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35.プルスル
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公爵夫人に宿泊のお礼を述べてコールマン領に向かいます。ご挨拶していたらダニエルさんとランディ君にまた抱きつかれ、眉間の皺を深めたアレックスさんに助けられる。
「春香さんに我が家はいつでも貴女を歓迎するわ。勿論家族としてもね!」
「あはは…」
愛想笑いをして馬車に乗りバーミリオン侯爵邸を後にした。
出発して少ししたらアレックスさんと侯爵夫人から得た情報を交換する。私はヴェルディアの思惑は私とアレックスさんを迎え入れたい事と、今豊かなレイシャルの資源を狙っている事を聞いたと説明する。片やアレックスさんは密偵の情報だった。
「恐らくこの情報を伝えたくていつもの常宿を休業させたのだろう。宿泊を断った時に女将に態度がおかしかったからなぁ…」
意外に絶倫侯爵はエロいけどいい人なのかもしれない
コールマン領には半日で着くらしく寝ない様に気合いを入れる。ふと薄暗らくなって来た事に気付き外を見た。森の中で多くの木が茂り目に優しい景色が広がる。アレックスさんは目を閉じている。寝てるのかなぁ?
この国の男性は美形が多い。昨晩聞いたアレックスさんの男色疑惑を思いだした。
実際はどうなんだろあ?昨日のお見合いも断っていたしなぁ…もしそうならネコなのタチなの?
よからぬ考えをしていたらアレックスさんが起きて目があった。
「おっお疲れですね!」
「あ…あまり見るな。女性の視線に慣れていない」
「ごめんなさい」
で実際はどっちなんだ?暫くこの疑問は頭から離れなかった。
「おぃ!」
「ごめんなさい!」
「何もしてないだろう!何故謝る」
「なんとなく」
いや実は変な妄想した事への謝罪です
「手を出せ」
「はい?」
アレックスさんは自分の袖を捲り何かを解いた。包帯?怪我してたの?
アレックスは私の手を取り先ほど解いた何かを私の手首に巻き付け結んだ。
それはリボンだった。
「昨晩から俺の手首に巻いておいた。これを付けていれば1週間ほどは大丈夫だ。この森を抜けると領地だ」
「ありがとうございます」
窓の外が明るくなってきた。
「うっわぁ!」
一気に森を抜けると街並みが見えてきた。行った事無いけど欧州ヨーロッパの古い街並みみたい。少し走るとお店やカフェなどもある街の中心に出た。窓に齧り付いている私を笑いながらアレックスさんは見ていて
「ここはコールマン領地で一番大きなデルタスという街だ。落ち着いたら案内しよう」
「アレックスさん!皆さんが食べているねじねじの食べ物はなんですか?」
「あっあれか?プルスルという堅パンで塩気があり、おやつや軽食で食べるデルタスで有名なパンだ」
形は違うけどプレッツェルに似ている。美味しいしそう…
すると急に馬車が止まった。まだ屋敷には着いていないのに?アレックスさんが何も言わずに降りて行き何処かに歩いていく。窓から見ていたらプルスルを買っている!小腹でも空いたのだろうか?
戻って来ると見ていたプルスルを無言で私に渡した。
「へ?」
「食べたそうな顔をしていたから…要らなければ捨てて構わない」
「ありがとうございます!食べたかったです。でも…」
「なんだ遠慮はいらん」
違う。サイズがデカイのだ。太くて長くて50㎝もあるから食べきれない!
「あの長くて大き過ぎて1人では無理です」
アレックスさんは無言で半分に折って渡してくれた。馬車の窓を誰か叩いていて見るとエリーさんで果実水を持っている。
どうやらプルスルを買ったアレックスさんを見て、飲み物を用意してくれた様だ。お礼を述べエリーさんから果実水を受け取りプルスルを齧る。
「!」塩気が効いて食感はベーグルに似ていて美味しい!
