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第三章
27 幽体の王
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異空間が破れ、最初に視界へ飛び込んできたのは、僕が張った結界内で倒れている皆の姿だった。
ギロだけは意識があり、肘と膝をついて身体を起こそうとしている。
「アイリっ!」
真っ先にアイリに駆け寄って抱き起こすと、僕の身体からナーイアスが勝手に飛び出してきて、全員に向けて回復魔法の光を放った。
「ん……?」
アイリがゆっくりと瞼を開けた。何度かまばたきをしてから、視線をこちらへ向ける。
「ラウト……」
「アイリ、よかった。一体何があったの」
シェケレとダルブッカも目を覚まし、僕を見つけて立ち上がった。
「ラウト、一体何があったのだ」
ダルブッカが僕と同じことを言う。
「僕は幻惑にとらわれて皆から離されたんだ」
「俺からしたら、突然ひとりにされて気が遠くなって、気付いたらこうだ」
まだ意識がはっきりしないのか、頭を掌でトントン叩きながら答えたシェケレにダルブッカとアイリが同意した。
「それぞれが敵の幻惑に囚われたようですね。すみません、私まで何の対策もできず、失態を……」
ギロが申し訳無さそうにしている。
「全員、似たような状況に追いやられてたんだ。僕も……」
「何を暢気に囀っておるのか」
忘れていたが、魔王の前だった。
「この西の魔王、風のハルザンの前で、よくも」
僕が魔王、ハルザンを睨みつけると、ハルザンは「ぐっ」と唸って口を噤んだ。
「お前こそよくも僕の仲間に手を出そうとしたな」
立ち上がって剣を手にすると、ハルザンは浮いたまま手に杖を出現させ、頭上に掲げた。
「我が幻術を一度破ったくらいで調子に乗るでないぞ」
杖から黒い霧のようなものがぶわりと巻き起こる。
僕は剣を振り上げながら地を蹴って飛び上がり、ハルザンの杖を握っている手指ごと縦に斬った。
「ぐわっ!? き、貴様っ!」
黒い霧は霧散し、ハルザンは指のなくなった両手を震わせて高度を下げた。
ハルザンは幽体に見えるが、物理攻撃が通る。あの姿自体が幻術なのかもしれない。
そもそも、今いる場所もおかしい。薄暗いのは相変わらずだが、周囲に土の壁が見当たらない。
「幻惑を破るのはどうしたらいい?」
精霊たちに頭の中で尋ねた。
「幻惑だけを破りたいなら、ラウトが異空間で包んでしまえばいいスプ」
異空間は術者の思い通りになる空間だ。つまり、幻術など通じないという空間を作り出せばいいのか。
「頼むよ、スプリガン」
スプリガンは僕の魔力を少しだけ引き出して、一瞬眩い光を放った。
「わっ」
眩しさに驚いた誰かが短く悲鳴を上げる。僕も思わず目を瞑ってしまった。
「ぐおおおお……」
長い叫び声はハルザンのものだ。
僕というかスプリガンが作り出した異空間が、ハルザンの異空間を完全に消滅させた。
ゆっくり目を開けると、土壁に囲まれた薄暗い部屋の中で、棒切れのようにほっそりとした幽体が地に落ちていた。
衣装もこの大陸で多く目にしてきたゴーストと同じような、黒い襤褸切れのみになっている。
普通の魔物を幻惑で魔王と誤認させられていたのかと思ったが、気配はしっかり魔王だ。斬ったはずの指ももとに戻っている。
また幻惑を使われたら厄介だ。さっさと倒してしまおう。
「ナーイアス」
回復魔法を逆転させた破壊魔法をハルザンに当てようとしたが、ハルザンはふいっと浮き上がり、破壊魔法の範囲外へと逃げ出した。
「ふん、我が力は幻術のみではないわ。さあ魔物ども、今こそ王たる我の力となれいっ!」
ハルザンは塚の内部の高いところの壁に手を当てた。
地響きとともに、塚が天辺から崩壊していく。
「あやつ、魔物を取り込む気かっ!?」
揺れる地面になんとか足を踏ん張るダルブッカが、ハルザンを凝視する。
魔物は死ぬと魔物の核を遺して消え去るが、核になる前の魔物を取り込んでいるのだろう。
「お、おいっ、止めねぇのか! あいつ、やべぇぞ!」
ハルザンの所業を黙って見ている僕に、揺れに耐えきれずその場に両手をついたシェケレが叫ぶ。
「大丈夫、倒せる。ギロ、皆を頼む」
