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34.お見合い
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バーミリオン侯爵邸に宿泊する事になり、侯爵家の方々と夕食を頂いています。
公爵家やお城と違い私が食べるのが遅いのも小食なのもご存じないので、例のごとくサイズも量も凄い料理が目の前に並んでいます。見ただけで胸やけしそうだ。
皆さん前菜・スープに進み魚料理に入ろうとしていても私は未だ前菜どまり。前菜だけですでにお腹がいっぱいになって来ている。
スープを半分頂いたところで限界がきた。食事が止まった私を見てアレックスさんが私に身を寄せ
「殿下から食が細い事は聞いているし、我が屋敷でも対応するように伝えてあるから安心しろ。今日はイレギラーなため我満してくれ」
「はい、分かっています」
アレックスさんとこそこそ話していたら、侯爵夫人が
「あら、春香さんお口に合いませんか?」
「いえ、とっても美味しいです。元々小食なので…折角ご用意いただいたのに申し訳ございません」
「あら・・・沢山食べないと良いお子が産めませんし、旦那様を喜ばせられなくてよ!」
侯爵夫人の発言にアレックスさんの眉間の皺が深まる。子供がいるのに夜の話題は止めて欲しい。曖昧に笑ってごまかすとダニエル君が
「春香様の体力が無いのは私がカバーするので大丈夫です。母上心配なく」
「・・・」
親が親なら子も子だ。エロ一家だな!ヤバいアレックスさんの目が座って来た。
侯爵夫人の指示で他の方はメイン料理を召し上がってますが、私は先にデザートを出していただき一人デザートを頂いています。
ダニエル君の視線が鬱陶しい!目が合うとウィンクしてくるし始終見られている。
そのしつこい視線はお父様譲りですね。
何とか食事を終えて部屋で休みたいところだが、侯爵夫人にお茶を誘われ困っていたら
「侯爵夫人。お気遣い大変うれしいのですが、春香嬢は大変お疲れの様だ。部屋に案内をお願いした」
「あら、残念だわ春香様とは色々話したかったのに!」
うそつけ!貴女人の話聞かないじゃん一方的に話したいの間違いじゃないの?
侯爵夫人、ダニエル様とアレックスさんに挨拶して侍女さんに客間に案内してもらった。本来は騎士は客間に泊まる事は無い。女騎士エリーさんは豪華な客間に緊張している様だ。
部屋は公爵家と違い派手な作りで目に優しく無い!
部屋の中央に無駄に大きいベッドと部屋の隅に簡易ベッドが配置されていた。簡易ベッドはセミダブル位で理想の大きさだ。恐らくこのベッドは護衛の騎士エリーさん用だろう。
私が簡易ベッドを使いたいと言うと慌てて騎士エリーさんが止める。大きいベッドは寒いし寂しいと必死に訴え何とか簡易ベッドを勝ち取った!
