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婚約破棄? 約束は覚えているわよね?
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「聞いてよ、姉様! この人ったら、何人も愛人作っていたのよ!」
「お前だって若い男と遊んでたんだろう!? 一方的に責められる覚えはない!」
キャンキャンギャンギャン、縄張りを主張する犬のように左右で喚いている青年と少女の間で、少女の姉であるマリーカは、ただ黙って二人の話を聞いていた。
マリーカの妹である少女はユゥリィ、青年はドルという。
二人は婚約関係にあったが、話を聞いて分かる通り、それぞれの浮気がバレて破局寸前──ボロボロに風化した木材状態だった。
「そっちが別れたいって言うなら、ちゃんと慰謝料は頂きますからね! 逃げようだなんて考えるんじゃないわよ!? 耳を揃えてきっちり払ってもらうから!」
「はぁ!? 何で俺が払うんだよ! こっちこそ、食事やらプレゼントにいくら使わされたと思ってるんだ!? 全部返してもらった上で、無駄になった時間分の金も支払ってもらうぞ!!!」
愛情が完璧に消え失せた男女に何が残るか。
その分かりやすい縮図があった。
要は金である。
もう二人とも完全に別れる気でいるようで、さっきから金の話しかしていない。浮気ももうどうでもいいらしく、金をもぎ取るための言い分にしか使われていないのがいい証拠だろう。
二人は互いを罵りながら、とにかく金、金、金。
カネカネゼミかと言いたくなるほどそれしか言わない。
「真実の愛なんて儚いものねぇ」
しばらく悪趣味な舞台を観賞するように、二人を眺めていたマリーカが呟く。
飽きた。
二人に対する鬱憤があるマリーカは、最初はどのタイミングで二人を地獄へ落としてやろうかと考え、醜い争いを見て楽しんでいたが、人は醜悪なものを長く楽しめるようには出来ていないのだろう。ちょっとした興味でゲテモノに手を出しても、結局はいつものお母さんの味がいい、みたいに。ぐちゃぐちゃでギトギトでどろどろなものよりも、ふわふわでキラキラできゅんきゅんするものが一番なのだ。
なので、マリーカはとっとと緞帳を降ろして、この舞台からおさらばすることにした。
「はーい、お二人さん。そこまで。とりあえず、二人とも別れるってことで話はオーケー?」
マリーカの仲裁の声に、掴み合いにまで発展しかかっていた二人の意識が向く。散々喋り捲っていたため、息切れしたらしく肩が激しく上下している。
「当たり前でしょ! こんなサイテー男ともう一緒になんていられないわ! だから姉様を呼んだのよ」
「そうだ。マリーカななら、中立の立場でどっちが慰謝料を払うべきかジャッジしてくれるだろ? なぁ、どう考えてもユゥリィが支払うべきだよな?」
「ちょっと! 姉様に変なこと吹き込まないでよ!」
バチバチと火花を散らして睨み合う二人を見て、マリーカはため息をつくと、懐から一枚の書類を取り出した。
「これ、なーんだ?」
マリーカがなぞなぞのように二人に尋ねる。
二人は、初めてみる食べ物を出されたように、その紙を見て首を捻らせた。
その様子に、マリーカはさっきより大きなため息をついた。
「はぁ。やっぱり忘れているのね。これは、あなたたちが私に慰謝料を支払うっていう文言の契約書よ」
マリーカの発言に、二人はぽかん顔をした後、大声で叫んだ。
「「は、はぁあああああああああああああああああああああ!!!?」」
「何で!? どーして、私たちが姉様に慰謝料を払うのよ!?」
「そうだぞ! 第一、今は俺とユゥリィのどっちがどっちへ慰謝料を払うかの話をしてただろう。訳のわからないことを言って話をかき乱すな!」
「あなたたちが別れるって言うから、この話をしたのよ。ほら、契約書の内容をよく読んで。あなたたちのサインと拇印もしっかりあるでしょう?」
確かに、契約書の一番下には、ユゥリィとドルそれぞれの筆跡で書かれたサインと、赤く細やかな模様の拇印がされていた。
その上に書かれている内容は──
『ユゥリィ・グエインとドル・サルサスは、真実の愛を永遠に貫くことを誓う。