「はい」
アイリは揺れが始まるとすぐにしゃがみ込んでいた。翼を生やして宙に浮いたギロと同じくらい冷静だ。
全員を覆うほどの結界魔法は張ってあるが、この揺れは想定外だ。
ギロはアイリを右手に抱き、シェケレとダルブッカは首根っこを掴んで宙に持ち上げた。
しばらくして、塚はきれいに消えてなくなった。ここへたどり着く直前まで青く晴れ渡っていた空は厚い雲で覆われて、日も沈んだため真っ暗闇だ。
そしてハルザンの方は、幻惑がかかっている時の状態で見た、でっぷりと太った姿になった。
無駄にきらきらしく目立つ白い衣装が、ふっと消えた。
ばちん、と右側の耳を何かで思い切り殴られた。姿を消したハルザンが僕に攻撃を仕掛けているのだ。
ダメージは微細だが、耳が聞こえづらくなってしまった。
反対側の耳も同様にやられる。
「ラウト!?」
姿の見えなくなったハルザンと、僕の頭の付近からする衝撃音で、僕が攻撃されていることに気付いたらしい。シェケレが慌てて僕に呼びかける。
「そこから動かないように」
「何言って……うおっ!?」
動じない僕に焦れたのだろうか。ハルザンはあろうことか、結界に攻撃を仕掛けた。
いや、中にいる僕の仲間に攻撃しようとして、結界に阻まれたのだろう。
結界があって助かった、なんてぬるいことは考えない。
僕の仲間に攻撃しようとした事実が、許せない。
「お前の相手は僕だ」
力を抑えている五枚の膜を全て割って気配察知を鋭敏にし、ハルザンの姿を感覚で捉える。
高速で動くハルザンの行く手を、結界魔法を応用して作った魔法壁で遮ると、「ぶげっ」と無様な声がして、何かがべちんと地面に落下する音が続いた。すかさず、その周囲を逃さないための結界で囲う。
「く、ははは、こんなもので我を捕らえたとでも……くっ、このっ!」
ハルザンは姿を現し、杖で結界を何度も殴りつけるが、その程度で僕の結界が破れるはずがない。
僕は剣を握り締めたまま、結界内部に入る。
「ふん、自分から我が間合いに入」
ハルザンの台詞が途中で止まったのは、僕がハルザンの頭を両断したせいだ。
続いて身体を細切れにしていく。物理攻撃が効いてくれるので助かる。
「ぶあっ! な、なぜ魔王たる我がこんなななななながががが」
斬っている間に頭が再生してしまった。もう一度、今度は念入りに斬りつけたが、幽体なせいか物理攻撃に対して回復速度が速い。
ナーイアスを呼び、破壊魔法を使ってもらった。
「こ、こんな、こんなああああああぁ……」
ハルザンの断末魔は、全身が完全に消失するまで続いた。
僕が魔王の核を拾い上げて振り返ると、結界の中で皆が様々な姿を見せていた。
アイリは心配そうな表情こそ浮かべていたが、いつも通り。ギロはアイリを守るように翼を広げている。
シェケレは腰が抜けたのか、へたり込んだまま動かない。
ダルブッカは目を見開いて僕を凝視していた。
「終わったよ」
「あ、ああ……」
魔王の核をマジックバッグに収納してからシェケレに手を伸ばすと、シェケレは素直に僕の手を掴み返し、立ち上がった。
「ラウト、いや勇者よ。魔王討伐、確かに見届けた」
ダルブッカが王様みたいなことをいい出した。いやこの人、間違いなく王様だった。
「身体は大丈夫?」
アイリが駆け寄ってきて、僕の全身をくまなく確認する。外傷はないはずだし、アイリもそれは分かっている。
僕が力を解放した後はいつも倒れてしまっていたので、それを心配してくれているのだ。
しかし、僕とて同じ失敗をそう何度も繰り返したくない。
こんなときのために、定期的に人里離れた場所で力を解放し、慣れるよう鍛錬を続けてきた。
「大丈夫だよ。まだ余力がある」
「余力あるのかよ……」
シェケレが呆れたように呟いた。
転移魔法でフォーマ国の城へ戻ろうとしたが、ダルブッカを連れ出してから半日も経っていない。
宰相や大臣たちに休んでもらいたいと願った手前、すぐ帰るのは気が引ける。
かといって、準備万端とはいえ一国の王様を野営させるのはいかがなものか。
「村の宿に泊まるというのはどうでしょう」
僕の悩みを見抜いたギロが、こっそり耳打ちしてくれた。
僕はギロを見て、お礼代わりに頷いた。
「ダルブッカ、あの……」
「さて城へ帰ろうぞ。皆が魔王討伐の報せを、首を長くして待っておるわ!」
