けながら左足を軸に回転し横っ面を蹴り飛ばす。簡単に意識を飛ばしてしまった男に呆れながらも次を捌きはじめた。
「あ、蹴り殺したらごめんなさいって、言わなきゃダメ、だったかな…?」
周りが倒れているにも関わらずにニタニタと笑って椅子に座っている男に問うように言葉を発すれば相手はゲラゲラと笑い始めた。
金髪ポンパドールに眉ピアス、加えてあぶない色気のある美形はギラギラと興奮を抑えきれない瞳で俺を見つめる。
「や~、いいなぁ、イヨくん!スゲェ~~~イイ。強え~し、カッケェ~し、エロ~いしっ!そっから見てわかるぅ?ほらほら、俺も勃っちゃったんだワ♡」
「マジで勃っててウケるぅ!先輩変態だね?」
「あれ、俺のこと知ってんノ?」
「うーん、知んないけど…先輩みたいに目立つ人、一年にはいねーもん」
「それもそっかァ~!てか他人行儀に先輩なんて言うなよぉ、な?俺は北条壱成。みんなからはいっちゃんとかいちくんって呼ばれてんノ。イヨくんも、そう呼んでくんネ?」
「やだよぉ!特別感ねぇーじゃん!壱成がいい!ね、壱成先輩?どぉ?やだ?やだならやめる」
「っんはは!そそるじゃぁん!やっぱイヨくんサイコォ!めっちゃかぁいいねぇ~」
笑いながら殴りかかってきた壱成先輩の拳を寸前でかわす。かわした瞬間素肌にシャツが擦れて霰もない声が出てしまう。片手で口元を抑えて快感を必死に耐えた。
呼吸音の主張が激しい教室内で、ごくりと生唾を飲む音が響く。それは勿論、壱成先輩のものだった。
「お、起きた起きた。おはよ~依夜くん。うはっ、顔エッロ!」
「?…ここは…」
「ここは使われてねぇ音楽室で、依夜くんは今から俺らにレイプされちゃいま~す」
「気持ちよくなれるお薬もあっから、楽しもうなぁ?」
ご丁寧にここがどこかを教えてくれた男に内心感謝しながら、どこかぼんやりしている頭を動かす。音楽室、防音だからか。叫ぼうが誰も助けに来ないぞという脅しなのだろう。
後ろには壁、扉からは離れてるけど両手両足は問題なく動かせる。何の拘束もなしに地面に座らせられている、という事は俺が抵抗しないだろうと思っているか、拘束しなくともどうにかなるという自信があるのか。
一旦思考を切り替え視覚からの情報を分析する。
いつもは視界の端にチラチラと映り込む茶髪が見えない。そのかわり地毛の黒紫色が見えているという事は、ウィッグは取られて完全に変装を解いた状態になっているんだろう。
勘付かれないように気をつけながら教室一帯を見回した。5人の男達が俺を囲んでいるようだが、思い思い寛いでいる。その中の一人、椅子に腰掛けてにいる男は未だに言葉を発していない。けれど何となく恐らくリーダー格な事はわかる。ニタニタと楽しそうに笑ってはいるもののその瞳からはこちらを警戒しているのが滲み出ている。
ぞくりと、腰の辺りに熱が這い寄る。口の中が乾き息が速くなる。視線を下に落としてみればズボンの前が張り詰めていた。
「あ、効いてきた?やっぱ経口摂取より粘膜からの方が効き目もいいし効果出るのも早え~ね」
「マジでエロいな…これ輪姦せんの役得すぎんだろ」
「お前乗り気じゃなかったくせにヤンのかよ~」
「るせぇーよ!お前も人の事言えねーだろーが」
「はいはい、お前ら喧嘩すんなよ~。1番は俺が貰うかんな~」
ぐるぐると頭が回るせいで何もかも良くわからなくなってきた。ただ張り詰めたそこが痛くて自分でズボンのベルトを緩めて手を這わせる。ゆるく立ち上がっているそれをパンツ越しにさすった。
「ん、ぅう…あっ、はぁ…」
「うおっ!公開オナニーしてくれんのかよ!サービス精神豊富ぅ~!」
「ぅあっ、う゛~っ…はぁ、ッじょうずに、できねぇっ…」
「手伝ってやるよ、な?」
1番近くにいた男が俺の足をM字に広げてその間に割って入る。多分このまま犯されるんだろうけれど、自分の事ではないように感じる。気持ち良くなれるんならいいかな、なんて考えながらゆっくりとズボンを脱がされていくのを見つめ、ぼんやりと昔のことを思い出した。
そうだ、あの人もこうだった。
俺の、小学校の時の担任の先生。あの人は女の人だったけど、色事ってのは女も男も関係なくケモノみたいになるんだなぁなんて、呑気に考える。
あれ、あの時はどうなったんだっけ。確か…確か尻に手を這わされて、あそこに指入れられそうになって、怖くなって、抵抗して、走って、逃げて、迎えに来てた八剣に見つけてもらえて、それで
「いいか依夜。穢されるな、穢れるな。約束だ」
約束。そうだ、約束。
あの時ニィさんと交わした約束は、絶対破っちゃいけないんだ。
だってだって、破っちゃったら嫌われちゃうじゃないか!
