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第三章
26 腹の中
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シェケレをフォーマ国で療養させてから四日後の昼ごろ、魔王の住処まで徒歩で残り一時間ほどの場所まで到達した。
シェケレとダルブッカを迎えに、フォーマ国へ転移魔法で飛んだ。
「待ちかねたぞ!」
ダルブッカは旅の準備をばっちり揃えて、城門前で待ち構えていた。今日あたり迎えに行くという連絡はしておいたが、時間は指定していなかったから、朝からずっと城門前に居たのだろう。警備についている騎士さん達や、付き添いしていた宰相さん達の方がげっそりしている。相変わらず自由な王様だ。
背後にはシェケレも旅装を整えて控えている。
「なあ、まだ魔王倒してないのか」
シェケレは僕たちが昨日までにダルブッカを迎えに来なかったことで、色々察したようだ。
「うん。意外と時間が掛かっちゃって」
「本当か? ……いや、なんでもねぇ」
僕が何のために魔王討伐の日をずらしたのか、シェケレは感づいている。
僕は旅の最初に宣言した、シェケレに魔王討伐するところを見せるということを守りたい。
シェケレが何か気にするようなら、後でちゃんと説明しておこう。
「ではそろそろ。準備はいい?」
「問題ない」
もう一度宰相さん達を見ると、心底疲れ切った顔で手を振られた。ダルブッカが出かけている間、ゆっくり休んで欲しい。
「じゃあ、行こう」
転移魔法で飛んだ先は、深い森の中だ。
フォーマ国を出てからずっと荒野が続いていたのに、昨日あたりから木が多く生えている場所に入っていた。
一見すると普通の木だが、時折樹木に擬態した魔物が混じっている。普通の木から幽体系のアンデッドが出てくることもあるため、気配察知は常時展開状態だ。
先頭をギロが歩き、シェケレとアイリでダルブッカを左右から挟むように並び、殿は僕が務めている。
ギロの事情については、ダルブッカに予め話しておいた。
ダルブッカはギロの境遇と現状を眉一つ動かさずに聞き終えてから、誰にも話さないと約束してくれた。
「ラウトこそ唯一無二の無敵の存在だと思っていたが、世の中は広いな。ギロもやるではないか」
道中の魔物や魔族は全てギロが見つけ、ほぼ一撃で倒している。
「お褒めに預かりまして光栄です」
ギロが笑みを浮かべて返すと、ダルブッカはいつものように「敬語はいらんぞ」と唇を尖らせた。
「すみません、これが素ですので」
「ギロは誰に対してもこうだよ」
「そうなのか。ならば、仕方なし」
一時間後、森は唐突に途切れて開けた場所に出た。
岩と土しかない広い大地に、巨大な泥の塊のような建造物がある。
一部の虫が作る巣、例えば蟻塚なんかを人間が住めるサイズにしたら、こんな感じだろうか。
「……あれの材料は魔物ですね」
「何!?」
「は?」
ダルブッカとシェケレが同時に驚く。
「前にもそんなのあったわね。ほんと悪趣味」
アイリが吐き気を我慢するかのように、胸を押さえる。
どんな姿であれ魔物は倒すべき存在だ。だから、あの建物も最終的には壊す。そこに哀悼や憐憫の意はない。
「行こう」
建材の正体に怯んだシェケレを叱咤して、全員で塚に近づいた。
入り口らしきものはどこにも見つからなかったが、念のためにと空から偵察したギロが、塚の天辺に穴が開いているのを見つけてきた。
「どうします?」
「わざわざ入り口から入ってやることもないだろう。僕がやる」
塚の手近な部分を剣で斬り、蹴りを入れるとギロより大きな人でも通れるくらいの入り口ができた。
「相変わらず見事な剣さばきだな。ラウト、此度の魔王討伐が終わったらしばらく城に逗留してくれないか。剣を教わりたい」
「え、っと、考えておきます」
魔王の住処の蓋が開いたというのに、ダルブッカは相変わらず鷹揚だ。
内部の空気は乾きすぎていて、数分も経たないうちに、少し口を動かしただけで唇がぴりっと割れる。
ウンディーヌに頼んで水を霧状にして辺りに撒き、湿度を上げてもらった。
「助かるわ」
肌の乾きを気にしていたアイリがほっと安堵する。
「魔王とやりあう前に干からびたくないからね」