もし、双方がそれぞれの意志によって別れを決めた時は、共にマリーカ・グエインに慰謝料を支払うことを誓う。』
「「・・・・・・」」
「思い出した?」
文章を読み、ようやくこの契約の存在を思い出した様子の二人が絶句する。
マリーカは頬杖をついて、契約書を手元に手繰り寄せると、ぴらぴらと二人の眼前でひらめかせながら言った。
「約束したわよね? これは真実の愛だから、どうか許してほしい。もし、この愛を違ったら罰を受けるって。だから何も言わずに、私とドルの婚約破棄を受け入れてほしいって」
マリーカの冷ややかな瞳が二人を突き刺す。
そう。元々、ドルはマリーカの婚約者だった。
けれどドルは婚約者の妹であるユゥリィと深い関係になり、マリーカに婚約破棄を申し込んだ。
その上、慰謝料を支払いたくなかったドルとユゥリィは、真実の愛だから、どうすることも出来なかったなどとお涙頂戴の三文芝居のような台詞を吐き続け、話を有耶無耶にしようとしたのだ。
当時のマリーカは、婚約者と妹の同時の裏切りに疲弊し、慰謝料を取り立てる気力がなかったため、そう言うならとこの契約書に同意させることしかしなかった。
恋の熱にのぼせきっていた二人は、この愛に別離が来ることはないと自信満々でサインをしたのだった。
だが、その真実の愛とやらは呆気なく砕け散った。
ならば彼らはその責任を取らなくてはならない。
「ね、姉様・・・・・・」
「マリーカ、話を・・・・・・」
サァーッと血の気の引いた顔で、互いを詰り合っていた時の元気は見る影もなく、二人はからからに掠れた声でマリーカを引き留めようとする。
けれど、そんなのは無視してマリーカは立ち上がった。
そして笑顔で宣告する。
「あ、そうそう。どっちがどっちへ慰謝料を払うか? だったかしらね。今日呼ばれた訳は。なら、簡単! そのお金を私に払ってくれればいいわ。それで万事解決ね! じゃあ、詳しい金額とかのお話は弁護士を通して伝えるわ。それとあなたたちとはこれで縁を切らせてもらうから! 後はお好きにどうぞ!」
こうなるとは思っていた。
元より、不貞行為で始まった二人だ。
何故、同じ過ちを繰り返すとは思わなかったのか。
マリーカはほとほと疑問に思ったが、今後の人生で関わることもないため、深く考えるのは止めることにした。
「姉様待って! 姉妹でしょ!? 私そんなお金なんて──」
「マリーカ、待ってくれ! 話し合おう! 俺は元婚約者だぞ!? 情けもないのか!?」
どの口がほざくか。
あまりにも身勝手な言い分に、マリーカは青筋を立てそうになった。
それをぐっと堪えて、マリーカは振り返ると、二人に向かって最後の挨拶をした。
「サ・ヨ・ウ・ナ・ラ」
──一ヶ月後。
マリーカの口座には、ユゥリィとドルのそれぞれから多額の慰謝料が振り込まれていた。
見たこともない0の多さに、思わず口元がにやける。
あの後、ユゥリィとドルはマリーカに慰謝料を支払うべくそれぞれの実家から借金をしたそうだ。
それぞれの両親はカンカンに怒ったものの、慰謝料を支払う相手が二人に散々人生を振り回されたマリーカであったため、これっきり縁を切るというのを条件に慰謝料を肩代わりしたらしい。
それぞれの両親からは、何度も頭を下げられたが、悪いのは二人だからマリーカは気にしないでくれと伝えた。
さて。件の二人はどうなったかというと。
ユゥリィは昼は大衆食堂、夜は居酒屋で毎日のように汗水垂らして働いているらしい。
実家のすねかじりで結婚後は専業主婦になる気満々だったユゥリィにとっては働くこと自体が苦行だろう。失敗も多いようで、何度も叱られながら涙目になっているとか。
ドルはと言えば、大手商会に勤めていたものの、姉妹二人とどちらも浮気が原因で破局したという事実がどこからか広がり、商会はクビ。
今は朝は新聞配達、昼は土木作業、夜は交通整理と寝る間も惜しんで生活費と借金の返済額を稼いでいるそうだ。
契約書の内容上、真実の愛とやらを貫ければこんなことにはならなかったのに。
片方が妹のため、両親からちょくちょく話は聞くが、マリーカはもうあの二人に未練などない。
何年も抱えていた鬱憤をようやく晴らせたマリーカは、青空のしたでぐっと背伸びをした。
