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6.ハプニング
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図書館入館前にテリーさんから再度注意を受ける。貴族図書館に比べて館内の通路は狭く迷路の様に入り組んでおり、見失うと探すのが大変。だから必ずモリーさんと行動し滞在は半時間で時間厳守。お昼には屋敷に戻る予定だ。
館内に一緒入るのはテリーさんと森で狼に矢を放って助けてくれたリースさん。一般人向けの図書館に騎士さんは相当目立つので、少し離れて護衛してくれる。テリーさんが言った通り通路が狭い。両サイドに天井まで届く本棚が並び、全ての本棚に梯子が付いていてちゃんと一番上の本も選べる。
久しぶりの本にテンションが上がる。モリーさんに好きなジャンルを聞いたら冒険ファンタジーらしい。この異世界のファンタジーに興味が湧く。
先にモリーさんお目当てのジャンルの棚に迎う。
棚に着くとモリーさんが目を輝かせて選んでいる。嬉しそうなモリーさんを見て私まで嬉しくて顔が綻ぶ。反対の棚は恋愛小説のようだ。本棚を注視すると題名が日本語に変わる。題だけで恥ずかしくなる様なモノばかりだ。私には縁が無さそう。
今居る本棚の奥は子供向けらしく、幼稚園位の男の子が本棚に本を戻している。
モリーさんは本を選んだ様だ。次は私の本を探すために移動しようと入口の方を向いたら前が見え無い位本を抱えた司書さんが歩いてくる。司書さんが近くまで来た時、後ろからさっきの男の子が走って来た。嫌な予感しかしない…ラノベの展開ならぶつかって本が散乱だなぁ⁉︎って思っていたら…
私の近くに来た時に男の子は司書さんにぶつかって走り去った! 次の瞬間…下の棚を再度見ていたモリーさんの上に本が落ちる!
咄嗟にモリーさんに覆い被さった。この国の本はハードカバーで文庫本のように軽くない!絶対痛いよ!覚悟を決める。
後方でテリーさんが私を呼ぶけど返事する余裕が無い!
『ドサドサ!!』
凄い音がしたのに痛くない… でも周りの床には本が散乱している。
「勇敢なレディだ。お怪我はありませんか?」
声は頭上からする。上を向くと綺麗な若葉色の澄んだ瞳と目が合う。この若葉色の瞳の男性がどうやら降ってくり本から身を挺して守ってくれた様だ。
この男性は立ちが上がりモリーさんと私に手を差し伸べてくれた。お礼を言って立って男性の顔を見たら顳顬が赤く一筋の血が流れた。
「ゲガをしてる!」
咄嗟にポケットからハンカチを取り出して男性の傷と反対の頬に左手を当て、右手でハンカチを持ち傷口に当て止血する。出血の感じから傷は深く無さそうだ。暫く止血したら止まるだろう。
男性は背が高く止血するのに私はつま先立ちになる。ちょっと辛くなり男性に
「すみません。私背が低いので少し屈んでいただけますか?」
男性はずっと私を見ていたが、私の言葉に視線を外して屈んでくれた。
この男性は眩しい位綺麗なお顔をされている。髪はハニーブロンドで癖毛でふわふわしてて触り心地良さそうだ。鼻筋も通り髪も瞳の色も違うけど、顔の作りはミハイルさんにどこで無く似ている。
暫くしてそっとハンカチを外して傷口を見て再度ハンカチを当て出血して無いか確認する。大丈夫!止まった。
男性から離れお辞儀をして
「ありがとうございました。でも貴方がゲガをしてしまったので申し訳ないです。止血はしましたが、かかりつけ医が居るなら念の為診てもらって下さい」
「レディ。お名前は?」
男性は貴族の様で従者が来た。私の方もテリーさんが来て私を心配している。リースさんがモリーさんを支えていて、モリーさんは怖かった様で震えている。テリーさんに私は大丈夫だからモリーさんをお願いした。テリーさんの顔色は良くない。
テリーさんはリースさんに耳打ちをしてリースさんとモリーさんを馬車に戻した。
「家の者を助けていただきありがとうございます。先程の者が体調がすぐれませんので、失礼いたします。お名前を教えていただければ、後日…お礼を…」
何故か途中で口籠るテリーさん。
「いえ。名乗る程の者ではありませんし、レディを守るのは男として当然ですのでお気になさらず」
男性はラフな普段着なのに何故か両手に白の手袋をしている。その手袋を外して何故か恐る恐る私の手を取った。男性の従者は目を見開き固まっている。
そして男性は私の手の甲に口付けを落とし、満面の笑みで私を見て
「レディのお名前はを知る名誉をいただけませんか?」
何か嫌な予感がしてテリーさんをみる。ジョシュさんがテリーさんの指示に従う様に言っていたから…
テリーさんの顔色は良く無く何か言い及んでいる。
空気を読んだ私は男性に
「連れが心配で少しでも早く帰りたいので、失礼します。また何処でお会いしたらその時にお礼をさせて下さい!」
失礼なのは分かっていたけど、男性の手を振り払いテリーさんの手を引っ張って入口に歩き出した。
何かわからないけど絶対後ろは振り向か無い方がいいと思い、前だけ向いてどんどん歩いて行く。
図書館の入口にはすでに馬車が着いていてすぐ乗り込み発車した。
モリーさんはずっと震えていて「申し訳ありません」を繰り返している。私はモリーさんを抱きしめて「大丈夫だよ」を繰り返す。
暫くすると馬車は泊まったけど宿?