塚の中に入る前と同じ隊列で、先へ進む。
「な、なあ、俺、鳥肌と寒気がやべぇんだが」
シェケレが自分で自分を抱きしめるようにして、震えている。
「実は俺もだ。ラウトやギロはともかく、アイリも平気なのか」
「慣れたわ」
青褪めた顔を隠さないダルブッカの隣で、アイリは平然としている。
「既に二度、魔王と対峙してきただけはあるな」
「どちらも役には立っていないけどね」
アイリがおどけたように笑って見せる。
「そんなことないよ」
思ったより大きな声が出てしまった。
アイリが居てくれるだけで僕は……なんだろう、嬉しいというか、アイリを守らなくてはとやる気が出る。
上手い言葉が見つからず、中途半端な物言いになってしまったが、皆は一斉に足を止めて僕を見つめてから、正面を向き、前進を再開した。
「ラウト様ですからね」
「こんなときまで惚気けるとか余裕か」
「強めの酒が呑みたいな」
「……」
皆何かぶつぶつと独り言ち、アイリは後ろから見ても分かるほど耳が赤い。
「?」
皆の言うことやアイリの赤面の理由はよくわからなかったが、気を取り直して僕も皆の後を追った。
塚の中は外から見たときより、明らかに広い。
突然、僕の右肩にノームが現れた。
「ここは地表の下ノム」
「地下に潜ってたってこと?」
「そうノム」
今度は左肩にスプリガンが乗った。
「空間が歪んでるスプ」
僕が精霊と言葉をかわしていると、前を歩くシェケレが僕を一度見てすぐに前を向き、またこちらを向いた。いわゆる二度見だ。
「精霊じゃねぇか。どうしたんだ?」
シェケレの声に全員の足が止まった。
「おお、こちらが……」
ダルブッカが精霊たちに略式の礼の仕草をすると、精霊たちはむん、と胸を張って応えてから、ふっと消えた。
「ここは地面の下で、空間が歪んでるって言ってたんだ」
ギロが周囲を見渡すが、わからない、というように首を横に振った。
「地下であることも空間の歪みも、僕がなんとかできる。このまま進もう」
ギロとアイリは頷いたが、シェケレとダルブッカは顔を見合わせた。
「……俺たち、魔王を倒しに来てるんだよな?」
「そのつもりで覚悟してきたのだが……」
「ほらほら、行くよ」
僕は二人の背中を押した。
塚に入って何時間経っただろうか。魔王の気配に向かってまっすぐ進んでいるはずなのに、進めば進むほど遠ざかっている気がする。
アイリが大きく息を吐いた。塚の地面は凹凸が多くて歩きづらい。魔王の住処という重圧もあって、疲れが溜まってきたのだろう。
「少し休もうか」
僕はちゃんと声を掛けたはずだが、皆振り返らずに歩き続けている。
「おーい」
少し声を張り上げたが、皆は僕を置いていく勢いで進む。
「アイリ! ギロ! シェケレ! ダルブッカ!」
一人ひとりの名前を叫んでも、誰も振り向かない。
「スプリガン」
精霊の名を呼んでも出てこない。
以前のように精霊たちが出ていった気配はない。
「ということは……」
僕だけ幻惑かなにかに囚われたか。
目を閉じて、全力の気配察知を展開する。
アイリたちの気配はすぐ近くにあった。
気配を頼りに、アイリたちの周囲に、出来得る限り強固な結界魔法を張る。
あとは、この幻惑を壊すだけだ。
レプラコーンの剣を作り出し、幻惑だけを斬ると強く念じて、思い切り剣を振った。
「早いな。さすがは勇者といったところか」
目を開けると、でっぷりと太った幽体が宙に浮かび、こちらを見下ろしていた。
以前どこかで見た、白く輝く衣装を身にまとい、やたらと整った顔立ちをした、一見神々しい魔物が肥大化したようなものに見える。
この気配は魔王だ。
アイリ達の気配は近くにあるが、辺りはどこまでも薄暗く何もない空間で、魔王以外の姿は見えない。
「僕の仲間をどこへやった」
魔王を睨みつけてやると、魔王は一瞬怯んだように見えたが、すぐに尊大そうな態度に戻った。
「幻惑から己だけ助かっておいて何を言う。仲間はこちらの手中にある。もし助けたくば……!?」
魔王の言っていることは嘘だ。アイリたちは無事で、僕のいるこの場所がおかしい。
おそらく異空間だろう。
せっかくスプリガンが警告してくれたのに、活かせなかった。
幻惑や異空間ごときにまんまと引っかかった僕自身と、アイリを人質にするつもりだった魔王に対して、苛立ちが収まらない。