「ん~ッ! はぁ! さぁて、婚活でもしようかしら?」
──今度こそ、明るい未来を掴んでみせる。
「お前だって若い男と遊んでたんだろう!? 一方的に責められる覚えはない!」
キャンキャンギャンギャン、縄張りを主張する犬のように左右で喚いている青年と少女の間で、少女の姉であるマリーカは、ただ黙って二人の話を聞いていた。
マリーカの妹である少女はユゥリィ、青年はドルという。
二人は婚約関係にあったが、話を聞いて分かる通り、それぞれの浮気がバレて破局寸前──ボロボロに風化した木材状態だった。
「そっちが別れたいって言うなら、ちゃんと慰謝料は頂きますからね! 逃げようだなんて考えるんじゃないわよ!? 耳を揃えてきっちり払ってもらうから!」
「はぁ!? 何で俺が払うんだよ! こっちこそ、食事やらプレゼントにいくら使わされたと思ってるんだ!? 全部返してもらった上で、無駄になった時間分の金も支払ってもらうぞ!!!」
愛情が完璧に消え失せた男女に何が残るか。
その分かりやすい縮図があった。
要は金である。
もう二人とも完全に別れる気でいるようで、さっきから金の話しかしていない。浮気ももうどうでもいいらしく、金をもぎ取るための言い分にしか使われていないのがいい証拠だろう。
二人は互いを罵りながら、とにかく金、金、金。
カネカネゼミかと言いたくなるほどそれしか言わない。
「真実の愛なんて儚いものねぇ」
しばらく悪趣味な舞台を観賞するように、二人を眺めていたマリーカが呟く。
飽きた。
二人に対する鬱憤があるマリーカは、最初はどのタイミングで二人を地獄へ落としてやろうかと考え、醜い争いを見て楽しんでいたが、人は醜悪なものを長く楽しめるようには出来ていないのだろう。ちょっとした興味でゲテモノに手を出しても、結局はいつものお母さんの味がいい、みたいに。ぐちゃぐちゃでギトギトでどろどろなものよりも、ふわふわでキラキラできゅんきゅんするものが一番なのだ。
なので、マリーカはとっとと緞帳を降ろして、この舞台からおさらばすることにした。
「はーい、お二人さん。そこまで。とりあえず、二人とも別れるってことで話はオーケー?」
マリーカの仲裁の声に、掴み合いにまで発展しかかっていた二人の意識が向く。散々喋り捲っていたため、息切れしたらしく肩が激しく上下している。
「当たり前でしょ! こんなサイテー男ともう一緒になんていられないわ! だから姉様を呼んだのよ」
「そうだ。マリーカななら、中立の立場でどっちが慰謝料を払うべきかジャッジしてくれるだろ? なぁ、どう考えてもユゥリィが支払うべきだよな?」
「ちょっと! 姉様に変なこと吹き込まないでよ!」
バチバチと火花を散らして睨み合う二人を見て、マリーカはため息をつくと、懐から一枚の書類を取り出した。
「これ、なーんだ?」
マリーカがなぞなぞのように二人に尋ねる。
二人は、初めてみる食べ物を出されたように、その紙を見て首を捻らせた。
その様子に、マリーカはさっきより大きなため息をついた。
「はぁ。やっぱり忘れているのね。これは、あなたたちが私に慰謝料を支払うっていう文言の契約書よ」
マリーカの発言に、二人はぽかん顔をした後、大声で叫んだ。
「「は、はぁあああああああああああああああああああああ!!!?」」
「何で!? どーして、私たちが姉様に慰謝料を払うのよ!?」
「そうだぞ! 第一、今は俺とユゥリィのどっちがどっちへ慰謝料を払うかの話をしてただろう。訳のわからないことを言って話をかき乱すな!」
「あなたたちが別れるって言うから、この話をしたのよ。ほら、契約書の内容をよく読んで。あなたたちのサインと拇印もしっかりあるでしょう?」
確かに、契約書の一番下には、ユゥリィとドルそれぞれの筆跡で書かれたサインと、赤く細やかな模様の拇印がされていた。
その上に書かれている内容は──
『ユゥリィ・グエインとドル・サルサスは、真実の愛を永遠に貫くことを誓う。
もし、双方がそれぞれの意志によって別れを決めた時は、共にマリーカ・グエインに慰謝料を支払うことを誓う。』
「「・・・・・・」」
「思い出した?」