今回同行してくれている女性騎士エリーさんは王妃様専属の騎士さんで、コールマン侯爵家で過ごし王都に戻る間での約2週間護衛してくれる。
薄い黄緑の長髪と瞳がキレイな美女さん。お歳を聞いたら2歳上で、今子爵家ご嫡男と婚約中らしい。
お世話になるので親睦を深める為に色々お話しした。エリーさんはミーハーな性格の様で、今令嬢の間で流行っている事や噂話を教えてくれた。
その中でも衝撃的なのはアレックスさんの男色疑惑だ。殿下への異常な忠誠心に女性への冷たい態度で噂が絶えないらしい。
今はテクルスの啓示があってから優しくなったけど、確かに前はキツかったもんなぁ…私も苦手な人ランキング上位だった。
この世界でも一応BLってあるんだ。高校の友人が腐女子だった。彼女なら王子と騎士ものなんて大好物だろう!そんな事をボンヤリかんがえながらエリーさんとの会話を楽しむ。
11時になりエリーさんが就寝を促し床に着いた。
意外によく眠れいつも通り3時前に目が覚めた。エリーさんはもう身支度できている。布団の中で伸びをし、やはりこの小さいベッドはしっくりくると感じる。反対にエリーさんは豪華なベッドで緊張して中々寝付け無かった様です。
手早く身支度しダイニングルームに向かいます。廊下を歩いているとアレックスさんに会った。何か窶れている。一晩で何があったのだろう⁈理由はこの後の朝食で判明する。
ダイニングルームに着くと侯爵夫人もダニエル君とランディ君も着席していた。ご挨拶し着席すると給仕が始まる。
『ゔぅ…朝から何て量なんだ!』
例のごとく凄い量の料理が並ぶ。この世界の女性は元の世界の男子学生くらい余裕で食べる。見てるだけで胸やけしてくる…
結局サラダとチキンのソテーとパンを1枚が限界だった。食事が進み侯爵夫人がアレックスさんに話しかける。
「昨晩のお話考えて頂けたかしら?早めに先方にお返事したいので返答を頂きたいわ」
「昨晩お断りしたはずです。まだ妻を娶るつもりはありません」
『もしかしてお見合いの話?』思わず耳がダンボ!
「とりあえず、一度会ってみて必ず気にいるわ」
「・・・」
『あっアレックスさん面倒くさくなったなぁ!無視した』
侯爵夫人は相変わらず人の話を聞かない様だ。
朝食後に侯爵夫人からお茶に誘われた。本当は嫌だけど泊めて頂いたし無下に出来ない。出発までそんなに時間ないからいいかなぁ…と思いお受けした。この誘いが凄い情報を得る事になった。
朝の澄んだ空気が漂うテラスに通され着席すると侯爵夫人がエリーさんに外すように促す。しかしエリーさんはローランド殿下とミハイルさんから片時も私から離れない様に命令されているらしく、侯爵夫人の意向を拒否した。
いつもにこやかな侯爵夫人の表情が一瞬険しくなる。この人もこんな顔するんだと思っていたら侯爵夫人が徐に話し出す。
「出発のお時間まで少ししかないから手短に話しますわね。ヴェルディアのジャン王太子は今日あたりレイシャルに来るはずです。勿論貴女に会うためにね。それと王太子の従妹にあたるエミリア公爵令嬢も一緒のはずです。エミリア嬢の目的はアレックス殿よ。すでにヴェルディアの歴史とテクルス神に強い信仰心を持っているのは聞いているわね⁈何処から情報が漏れたのかは分からないけど、アレックス殿にテクルスか啓示が下りたのをヴェルディア王が知ったの。
実は旦那様はヴェルディアの密偵を探すべく王都に居るのよ。王城に潜んでいる筈だから。
昨晩アレックス殿にお見合いを勧めたのはエミリア嬢からアレックス殿を守る為よ。これは旦那様から指示。今のヴェルディア王は昔の様に国力を上げる事に力を入れていて、矛先がこのレイシャル王国に向きつつあるの」