「あ゛~、先に謝っておけば、おこられない、かな?よね?えっとぉ、それじゃあ」
放り投げていた手を支えに壁にもたれてかかっていた上半身を起こす。そのまま勢いをつけて、目の前の男の眉間を狙って頭突きを繰り出した。
「殴り殺しちゃったら、ごめんなさぁい♡」
後ろへと倒れ込んでいく男を見ながら起き上がり、乾いた唇を舐める。突然の暴挙に反応できていない周りの男達に視線を向け、挑発的な笑みを浮かべれば、すぐさま怒ったように俺に突っ込んできた。
丁寧に拳を避けながら左足を軸に回転し横っ面を蹴り飛ばす。簡単に意識を飛ばしてしまった男に呆れながらも次を捌きはじめた。
「あ、蹴り殺したらごめんなさいって、言わなきゃダメ、だったかな…?」
周りが倒れているにも関わらずにニタニタと笑って椅子に座っている男に問うように言葉を発すれば相手はゲラゲラと笑い始めた。
金髪ポンパドールに眉ピアス、加えてあぶない色気のある美形はギラギラと興奮を抑えきれない瞳で俺を見つめる。
「や~、いいなぁ、イヨくん!スゲェ~~~イイ。強え~し、カッケェ~し、エロ~いしっ!そっから見てわかるぅ?ほらほら、俺も勃っちゃったんだワ♡」
「マジで勃っててウケるぅ!先輩変態だね?」
「あれ、俺のこと知ってんノ?」
「うーん、知んないけど…先輩みたいに目立つ人、一年にはいねーもん」
「それもそっかァ~!てか他人行儀に先輩なんて言うなよぉ、な?俺は北条壱成。みんなからはいっちゃんとかいちくんって呼ばれてんノ。イヨくんも、そう呼んでくんネ?」
「やだよぉ!特別感ねぇーじゃん!壱成がいい!ね、壱成先輩?どぉ?やだ?やだならやめる」
「っんはは!そそるじゃぁん!やっぱイヨくんサイコォ!めっちゃかぁいいねぇ~」
笑いながら殴りかかってきた壱成先輩の拳を寸前でかわす。かわした瞬間素肌にシャツが擦れて霰もない声が出てしまう。片手で口元を抑えて快感を必死に耐えた。
呼吸音の主張が激しい教室内で、ごくりと生唾を飲む音が響く。それは勿論、壱成先輩のものだった。
24
あなたにおすすめの小説
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
あの夏の日を忘れない ~風紀委員長×過去あり総長~
猫村やなぎ
BL
椎名由は、似てるという言葉が嫌いだった。
髪を金にして、ピアスを付けて。精一杯の虚勢を張る。
そんな彼は双子の兄の通う桜楠学園に編入する。
「なぁ由、お前の怖いものはなんなんだ?」
全寮制の学園で頑張り屋の主人公が救われるまでの話。
【完結】僕らの関係─好きな人がいるのに、学園の問題児に目をつけられて─
亜依流.@.@
BL
【あらすじ】
全寮制の男子校私立掟聖学園には、学力向上を目的とした特殊なペア制度が存在した。
─────────────────
2年の入谷優介は、生徒会長であり学園のカリスマ、3年・中篠翔へ密かに思いを寄せていた。
翔とペアになる事を夢見る優介は、ある事件をきっかけに、同じく3年の超絶問題児、本郷司とペアを組む事になってしまう。傲慢な司に振り回される優介に手を差し伸べたのは、初恋の相手である翔だった。
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる