おはなしの倉庫 児童向け短編集

文字の大きさ
2 / 3

こわがり天井くん

しおりを挟む
『こわがり天井くん』

天井くんは、毎日六畳の和室の上でじっとしていました。

でも、ある日ふと下の畳を見てしまいました。

「わっ、落ちるかと思った!!」

天井くんはちょっぴりブルブルしました。

畳の上には、ネコちゃんやちゃぶ台が楽しそうにしていて、のんびりしています。

「ぼくが落ちたら、みんな大変!」

ますます不安になりました。

そのとき、柱や壁がそっと声をかけました。

「天井くん、しっかり支えてるから大丈夫だよ!」
「ぼくたちがいるから、安心してね!」

天井くんは、まだ少しドキドキしていましたが、少し安心しました。

そっと障子の向こうから風が吹き、陽の光が畳に差し込みます。

「みんなは楽しそうにしているし、柱や壁が励ましてくれてる。ぼく、大丈夫かも!」

その日から、天井くんは不安になっても、一人じゃないことを思い出しました。

「ぼく、今日もみんなの上でがんばるぞ!」

天井くんはニコニコ笑って、和室の上で毎日を見守るのでした。

――おわり――

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小鳥

水翔
絵本
小鳥と少女の物語

まぼろしのミッドナイトスクール

木野もくば
児童書・童話
深夜0時ちょうどに突然あらわれる不思議な学校。そこには、不思議な先生と生徒たちがいました。飼い猫との最後に後悔がある青年……。深い森の中で道に迷う少女……。人間に恋をした水の神さま……。それぞれの道に迷い、そして誰かと誰かの想いがつながったとき、暗闇の空に光る星くずの方から学校のチャイムが鳴り響いてくるのでした。

きたいの悪女は処刑されました

トネリコ
児童書・童話
 悪女は処刑されました。  国は益々栄えました。  おめでとう。おめでとう。  おしまい。

松野井奏
児童書・童話
月とぼうやは眠れぬ夜にお話をします。

ローズお姉さまのドレス

有沢真尋
児童書・童話
*「第3回きずな児童書大賞」エントリー中です* 最近のルイーゼは少しおかしい。 いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。 話し方もお姉さまそっくり。 わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。 表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成

豆腐メンタルな私を、おバカな私が励ますよ(*´ー`*)

やまくる実
絵本
私の頭の中のネガティブな部分をポジティブな私が励ます、エッセイ? 小話? ただの落書き帳です(*´ー`*) 過去作品です。 内容的には本当に短い文章で、詩というかリズムで読む読み物。 見方によっては大人の絵本という感じです。 私と同じで創作する事が好きな方や生きる事に不器用な方の止まり木みたいな場所になれたらな......なんて思い、こちらにも掲載してみました。 カクヨムにも掲載しています。 表紙画像は chat gptに作成してもらいました(*'▽'*)

ママのごはんはたべたくない

もちっぱち
絵本
おとこのこが ママのごはん たべたくないきもちを ほんに してみました。 ちょっと、おもしろエピソード よんでみてください。  これをよんだら おやこで   ハッピーに なれるかも? 約3600文字あります。 ゆっくり読んで大体20分以内で 読み終えると思います。 寝かしつけの読み聞かせにぜひどうぞ。 表紙作画:ぽん太郎 様  2023.3.7更新

童話短編集

木野もくば
児童書・童話
一話完結の物語をまとめています。

処理中です...