「あっ、はい」
僕は心のなかで宰相たちに平謝りしながら、転移魔法を使った。
ギロだけは意識があり、肘と膝をついて身体を起こそうとしている。
「アイリっ!」
真っ先にアイリに駆け寄って抱き起こすと、僕の身体からナーイアスが勝手に飛び出してきて、全員に向けて回復魔法の光を放った。
「ん……?」
アイリがゆっくりと瞼を開けた。何度かまばたきをしてから、視線をこちらへ向ける。
「ラウト……」
「アイリ、よかった。一体何があったの」
シェケレとダルブッカも目を覚まし、僕を見つけて立ち上がった。
「ラウト、一体何があったのだ」
ダルブッカが僕と同じことを言う。
「僕は幻惑にとらわれて皆から離されたんだ」
「俺からしたら、突然ひとりにされて気が遠くなって、気付いたらこうだ」
まだ意識がはっきりしないのか、頭を掌でトントン叩きながら答えたシェケレにダルブッカとアイリが同意した。
「それぞれが敵の幻惑に囚われたようですね。すみません、私まで何の対策もできず、失態を……」
ギロが申し訳無さそうにしている。
「全員、似たような状況に追いやられてたんだ。僕も……」
「何を暢気に囀っておるのか」
忘れていたが、魔王の前だった。
「この西の魔王、風のハルザンの前で、よくも」
僕が魔王、ハルザンを睨みつけると、ハルザンは「ぐっ」と唸って口を噤んだ。
「お前こそよくも僕の仲間に手を出そうとしたな」
立ち上がって剣を手にすると、ハルザンは浮いたまま手に杖を出現させ、頭上に掲げた。
「我が幻術を一度破ったくらいで調子に乗るでないぞ」
杖から黒い霧のようなものがぶわりと巻き起こる。
僕は剣を振り上げながら地を蹴って飛び上がり、ハルザンの杖を握っている手指ごと縦に斬った。
「ぐわっ!? き、貴様っ!」
黒い霧は霧散し、ハルザンは指のなくなった両手を震わせて高度を下げた。
ハルザンは幽体に見えるが、物理攻撃が通る。あの姿自体が幻術なのかもしれない。
そもそも、今いる場所もおかしい。薄暗いのは相変わらずだが、周囲に土の壁が見当たらない。
「幻惑を破るのはどうしたらいい?」
精霊たちに頭の中で尋ねた。
「幻惑だけを破りたいなら、ラウトが異空間で包んでしまえばいいスプ」
異空間は術者の思い通りになる空間だ。つまり、幻術など通じないという空間を作り出せばいいのか。
「頼むよ、スプリガン」
スプリガンは僕の魔力を少しだけ引き出して、一瞬眩い光を放った。
「わっ」
眩しさに驚いた誰かが短く悲鳴を上げる。僕も思わず目を瞑ってしまった。
「ぐおおおお……」
長い叫び声はハルザンのものだ。
僕というかスプリガンが作り出した異空間が、ハルザンの異空間を完全に消滅させた。
ゆっくり目を開けると、土壁に囲まれた薄暗い部屋の中で、棒切れのようにほっそりとした幽体が地に落ちていた。
衣装もこの大陸で多く目にしてきたゴーストと同じような、黒い襤褸切れのみになっている。
普通の魔物を幻惑で魔王と誤認させられていたのかと思ったが、気配はしっかり魔王だ。斬ったはずの指ももとに戻っている。
また幻惑を使われたら厄介だ。さっさと倒してしまおう。
「ナーイアス」
回復魔法を逆転させた破壊魔法をハルザンに当てようとしたが、ハルザンはふいっと浮き上がり、破壊魔法の範囲外へと逃げ出した。
「ふん、我が力は幻術のみではないわ。さあ魔物ども、今こそ王たる我の力となれいっ!」
ハルザンは塚の内部の高いところの壁に手を当てた。
地響きとともに、塚が天辺から崩壊していく。
「あやつ、魔物を取り込む気かっ!?」
揺れる地面になんとか足を踏ん張るダルブッカが、ハルザンを凝視する。
魔物は死ぬと魔物の核を遺して消え去るが、核になる前の魔物を取り込んでいるのだろう。
「お、おいっ、止めねぇのか! あいつ、やべぇぞ!」
ハルザンの所業を黙って見ている僕に、揺れに耐えきれずその場に両手をついたシェケレが叫ぶ。
「大丈夫、倒せる。ギロ、皆を頼む」
「はい」
アイリは揺れが始まるとすぐにしゃがみ込んでいた。翼を生やして宙に浮いたギロと同じくらい冷静だ。
全員を覆うほどの結界魔法は張ってあるが、この揺れは想定外だ。
ギロはアイリを右手に抱き、シェケレとダルブッカは首根っこを掴んで宙に持ち上げた。