異空間を壊すのに、剣を振るまでもなかった。
力を封じる五枚の膜が全て勝手に割れたことで、辺りの景色が一変した。
シェケレとダルブッカを迎えに、フォーマ国へ転移魔法で飛んだ。
「待ちかねたぞ!」
ダルブッカは旅の準備をばっちり揃えて、城門前で待ち構えていた。今日あたり迎えに行くという連絡はしておいたが、時間は指定していなかったから、朝からずっと城門前に居たのだろう。警備についている騎士さん達や、付き添いしていた宰相さん達の方がげっそりしている。相変わらず自由な王様だ。
背後にはシェケレも旅装を整えて控えている。
「なあ、まだ魔王倒してないのか」
シェケレは僕たちが昨日までにダルブッカを迎えに来なかったことで、色々察したようだ。
「うん。意外と時間が掛かっちゃって」
「本当か? ……いや、なんでもねぇ」
僕が何のために魔王討伐の日をずらしたのか、シェケレは感づいている。
僕は旅の最初に宣言した、シェケレに魔王討伐するところを見せるということを守りたい。
シェケレが何か気にするようなら、後でちゃんと説明しておこう。
「ではそろそろ。準備はいい?」
「問題ない」
もう一度宰相さん達を見ると、心底疲れ切った顔で手を振られた。ダルブッカが出かけている間、ゆっくり休んで欲しい。
「じゃあ、行こう」
転移魔法で飛んだ先は、深い森の中だ。
フォーマ国を出てからずっと荒野が続いていたのに、昨日あたりから木が多く生えている場所に入っていた。
一見すると普通の木だが、時折樹木に擬態した魔物が混じっている。普通の木から幽体系のアンデッドが出てくることもあるため、気配察知は常時展開状態だ。
先頭をギロが歩き、シェケレとアイリでダルブッカを左右から挟むように並び、殿は僕が務めている。
ギロの事情については、ダルブッカに予め話しておいた。
ダルブッカはギロの境遇と現状を眉一つ動かさずに聞き終えてから、誰にも話さないと約束してくれた。
「ラウトこそ唯一無二の無敵の存在だと思っていたが、世の中は広いな。ギロもやるではないか」
道中の魔物や魔族は全てギロが見つけ、ほぼ一撃で倒している。
「お褒めに預かりまして光栄です」
ギロが笑みを浮かべて返すと、ダルブッカはいつものように「敬語はいらんぞ」と唇を尖らせた。
「すみません、これが素ですので」
「ギロは誰に対してもこうだよ」
「そうなのか。ならば、仕方なし」
一時間後、森は唐突に途切れて開けた場所に出た。
岩と土しかない広い大地に、巨大な泥の塊のような建造物がある。
一部の虫が作る巣、例えば蟻塚なんかを人間が住めるサイズにしたら、こんな感じだろうか。
「……あれの材料は魔物ですね」
「何!?」
「は?」
ダルブッカとシェケレが同時に驚く。
「前にもそんなのあったわね。ほんと悪趣味」
アイリが吐き気を我慢するかのように、胸を押さえる。
どんな姿であれ魔物は倒すべき存在だ。だから、あの建物も最終的には壊す。そこに哀悼や憐憫の意はない。
「行こう」
建材の正体に怯んだシェケレを叱咤して、全員で塚に近づいた。
入り口らしきものはどこにも見つからなかったが、念のためにと空から偵察したギロが、塚の天辺に穴が開いているのを見つけてきた。
「どうします?」
「わざわざ入り口から入ってやることもないだろう。僕がやる」
塚の手近な部分を剣で斬り、蹴りを入れるとギロより大きな人でも通れるくらいの入り口ができた。
「相変わらず見事な剣さばきだな。ラウト、此度の魔王討伐が終わったらしばらく城に逗留してくれないか。剣を教わりたい」
「え、っと、考えておきます」
魔王の住処の蓋が開いたというのに、ダルブッカは相変わらず鷹揚だ。
内部の空気は乾きすぎていて、数分も経たないうちに、少し口を動かしただけで唇がぴりっと割れる。
ウンディーヌに頼んで水を霧状にして辺りに撒き、湿度を上げてもらった。
「助かるわ」
肌の乾きを気にしていたアイリがほっと安堵する。
「魔王とやりあう前に干からびたくないからね」
塚の中に入る前と同じ隊列で、先へ進む。
「な、なあ、俺、鳥肌と寒気がやべぇんだが」
シェケレが自分で自分を抱きしめるようにして、震えている。
「実は俺もだ。ラウトやギロはともかく、アイリも平気なのか」
「慣れたわ」