馬車の扉が空いてテリーさんが手を差し伸べて降りる様に促す。馬車を降りたら目の前に古びた別の馬車が泊まっていて、テリーさんに乗り換える様に言われる。意味がわからないけどテリーさんの指示に従いモリーさんを支えて別の馬車に乗る。
乗って来た公爵家の馬車は空のまま屋敷と反対の方に走り、私とモリーさんが乗った馬車はテリーさんとリースさんが付添い屋敷に戻った。
護衛の残りの騎士さんと空の馬車は何処に行ったのか気になったけど、聞ける雰囲気では無かった。
屋敷に着くと外出していたアビー様が帰っていて、帰るなり抱きつかれ、絞め殺される…もとい抱き潰されるかと思った。
ずっと頭に疑問符をつけた私はアビー様の書斎に連れて行かれ、そこで待機する様に言われた。
モリーさんはテリーさんに連れられ何処かに行ってしまった。大丈夫か心配だけどそれより状況が全く見え無い。何故ならさっきからずっと嫌な予感がしているからだ。
この後嫌な予感はやっぱり当たっていて、酷い目に遭う事になった。
館内に一緒入るのはテリーさんと森で狼に矢を放って助けてくれたリースさん。一般人向けの図書館に騎士さんは相当目立つので、少し離れて護衛してくれる。テリーさんが言った通り通路が狭い。両サイドに天井まで届く本棚が並び、全ての本棚に梯子が付いていてちゃんと一番上の本も選べる。
久しぶりの本にテンションが上がる。モリーさんに好きなジャンルを聞いたら冒険ファンタジーらしい。この異世界のファンタジーに興味が湧く。
先にモリーさんお目当てのジャンルの棚に迎う。
棚に着くとモリーさんが目を輝かせて選んでいる。嬉しそうなモリーさんを見て私まで嬉しくて顔が綻ぶ。反対の棚は恋愛小説のようだ。本棚を注視すると題名が日本語に変わる。題だけで恥ずかしくなる様なモノばかりだ。私には縁が無さそう。
今居る本棚の奥は子供向けらしく、幼稚園位の男の子が本棚に本を戻している。
モリーさんは本を選んだ様だ。次は私の本を探すために移動しようと入口の方を向いたら前が見え無い位本を抱えた司書さんが歩いてくる。司書さんが近くまで来た時、後ろからさっきの男の子が走って来た。嫌な予感しかしない…ラノベの展開ならぶつかって本が散乱だなぁ⁉︎って思っていたら…
私の近くに来た時に男の子は司書さんにぶつかって走り去った! 次の瞬間…下の棚を再度見ていたモリーさんの上に本が落ちる!
咄嗟にモリーさんに覆い被さった。この国の本はハードカバーで文庫本のように軽くない!絶対痛いよ!覚悟を決める。
後方でテリーさんが私を呼ぶけど返事する余裕が無い!