しばらくして、塚はきれいに消えてなくなった。ここへたどり着く直前まで青く晴れ渡っていた空は厚い雲で覆われて、日も沈んだため真っ暗闇だ。
そしてハルザンの方は、幻惑がかかっている時の状態で見た、でっぷりと太った姿になった。
無駄にきらきらしく目立つ白い衣装が、ふっと消えた。
ばちん、と右側の耳を何かで思い切り殴られた。姿を消したハルザンが僕に攻撃を仕掛けているのだ。
ダメージは微細だが、耳が聞こえづらくなってしまった。
反対側の耳も同様にやられる。
「ラウト!?」
姿の見えなくなったハルザンと、僕の頭の付近からする衝撃音で、僕が攻撃されていることに気付いたらしい。シェケレが慌てて僕に呼びかける。
「そこから動かないように」
「何言って……うおっ!?」
動じない僕に焦れたのだろうか。ハルザンはあろうことか、結界に攻撃を仕掛けた。
いや、中にいる僕の仲間に攻撃しようとして、結界に阻まれたのだろう。
結界があって助かった、なんてぬるいことは考えない。
僕の仲間に攻撃しようとした事実が、許せない。
「お前の相手は僕だ」
力を抑えている五枚の膜を全て割って気配察知を鋭敏にし、ハルザンの姿を感覚で捉える。
高速で動くハルザンの行く手を、結界魔法を応用して作った魔法壁で遮ると、「ぶげっ」と無様な声がして、何かがべちんと地面に落下する音が続いた。すかさず、その周囲を逃さないための結界で囲う。
「く、ははは、こんなもので我を捕らえたとでも……くっ、このっ!」
ハルザンは姿を現し、杖で結界を何度も殴りつけるが、その程度で僕の結界が破れるはずがない。
僕は剣を握り締めたまま、結界内部に入る。
「ふん、自分から我が間合いに入」
ハルザンの台詞が途中で止まったのは、僕がハルザンの頭を両断したせいだ。
続いて身体を細切れにしていく。物理攻撃が効いてくれるので助かる。
「ぶあっ! な、なぜ魔王たる我がこんなななななながががが」
斬っている間に頭が再生してしまった。もう一度、今度は念入りに斬りつけたが、幽体なせいか物理攻撃に対して回復速度が速い。
ナーイアスを呼び、破壊魔法を使ってもらった。
「こ、こんな、こんなああああああぁ……」
ハルザンの断末魔は、全身が完全に消失するまで続いた。
僕が魔王の核を拾い上げて振り返ると、結界の中で皆が様々な姿を見せていた。
アイリは心配そうな表情こそ浮かべていたが、いつも通り。ギロはアイリを守るように翼を広げている。
シェケレは腰が抜けたのか、へたり込んだまま動かない。
ダルブッカは目を見開いて僕を凝視していた。
「終わったよ」
「あ、ああ……」
魔王の核をマジックバッグに収納してからシェケレに手を伸ばすと、シェケレは素直に僕の手を掴み返し、立ち上がった。
「ラウト、いや勇者よ。魔王討伐、確かに見届けた」
ダルブッカが王様みたいなことをいい出した。いやこの人、間違いなく王様だった。
「身体は大丈夫?」
アイリが駆け寄ってきて、僕の全身をくまなく確認する。外傷はないはずだし、アイリもそれは分かっている。
僕が力を解放した後はいつも倒れてしまっていたので、それを心配してくれているのだ。
しかし、僕とて同じ失敗をそう何度も繰り返したくない。
こんなときのために、定期的に人里離れた場所で力を解放し、慣れるよう鍛錬を続けてきた。
「大丈夫だよ。まだ余力がある」
「余力あるのかよ……」
シェケレが呆れたように呟いた。
転移魔法でフォーマ国の城へ戻ろうとしたが、ダルブッカを連れ出してから半日も経っていない。
宰相や大臣たちに休んでもらいたいと願った手前、すぐ帰るのは気が引ける。
かといって、準備万端とはいえ一国の王様を野営させるのはいかがなものか。
「村の宿に泊まるというのはどうでしょう」
僕の悩みを見抜いたギロが、こっそり耳打ちしてくれた。
僕はギロを見て、お礼代わりに頷いた。
「ダルブッカ、あの……」
「さて城へ帰ろうぞ。皆が魔王討伐の報せを、首を長くして待っておるわ!」
「あっ、はい」
僕は心のなかで宰相たちに平謝りしながら、転移魔法を使った。
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