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変な光の正体③
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「はぁ……ホントにもう……」
私はため息を吐きながらリビングへと戻る。
さっきまで座っていたソファーに腰を下ろした。
「ふぅ……」
グルッと部屋を見渡す。
(それにしても、広い部屋……)
LDKの間取りで、広さは……どの位だろう?広過ぎてよく分からない。綺麗に整頓されているのか物は余り無く、テレビと観葉植物とウォーターサーバーが置いてある位。あ、あと私が今座っている、この巨大なソファーか。
「喉が渇いたな……」
お水を貰っても良いだろうか。
キッチンの物は自由に使っても良いって言ってたし、良いかな。
「綺麗にしてるなぁ」
大きなシステムキッチン。シンクには水垢ひとつ、付いていない。
「雪ちゃんって、潔癖?」
いや、でも。
水族館でデートをした時、ごはん屋さんで私の口元に付いたパン粉を平気で食べていた。
不意にその時の事を思い出して、また顔が熱くなる。
「あんな事出来るんじゃ、潔癖なんかじゃないよね」
パタパタと、火照った顔を手で扇ぐ。
そんな事をしていたらやっぱり喉が渇いてどうしようもなくなったので、コップを借り、ウォーターサーバーからお水を注いで飲んだ。
「はぁ……」
使ったコップを洗おうと再度キッチンへ向かうと、「あ~サッパリ♪」と頭を拭きながら雪ちゃんがリビングへ戻って来た。
「あ、お水頂きました」
「はいはーい」
タオルで頭をガシガシと拭きながら、ソファーにドカッと座る。
(あれ……?)
雪ちゃんはまた、凄くシンプルなパジャマを着ていた。
多分シルクなんだろうけど、黒の一般的なデザインのパジャマ。
雪ちゃんもてっきり私と同じようなパジャマを着て来るんだと思っていたから、それにはちょっと拍子抜けをしてしまった。
そうなると、自分で着ないのにこのネグリジェは一体……?
「アタシにもお水貰える?」
「あ、はい」
う~ん?と考えていたら急に声を掛けられたので、私は慌ててお水を注いで雪ちゃんの元へ運ぶ。
「どうぞ」
「ありがと」
雪ちゃんはそれをゴクゴクと勢いよく飲み干した。
お風呂上がりの雪ちゃん。
オールバックじゃない、洗い髪で無造作ヘアーの雪ちゃんは、別人に見えてドキドキする。その為か、いつもより4、5歳若く見えた。
「どうしたの?」
ジッと動かなくなった私を不思議に思ったのか、雪ちゃんが首を傾げた。
「あ…いえ。コップ、片付けますよ」
「あら、ありがと」
「いえ……」
コップを受け取り、流しへ持って行く。
それを洗い終え、私はどうしても確認したい事があって、ちょこんと雪ちゃんの隣に座った。
雪ちゃんは、テーブルに置いてあった雑誌をペラペラと捲っている。
「あのっ」
「なぁに?」
「あの……」
私がモジモジしていると、パタンと雑誌を閉じ、
「好きなだけ居ていいのよ」
と、言ってくれた。
私はため息を吐きながらリビングへと戻る。
さっきまで座っていたソファーに腰を下ろした。
「ふぅ……」
グルッと部屋を見渡す。
(それにしても、広い部屋……)
LDKの間取りで、広さは……どの位だろう?広過ぎてよく分からない。綺麗に整頓されているのか物は余り無く、テレビと観葉植物とウォーターサーバーが置いてある位。あ、あと私が今座っている、この巨大なソファーか。
「喉が渇いたな……」
お水を貰っても良いだろうか。
キッチンの物は自由に使っても良いって言ってたし、良いかな。
「綺麗にしてるなぁ」
大きなシステムキッチン。シンクには水垢ひとつ、付いていない。
「雪ちゃんって、潔癖?」
いや、でも。
水族館でデートをした時、ごはん屋さんで私の口元に付いたパン粉を平気で食べていた。
不意にその時の事を思い出して、また顔が熱くなる。
「あんな事出来るんじゃ、潔癖なんかじゃないよね」
パタパタと、火照った顔を手で扇ぐ。
そんな事をしていたらやっぱり喉が渇いてどうしようもなくなったので、コップを借り、ウォーターサーバーからお水を注いで飲んだ。
「はぁ……」
使ったコップを洗おうと再度キッチンへ向かうと、「あ~サッパリ♪」と頭を拭きながら雪ちゃんがリビングへ戻って来た。
「あ、お水頂きました」
「はいはーい」
タオルで頭をガシガシと拭きながら、ソファーにドカッと座る。
(あれ……?)
雪ちゃんはまた、凄くシンプルなパジャマを着ていた。
多分シルクなんだろうけど、黒の一般的なデザインのパジャマ。
雪ちゃんもてっきり私と同じようなパジャマを着て来るんだと思っていたから、それにはちょっと拍子抜けをしてしまった。
そうなると、自分で着ないのにこのネグリジェは一体……?
「アタシにもお水貰える?」
「あ、はい」
う~ん?と考えていたら急に声を掛けられたので、私は慌ててお水を注いで雪ちゃんの元へ運ぶ。
「どうぞ」
「ありがと」
雪ちゃんはそれをゴクゴクと勢いよく飲み干した。
お風呂上がりの雪ちゃん。
オールバックじゃない、洗い髪で無造作ヘアーの雪ちゃんは、別人に見えてドキドキする。その為か、いつもより4、5歳若く見えた。
「どうしたの?」
ジッと動かなくなった私を不思議に思ったのか、雪ちゃんが首を傾げた。
「あ…いえ。コップ、片付けますよ」
「あら、ありがと」
「いえ……」
コップを受け取り、流しへ持って行く。
それを洗い終え、私はどうしても確認したい事があって、ちょこんと雪ちゃんの隣に座った。
雪ちゃんは、テーブルに置いてあった雑誌をペラペラと捲っている。
「あのっ」
「なぁに?」
「あの……」
私がモジモジしていると、パタンと雑誌を閉じ、
「好きなだけ居ていいのよ」
と、言ってくれた。
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