青褪めた顔を隠さないダルブッカの隣で、アイリは平然としている。
「既に二度、魔王と対峙してきただけはあるな」
「どちらも役には立っていないけどね」
アイリがおどけたように笑って見せる。
「そんなことないよ」
思ったより大きな声が出てしまった。
アイリが居てくれるだけで僕は……なんだろう、嬉しいというか、アイリを守らなくてはとやる気が出る。
上手い言葉が見つからず、中途半端な物言いになってしまったが、皆は一斉に足を止めて僕を見つめてから、正面を向き、前進を再開した。
「ラウト様ですからね」
「こんなときまで惚気けるとか余裕か」
「強めの酒が呑みたいな」
「……」
皆何かぶつぶつと独り言ち、アイリは後ろから見ても分かるほど耳が赤い。
「?」
皆の言うことやアイリの赤面の理由はよくわからなかったが、気を取り直して僕も皆の後を追った。
塚の中は外から見たときより、明らかに広い。
突然、僕の右肩にノームが現れた。
「ここは地表の下ノム」
「地下に潜ってたってこと?」
「そうノム」
今度は左肩にスプリガンが乗った。
「空間が歪んでるスプ」
僕が精霊と言葉をかわしていると、前を歩くシェケレが僕を一度見てすぐに前を向き、またこちらを向いた。いわゆる二度見だ。
「精霊じゃねぇか。どうしたんだ?」
シェケレの声に全員の足が止まった。
「おお、こちらが……」
ダルブッカが精霊たちに略式の礼の仕草をすると、精霊たちはむん、と胸を張って応えてから、ふっと消えた。
「ここは地面の下で、空間が歪んでるって言ってたんだ」
ギロが周囲を見渡すが、わからない、というように首を横に振った。
「地下であることも空間の歪みも、僕がなんとかできる。このまま進もう」
ギロとアイリは頷いたが、シェケレとダルブッカは顔を見合わせた。
「……俺たち、魔王を倒しに来てるんだよな?」
「そのつもりで覚悟してきたのだが……」
「ほらほら、行くよ」
僕は二人の背中を押した。
塚に入って何時間経っただろうか。魔王の気配に向かってまっすぐ進んでいるはずなのに、進めば進むほど遠ざかっている気がする。
アイリが大きく息を吐いた。塚の地面は凹凸が多くて歩きづらい。魔王の住処という重圧もあって、疲れが溜まってきたのだろう。
「少し休もうか」
僕はちゃんと声を掛けたはずだが、皆振り返らずに歩き続けている。
「おーい」
少し声を張り上げたが、皆は僕を置いていく勢いで進む。
「アイリ! ギロ! シェケレ! ダルブッカ!」
一人ひとりの名前を叫んでも、誰も振り向かない。
「スプリガン」
精霊の名を呼んでも出てこない。
以前のように精霊たちが出ていった気配はない。
「ということは……」
僕だけ幻惑かなにかに囚われたか。
目を閉じて、全力の気配察知を展開する。
アイリたちの気配はすぐ近くにあった。
気配を頼りに、アイリたちの周囲に、出来得る限り強固な結界魔法を張る。
あとは、この幻惑を壊すだけだ。
レプラコーンの剣を作り出し、幻惑だけを斬ると強く念じて、思い切り剣を振った。
「早いな。さすがは勇者といったところか」
目を開けると、でっぷりと太った幽体が宙に浮かび、こちらを見下ろしていた。
以前どこかで見た、白く輝く衣装を身にまとい、やたらと整った顔立ちをした、一見神々しい魔物が肥大化したようなものに見える。
この気配は魔王だ。
アイリ達の気配は近くにあるが、辺りはどこまでも薄暗く何もない空間で、魔王以外の姿は見えない。
「僕の仲間をどこへやった」
魔王を睨みつけてやると、魔王は一瞬怯んだように見えたが、すぐに尊大そうな態度に戻った。
「幻惑から己だけ助かっておいて何を言う。仲間はこちらの手中にある。もし助けたくば……!?」
魔王の言っていることは嘘だ。アイリたちは無事で、僕のいるこの場所がおかしい。
おそらく異空間だろう。
せっかくスプリガンが警告してくれたのに、活かせなかった。
幻惑や異空間ごときにまんまと引っかかった僕自身と、アイリを人質にするつもりだった魔王に対して、苛立ちが収まらない。
異空間を壊すのに、剣を振るまでもなかった。
力を封じる五枚の膜が全て勝手に割れたことで、辺りの景色が一変した。
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