「アレックスさんめっちゃ美味しいです。塩気も丁度よく果実水とも合っていて最高です。あっ!半分手伝っていただいてありがとうございました」
「いや…口にあって良かった。しかし…その…なんだ…これからは手で千切って食べろ。邪な想いを持つ男の前ですると勘違いされるぞ…」
ヤバい!元の世界の感覚だった。
「あ…ごめんなさい。行儀悪いですね!気をつけます」
「そうしろ!」
何故かタジタジで顔の赤いアレックスさんをこの時は理解出来なかった。理由が分かるのはかなり先の事になる。
プルスルを食べ満足で街並みを見ていた。
デルタスの街を抜けて街道を進み、また森林に入って暫くすると何処からか鳥の鳴き声か聞こえてきた。森を抜けると大きな湖の中心に大きな屋敷が見えた。屋敷の周りに大きな鷹の様な鳥?狼が飛んでいる。
「あっアレックスさんあれが、グリフですか?」
「そうだ。屋敷に着くぞ」
道の先に大きな門があり、その道は屋敷まで続いている。この道は柵で囲われ湖からは入れない。
聞いていた通り賊や密偵の類は侵入できない!昔の日本のお城みたい。
屋敷前には侯爵様と御夫人と使用人が並んでいる。
緊張してきた!顔が強張った私を見て
「俺が言うのもなんだが気さくな両親だ。安心していい」
「無作法なので失礼な事しないか心配です」
「大丈夫だ」
馬車が止まり扉が開きアレックスさんが先に降りて、入口でエスコートしてくれる。
侯爵様は前にシュナイダー邸に来られた際にお見掛けし知っている。その横に少し膨よかなシルバーの髪にライトグレーの大きな瞳をした夫人がいる。
「父上、母上。戻りました。こちらハルカ・オリタ様です」
「コールマン侯爵様、侯爵夫人。はじめまして。春香と申します。暫くの間お世話になります。ご迷惑にならない様にいたしますが、無作法なもので粗相した時はご指摘よろしくお願いいたします」
「ケイン・コールマンです。良くお越しいただいた。侯爵家一同歓迎します。我家だと思い過ごして下さい。マニュラご挨拶を」
「マニュラと申します。屋敷にいる間は母だと思って頼って下さいね。むさ苦しい息子ばかりで娘が出来たみたいで嬉しいわ!よろしくね」
「はい!」
御夫人はアレックスさんが言っていた程激しくなさそうだよ。少し身構えていたから拍子抜けした。
「ぅっわ!」
いきなり突風が吹いて辺りが暗くなる!見上げるとグリフが真上に羽を広げている。
「カイ!止めろ!」
アレックスさんが叫んだ瞬間体が浮いた!噛みつかれそのまま上空にグリフが飛び立つ
「アレックスさん!助けて!」
「カイ!春香嬢を下ろすんだ!」
侯爵様とアレックスさんが叫んだけど、屋敷がどんどん小さくなる。このままグリフに噛み殺されの?
それとも途中で離され湖に落とされるの!
絶体絶命!誰でもいい!この際、絶倫侯爵でもダニエルさんでもいいから!助けて!
「春香さんに我が家はいつでも貴女を歓迎するわ。勿論家族としてもね!」
「あはは…」
愛想笑いをして馬車に乗りバーミリオン侯爵邸を後にした。
出発して少ししたらアレックスさんと侯爵夫人から得た情報を交換する。私はヴェルディアの思惑は私とアレックスさんを迎え入れたい事と、今豊かなレイシャルの資源を狙っている事を聞いたと説明する。片やアレックスさんは密偵の情報だった。
「恐らくこの情報を伝えたくていつもの常宿を休業させたのだろう。宿泊を断った時に女将に態度がおかしかったからなぁ…」
意外に絶倫侯爵はエロいけどいい人なのかもしれない
コールマン領には半日で着くらしく寝ない様に気合いを入れる。ふと薄暗らくなって来た事に気付き外を見た。森の中で多くの木が茂り目に優しい景色が広がる。アレックスさんは目を閉じている。寝てるのかなぁ?
この国の男性は美形が多い。昨晩聞いたアレックスさんの男色疑惑を思いだした。
実際はどうなんだろあ?昨日のお見合いも断っていたしなぁ…もしそうならネコなのタチなの?
よからぬ考えをしていたらアレックスさんが起きて目があった。
「おっお疲れですね!」
「あ…あまり見るな。女性の視線に慣れていない」
「ごめんなさい」
で実際はどっちなんだ?暫くこの疑問は頭から離れなかった。
「おぃ!」
「ごめんなさい!」
「何もしてないだろう!何故謝る」
「なんとなく」
いや実は変な妄想した事への謝罪です
「手を出せ」
「はい?」
アレックスさんは自分の袖を捲り何かを解いた。包帯?怪我してたの?