『ドサドサ!!』
凄い音がしたのに痛くない… でも周りの床には本が散乱している。
「勇敢なレディだ。お怪我はありませんか?」
声は頭上からする。上を向くと綺麗な若葉色の澄んだ瞳と目が合う。この若葉色の瞳の男性がどうやら降ってくり本から身を挺して守ってくれた様だ。
この男性は立ちが上がりモリーさんと私に手を差し伸べてくれた。お礼を言って立って男性の顔を見たら顳顬が赤く一筋の血が流れた。
「ゲガをしてる!」
咄嗟にポケットからハンカチを取り出して男性の傷と反対の頬に左手を当て、右手でハンカチを持ち傷口に当て止血する。出血の感じから傷は深く無さそうだ。暫く止血したら止まるだろう。
男性は背が高く止血するのに私はつま先立ちになる。ちょっと辛くなり男性に
「すみません。私背が低いので少し屈んでいただけますか?」
男性はずっと私を見ていたが、私の言葉に視線を外して屈んでくれた。
この男性は眩しい位綺麗なお顔をされている。髪はハニーブロンドで癖毛でふわふわしてて触り心地良さそうだ。鼻筋も通り髪も瞳の色も違うけど、顔の作りはミハイルさんにどこで無く似ている。
暫くしてそっとハンカチを外して傷口を見て再度ハンカチを当て出血して無いか確認する。大丈夫!止まった。
男性から離れお辞儀をして
「ありがとうございました。でも貴方がゲガをしてしまったので申し訳ないです。止血はしましたが、かかりつけ医が居るなら念の為診てもらって下さい」
「レディ。お名前は?」
男性は貴族の様で従者が来た。私の方もテリーさんが来て私を心配している。リースさんがモリーさんを支えていて、モリーさんは怖かった様で震えている。テリーさんに私は大丈夫だからモリーさんをお願いした。テリーさんの顔色は良くない。
テリーさんはリースさんに耳打ちをしてリースさんとモリーさんを馬車に戻した。
「家の者を助けていただきありがとうございます。先程の者が体調がすぐれませんので、失礼いたします。お名前を教えていただければ、後日…お礼を…」
何故か途中で口籠るテリーさん。
「いえ。名乗る程の者ではありませんし、レディを守るのは男として当然ですのでお気になさらず」
男性はラフな普段着なのに何故か両手に白の手袋をしている。その手袋を外して何故か恐る恐る私の手を取った。男性の従者は目を見開き固まっている。
そして男性は私の手の甲に口付けを落とし、満面の笑みで私を見て
「レディのお名前はを知る名誉をいただけませんか?」
何か嫌な予感がしてテリーさんをみる。ジョシュさんがテリーさんの指示に従う様に言っていたから…
テリーさんの顔色は良く無く何か言い及んでいる。
空気を読んだ私は男性に
「連れが心配で少しでも早く帰りたいので、失礼します。また何処でお会いしたらその時にお礼をさせて下さい!」
失礼なのは分かっていたけど、男性の手を振り払いテリーさんの手を引っ張って入口に歩き出した。
何かわからないけど絶対後ろは振り向か無い方がいいと思い、前だけ向いてどんどん歩いて行く。
図書館の入口にはすでに馬車が着いていてすぐ乗り込み発車した。
モリーさんはずっと震えていて「申し訳ありません」を繰り返している。私はモリーさんを抱きしめて「大丈夫だよ」を繰り返す。
暫くすると馬車は泊まったけど宿?
馬車の扉が空いてテリーさんが手を差し伸べて降りる様に促す。馬車を降りたら目の前に古びた別の馬車が泊まっていて、テリーさんに乗り換える様に言われる。意味がわからないけどテリーさんの指示に従いモリーさんを支えて別の馬車に乗る。
乗って来た公爵家の馬車は空のまま屋敷と反対の方に走り、私とモリーさんが乗った馬車はテリーさんとリースさんが付添い屋敷に戻った。
護衛の残りの騎士さんと空の馬車は何処に行ったのか気になったけど、聞ける雰囲気では無かった。
屋敷に着くと外出していたアビー様が帰っていて、帰るなり抱きつかれ、絞め殺される…もとい抱き潰されるかと思った。
ずっと頭に疑問符をつけた私はアビー様の書斎に連れて行かれ、そこで待機する様に言われた。
モリーさんはテリーさんに連れられ何処かに行ってしまった。大丈夫か心配だけどそれより状況が全く見え無い。何故ならさっきからずっと嫌な予感がしているからだ。
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