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本編
第七話 別れ
しおりを挟む「……翔太、僕たち……もう終わりにしよう」
静かな夜の公園。言葉を吐き出した瞬間、胸の奥がずたずたに裂ける音がした。
「は……?」翔太の目が見開かれる。
「何言ってんだよ、遥。冗談だろ」
「冗談じゃない。僕は……もう翔太を好きじゃなくなった」
自分の声が、誰か他人のもののように震えていた。翔太は信じられないというように僕を見つめ、唇を噛む。
「嘘だ。俺の目を見て言ってみろよ」
「……翔太、僕は君を愛していない」
喉が焼けるように痛んだ。けれど僕は視線を逸らさずに言い切った。
「……なんでだよ……!」翔太は拳を握りしめ、声を荒げた。
「俺は、遥がいなきゃ駄目なんだ……っ」
僕は答えず、ただ背を向けた。涙は絶対に見せない。振り返ればすべてが崩れてしまうから。
――さよなら。僕の大切な人。どうか、僕の知らない未来で笑っていて。
その夜、部屋に戻った僕は机に向かい、またノートを広げる。震える手で書き記したのは、翔太がひとりでも生きていけるように残すための言葉。
僕は恋人ではなくなった。けれど――、翔太の未来を支えることはやめない。
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