「なんでレイシャル王国に?」
「ローランド殿下が女神レイラの加護持ちのお陰でこの国は資源が豊かで格好の標的になっています。知られいないけど色んな国の密偵が潜んでいる。
先日の舞踏会で貴女が異世界人である事が分かり貴女の価値が上がっていている。
テクルスが召喚した乙女と啓示を受けたアレックス殿がヴェルディアに来れば、レイシャル以上に繁栄できると考えているわ」
「だから、アレックスさんにお見合い話ですか⁈」
「春香さんには加護持ちの殿下がいらっしゃるから大丈夫だけどアレックス殿は婚約者も居ないからね。ヴェルディア王が強引に話を持ってくる恐れがあるわ。いや…あのお方ならするわ!」
「侯爵夫人様はヴェルディア王の事をよく知っているんですね」
「あ…私はヴェルディア出身なの。父が王の側近でね、王族との縁組があったのよ。でもねヴェルディアの男って野暮で厳つい男が多くて、私は細身の優男がタイプなの。だからそれが嫌で父に内緒でレイシャルの付き合わせに参加して旦那様を射止めたのよ!」
やっぱり侯爵夫人はパワフルだ。
「あら!私としたら話が逸れたわ。春香さんには誤解しないで欲しいの。旦那様は野心家で夜が人より強いけど、誰よりもこの国を愛し守りたいと思っているわ。だから旦那様を信じて!」
真剣な眼差しは嘘を付いている様には見えなかった。第一印象が悪かっただけにどう受け止めていいか分からない。
「旦那様は春香さんを気に入っているから、隙あらばと思っているから気をつけてね」
「…」
やっぱり絶倫侯爵は注意人物のようです。
公爵家やお城と違い私が食べるのが遅いのも小食なのもご存じないので、例のごとくサイズも量も凄い料理が目の前に並んでいます。見ただけで胸やけしそうだ。
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「あら、春香さんお口に合いませんか?」
「いえ、とっても美味しいです。元々小食なので…折角ご用意いただいたのに申し訳ございません」
「あら・・・沢山食べないと良いお子が産めませんし、旦那様を喜ばせられなくてよ!」
侯爵夫人の発言にアレックスさんの眉間の皺が深まる。子供がいるのに夜の話題は止めて欲しい。曖昧に笑ってごまかすとダニエル君が
「春香様の体力が無いのは私がカバーするので大丈夫です。母上心配なく」
「・・・」
親が親なら子も子だ。エロ一家だな!ヤバいアレックスさんの目が座って来た。
侯爵夫人の指示で他の方はメイン料理を召し上がってますが、私は先にデザートを出していただき一人デザートを頂いています。
ダニエル君の視線が鬱陶しい!目が合うとウィンクしてくるし始終見られている。
そのしつこい視線はお父様譲りですね。
何とか食事を終えて部屋で休みたいところだが、侯爵夫人にお茶を誘われ困っていたら
「侯爵夫人。お気遣い大変うれしいのですが、春香嬢は大変お疲れの様だ。部屋に案内をお願いした」
「あら、残念だわ春香様とは色々話したかったのに!」
うそつけ!貴女人の話聞かないじゃん一方的に話したいの間違いじゃないの?
侯爵夫人、ダニエル様とアレックスさんに挨拶して侍女さんに客間に案内してもらった。本来は騎士は客間に泊まる事は無い。女騎士エリーさんは豪華な客間に緊張している様だ。
部屋は公爵家と違い派手な作りで目に優しく無い!
部屋の中央に無駄に大きいベッドと部屋の隅に簡易ベッドが配置されていた。簡易ベッドはセミダブル位で理想の大きさだ。恐らくこのベッドは護衛の騎士エリーさん用だろう。
私が簡易ベッドを使いたいと言うと慌てて騎士エリーさんが止める。大きいベッドは寒いし寂しいと必死に訴え何とか簡易ベッドを勝ち取った!