文章を読み、ようやくこの契約の存在を思い出した様子の二人が絶句する。
マリーカは頬杖をついて、契約書を手元に手繰り寄せると、ぴらぴらと二人の眼前でひらめかせながら言った。
「約束したわよね? これは真実の愛だから、どうか許してほしい。もし、この愛を違ったら罰を受けるって。だから何も言わずに、私とドルの婚約破棄を受け入れてほしいって」
マリーカの冷ややかな瞳が二人を突き刺す。
そう。元々、ドルはマリーカの婚約者だった。
けれどドルは婚約者の妹であるユゥリィと深い関係になり、マリーカに婚約破棄を申し込んだ。
その上、慰謝料を支払いたくなかったドルとユゥリィは、真実の愛だから、どうすることも出来なかったなどとお涙頂戴の三文芝居のような台詞を吐き続け、話を有耶無耶にしようとしたのだ。
当時のマリーカは、婚約者と妹の同時の裏切りに疲弊し、慰謝料を取り立てる気力がなかったため、そう言うならとこの契約書に同意させることしかしなかった。
恋の熱にのぼせきっていた二人は、この愛に別離が来ることはないと自信満々でサインをしたのだった。
だが、その真実の愛とやらは呆気なく砕け散った。
ならば彼らはその責任を取らなくてはならない。
「ね、姉様・・・・・・」
「マリーカ、話を・・・・・・」
サァーッと血の気の引いた顔で、互いを詰り合っていた時の元気は見る影もなく、二人はからからに掠れた声でマリーカを引き留めようとする。
けれど、そんなのは無視してマリーカは立ち上がった。
そして笑顔で宣告する。
「あ、そうそう。どっちがどっちへ慰謝料を払うか? だったかしらね。今日呼ばれた訳は。なら、簡単! そのお金を私に払ってくれればいいわ。それで万事解決ね! じゃあ、詳しい金額とかのお話は弁護士を通して伝えるわ。それとあなたたちとはこれで縁を切らせてもらうから! 後はお好きにどうぞ!」
こうなるとは思っていた。
元より、不貞行為で始まった二人だ。
何故、同じ過ちを繰り返すとは思わなかったのか。
マリーカはほとほと疑問に思ったが、今後の人生で関わることもないため、深く考えるのは止めることにした。
「姉様待って! 姉妹でしょ!? 私そんなお金なんて──」
「マリーカ、待ってくれ! 話し合おう! 俺は元婚約者だぞ!? 情けもないのか!?」
どの口がほざくか。
あまりにも身勝手な言い分に、マリーカは青筋を立てそうになった。
それをぐっと堪えて、マリーカは振り返ると、二人に向かって最後の挨拶をした。
「サ・ヨ・ウ・ナ・ラ」
──一ヶ月後。
マリーカの口座には、ユゥリィとドルのそれぞれから多額の慰謝料が振り込まれていた。
見たこともない0の多さに、思わず口元がにやける。
あの後、ユゥリィとドルはマリーカに慰謝料を支払うべくそれぞれの実家から借金をしたそうだ。
それぞれの両親はカンカンに怒ったものの、慰謝料を支払う相手が二人に散々人生を振り回されたマリーカであったため、これっきり縁を切るというのを条件に慰謝料を肩代わりしたらしい。
それぞれの両親からは、何度も頭を下げられたが、悪いのは二人だからマリーカは気にしないでくれと伝えた。
さて。件の二人はどうなったかというと。
ユゥリィは昼は大衆食堂、夜は居酒屋で毎日のように汗水垂らして働いているらしい。
実家のすねかじりで結婚後は専業主婦になる気満々だったユゥリィにとっては働くこと自体が苦行だろう。失敗も多いようで、何度も叱られながら涙目になっているとか。
ドルはと言えば、大手商会に勤めていたものの、姉妹二人とどちらも浮気が原因で破局したという事実がどこからか広がり、商会はクビ。
今は朝は新聞配達、昼は土木作業、夜は交通整理と寝る間も惜しんで生活費と借金の返済額を稼いでいるそうだ。
契約書の内容上、真実の愛とやらを貫ければこんなことにはならなかったのに。
片方が妹のため、両親からちょくちょく話は聞くが、マリーカはもうあの二人に未練などない。
何年も抱えていた鬱憤をようやく晴らせたマリーカは、青空のしたでぐっと背伸びをした。
「ん~ッ! はぁ! さぁて、婚活でもしようかしら?」
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