アレックスは私の手を取り先ほど解いた何かを私の手首に巻き付け結んだ。
それはリボンだった。
「昨晩から俺の手首に巻いておいた。これを付けていれば1週間ほどは大丈夫だ。この森を抜けると領地だ」
「ありがとうございます」
窓の外が明るくなってきた。
「うっわぁ!」
一気に森を抜けると街並みが見えてきた。行った事無いけど欧州ヨーロッパの古い街並みみたい。少し走るとお店やカフェなどもある街の中心に出た。窓に齧り付いている私を笑いながらアレックスさんは見ていて
「ここはコールマン領地で一番大きなデルタスという街だ。落ち着いたら案内しよう」
「アレックスさん!皆さんが食べているねじねじの食べ物はなんですか?」
「あっあれか?プルスルという堅パンで塩気があり、おやつや軽食で食べるデルタスで有名なパンだ」
形は違うけどプレッツェルに似ている。美味しいしそう…
すると急に馬車が止まった。まだ屋敷には着いていないのに?アレックスさんが何も言わずに降りて行き何処かに歩いていく。窓から見ていたらプルスルを買っている!小腹でも空いたのだろうか?
戻って来ると見ていたプルスルを無言で私に渡した。
「へ?」
「食べたそうな顔をしていたから…要らなければ捨てて構わない」
「ありがとうございます!食べたかったです。でも…」
「なんだ遠慮はいらん」
違う。サイズがデカイのだ。太くて長くて50㎝もあるから食べきれない!
「あの長くて大き過ぎて1人では無理です」
アレックスさんは無言で半分に折って渡してくれた。馬車の窓を誰か叩いていて見るとエリーさんで果実水を持っている。
どうやらプルスルを買ったアレックスさんを見て、飲み物を用意してくれた様だ。お礼を述べエリーさんから果実水を受け取りプルスルを齧る。
「!」塩気が効いて食感はベーグルに似ていて美味しい!
「アレックスさんめっちゃ美味しいです。塩気も丁度よく果実水とも合っていて最高です。あっ!半分手伝っていただいてありがとうございました」
「いや…口にあって良かった。しかし…その…なんだ…これからは手で千切って食べろ。邪な想いを持つ男の前ですると勘違いされるぞ…」
ヤバい!元の世界の感覚だった。
「あ…ごめんなさい。行儀悪いですね!気をつけます」
「そうしろ!」
何故かタジタジで顔の赤いアレックスさんをこの時は理解出来なかった。理由が分かるのはかなり先の事になる。
プルスルを食べ満足で街並みを見ていた。
デルタスの街を抜けて街道を進み、また森林に入って暫くすると何処からか鳥の鳴き声か聞こえてきた。森を抜けると大きな湖の中心に大きな屋敷が見えた。屋敷の周りに大きな鷹の様な鳥?狼が飛んでいる。
「あっアレックスさんあれが、グリフですか?」
「そうだ。屋敷に着くぞ」
道の先に大きな門があり、その道は屋敷まで続いている。この道は柵で囲われ湖からは入れない。
聞いていた通り賊や密偵の類は侵入できない!昔の日本のお城みたい。
屋敷前には侯爵様と御夫人と使用人が並んでいる。
緊張してきた!顔が強張った私を見て
「俺が言うのもなんだが気さくな両親だ。安心していい」
「無作法なので失礼な事しないか心配です」
「大丈夫だ」
馬車が止まり扉が開きアレックスさんが先に降りて、入口でエスコートしてくれる。
侯爵様は前にシュナイダー邸に来られた際にお見掛けし知っている。その横に少し膨よかなシルバーの髪にライトグレーの大きな瞳をした夫人がいる。
「父上、母上。戻りました。こちらハルカ・オリタ様です」
「コールマン侯爵様、侯爵夫人。はじめまして。春香と申します。暫くの間お世話になります。ご迷惑にならない様にいたしますが、無作法なもので粗相した時はご指摘よろしくお願いいたします」
「ケイン・コールマンです。良くお越しいただいた。侯爵家一同歓迎します。我家だと思い過ごして下さい。マニュラご挨拶を」
「マニュラと申します。屋敷にいる間は母だと思って頼って下さいね。むさ苦しい息子ばかりで娘が出来たみたいで嬉しいわ!よろしくね」
「はい!」
御夫人はアレックスさんが言っていた程激しくなさそうだよ。少し身構えていたから拍子抜けした。
「ぅっわ!」
いきなり突風が吹いて辺りが暗くなる!見上げるとグリフが真上に羽を広げている。
「カイ!止めろ!」
アレックスさんが叫んだ瞬間体が浮いた!噛みつかれそのまま上空にグリフが飛び立つ
「アレックスさん!助けて!」
「カイ!春香嬢を下ろすんだ!」
侯爵様とアレックスさんが叫んだけど、屋敷がどんどん小さくなる。このままグリフに噛み殺されの?
それとも途中で離され湖に落とされるの!
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