今回同行してくれている女性騎士エリーさんは王妃様専属の騎士さんで、コールマン侯爵家で過ごし王都に戻る間での約2週間護衛してくれる。
薄い黄緑の長髪と瞳がキレイな美女さん。お歳を聞いたら2歳上で、今子爵家ご嫡男と婚約中らしい。
お世話になるので親睦を深める為に色々お話しした。エリーさんはミーハーな性格の様で、今令嬢の間で流行っている事や噂話を教えてくれた。
その中でも衝撃的なのはアレックスさんの男色疑惑だ。殿下への異常な忠誠心に女性への冷たい態度で噂が絶えないらしい。
今はテクルスの啓示があってから優しくなったけど、確かに前はキツかったもんなぁ…私も苦手な人ランキング上位だった。
この世界でも一応BLってあるんだ。高校の友人が腐女子だった。彼女なら王子と騎士ものなんて大好物だろう!そんな事をボンヤリかんがえながらエリーさんとの会話を楽しむ。
11時になりエリーさんが就寝を促し床に着いた。
意外によく眠れいつも通り3時前に目が覚めた。エリーさんはもう身支度できている。布団の中で伸びをし、やはりこの小さいベッドはしっくりくると感じる。反対にエリーさんは豪華なベッドで緊張して中々寝付け無かった様です。
手早く身支度しダイニングルームに向かいます。廊下を歩いているとアレックスさんに会った。何か窶れている。一晩で何があったのだろう⁈理由はこの後の朝食で判明する。
ダイニングルームに着くと侯爵夫人もダニエル君とランディ君も着席していた。ご挨拶し着席すると給仕が始まる。
『ゔぅ…朝から何て量なんだ!』
例のごとく凄い量の料理が並ぶ。この世界の女性は元の世界の男子学生くらい余裕で食べる。見てるだけで胸やけしてくる…
結局サラダとチキンのソテーとパンを1枚が限界だった。食事が進み侯爵夫人がアレックスさんに話しかける。
「昨晩のお話考えて頂けたかしら?早めに先方にお返事したいので返答を頂きたいわ」
「昨晩お断りしたはずです。まだ妻を娶るつもりはありません」
『もしかしてお見合いの話?』思わず耳がダンボ!
「とりあえず、一度会ってみて必ず気にいるわ」
「・・・」
『あっアレックスさん面倒くさくなったなぁ!無視した』
侯爵夫人は相変わらず人の話を聞かない様だ。
朝食後に侯爵夫人からお茶に誘われた。本当は嫌だけど泊めて頂いたし無下に出来ない。出発までそんなに時間ないからいいかなぁ…と思いお受けした。この誘いが凄い情報を得る事になった。
朝の澄んだ空気が漂うテラスに通され着席すると侯爵夫人がエリーさんに外すように促す。しかしエリーさんはローランド殿下とミハイルさんから片時も私から離れない様に命令されているらしく、侯爵夫人の意向を拒否した。
いつもにこやかな侯爵夫人の表情が一瞬険しくなる。この人もこんな顔するんだと思っていたら侯爵夫人が徐に話し出す。
「出発のお時間まで少ししかないから手短に話しますわね。ヴェルディアのジャン王太子は今日あたりレイシャルに来るはずです。勿論貴女に会うためにね。それと王太子の従妹にあたるエミリア公爵令嬢も一緒のはずです。エミリア嬢の目的はアレックス殿よ。すでにヴェルディアの歴史とテクルス神に強い信仰心を持っているのは聞いているわね⁈何処から情報が漏れたのかは分からないけど、アレックス殿にテクルスか啓示が下りたのをヴェルディア王が知ったの。
実は旦那様はヴェルディアの密偵を探すべく王都に居るのよ。王城に潜んでいる筈だから。
昨晩アレックス殿にお見合いを勧めたのはエミリア嬢からアレックス殿を守る為よ。これは旦那様から指示。今のヴェルディア王は昔の様に国力を上げる事に力を入れていて、矛先がこのレイシャル王国に向きつつあるの」
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テクルスが召喚した乙女と啓示を受けたアレックス殿がヴェルディアに来れば、レイシャル以上に繁栄できると考えているわ」
「だから、アレックスさんにお見合い話ですか⁈」
「春香さんには加護持ちの殿下がいらっしゃるから大丈夫だけどアレックス殿は婚約者も居ないからね。ヴェルディア王が強引に話を持ってくる恐れがあるわ。いや…あのお方ならするわ!」
「侯爵夫人様はヴェルディア王の事をよく知っているんですね」
「あ…私はヴェルディア出身なの。父が王の側近でね、王族との縁組があったのよ。でもねヴェルディアの男って野暮で厳つい男が多くて、私は細身の優男がタイプなの。だからそれが嫌で父に内緒でレイシャルの付き合わせに参加して旦那様を射止めたのよ!」
やっぱり侯爵夫人はパワフルだ。
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真剣な眼差しは嘘を付いている様には見えなかった。第一印象が悪かっただけにどう受け止めていいか分からない。
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