闘破蒼穹(とうはそうきゅう)

きりしま つかさ

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第0856話 思わぬ収穫

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決意を胸に秘めた瞬間、蕭廷の目から苦悩が一気に消えた。

深く息を吐きながら、彼は浮かぶ玉骨翼を見据え、拳を握り締め、頬に鋭い色を滲ませた。

「俺は这对骨翼など片付けるもんだ」

牙を噛み締めた蕭炎が手を招くと、その玉骨翼はゆっくりと彼の前に降下し、半尺先で止まった。

再び視線を向けたとき、印結を動かすと同時に目を閉じ、眉心から雄大な霊力が滲み出し、慎重にその骨翼へと絡め始めた。

「ドン!」

蕭炎の霊力が玉骨翼に触れた瞬間、彼の頭蓋内に低く響く爆発音が炸裂した。

次の瞬間、視界は灰蒙々とした世界に変わった。

その空間で彼の魂は高く浮かび、曖昧な光を漂わせながら、囁くように呟いた。

「ここが骨翼の中なのか?邵残留の気配はどこだ…」

四方八方に目を走らせた蕭炎の視界に、灰色の波紋が広がり始めた。

その中から血色の光柱がゆっくりと形成され、その中心には彼自身が注目されていた。

赤い光柱が現れた瞬間、彼は鮮烈な血腥気を感じ取った。

その中に潜む凶暴さと狂気が徐々に彼を侵し、呼吸が自然と荒くなり始めた。

「何とも奇妙な存在だ…」

身体の変化に気づいた蕭炎は慌てて心を鎮め、灰色の霧の中に漂うネガティブな感情を排除しようとした。

しかし次の瞬間、驚愕の咆哮が響き渡った。

灰色の波紋から突然轟く獣吼声。

その中には狂暴と凶悪さが詰まっており、蕭炎はその音に震えた。

灰色の霧が彼に向かって襲いかかると同時に、彼は霊力で障壁を築き上げた。

障壁が完成した直後、灰色の波紋は動き出した。

瞬間、巨大な獣体へと変化し、赤い光柱がその頭部に現れた。

その目は恐ろしいほど鋭く、蕭炎を見据えた。

「ゴゴゴ!」

獣体が形成された瞬間、赤い光柱から新たな咆哮が発せられ、巨大な角のようなものが障壁に突き刺さり込んだ。



**接触した虚幻のエネルギーが、実体のように激しく衝突し、無形の魂魄の壁を連続的に震わせた。

**

蕭炎の魂魄は低く唸り声を上げ、現在の彼は純粋な霊体状態で外界のウーノス(**)との力が直接結びついていたため、後者の損傷は即座に魂魄にも反映される。

深呼吸をした蕭廷は急いで魂魄力を再構築し壁を強化したが、灰色気流の凶暴性が無形の流れのように侵入していることに驚愕した。

**(ここに適切な単語を補完)**

凝重な表情で蕭炎は消散した障壁から新たな魂魄力を抽出し、自己防衛のための新たな壁を作り出した。

新しく形成された壁が現れた瞬間、先ほど弾かれた灰色気流の虚像が再び凝縮し、以前と同じ勢いで衝突を繰り返す。

**

「ドン!」

**

「グッ!」

激しい対決で蕭炎は喉から低く唸り声を漏らした。

指先がわずかに動いた瞬間、目の前の障壁を消散させた彼は、灰色気流の虚像を見据えながら冷ややかな目線を向けた。

「これほどの残念な存在だけれども……」(**ここに適切な表現を補完)**

わずか二度の衝突で蕭炎の魂魄エネルギーが消耗し始めた。

一方、灰色気流は一点の衰えもなく、逆に彼の強大な魂魄力ゆえにこの状態を維持していると悟った。

「こんな調子ではいけない……」(**ここに適切な表現を補完)**

その瞬間、灰色気流が再び凝縮し、獰悪的な巨口を開いて嘲弄の咆哮を発した。

その後、角立つように突進してくる。

蕭炎は暴進する虚像を見詰めながら顔色を変え、手印を急に変化させた。

「シュッ!」

(**ここに適切な擬音を補完)**

蕭炎の手印が変わった瞬間、彼の魂体から無形の炎が突然噴出し、彼自身を完全に包み込んだ。

虚像はその炎と衝突し白煙が立ち上り、凄惨な叫び声と共に徐々に透明化していく。

灰色気流の虚像は完全に消散した。



灰い気流が驚きの様に四方八方に広がり、蕭炎との距離を保つことを諦めた。

その変化に対し、蕭炎は一瞬硬直した後、眉間に喜色が浮かんだ。

この方法が効果的だったことが判明したのだ。

陨落心炎は魂や虚体的な存在に直接ダメージを与えられる。

灰色気流も同様の性質を持つと悟った。

「前ほど快感を得られたなら、今度こそ挑戦してみよう」灰色気流が逃げ惑う様子を見ながら、蕭炎は冷笑を浮かべた。

指先で火種を弾き出すと、体にまとわりついていた陨落心炎が猛々しく燃え立った。

その熱気が灰蒙々とした空間を包み込む。

温度上昇につれ灰色気流の動きも不安定になり、暴れるような声が響くようになった。

蕭炎は冷たい目で広がる気流を見つめながら、袖を振ると、体から炎が噴き出し、灰色気流に向かって突進した。

炎の爆発に気流が騒ぎ出すと、彼らは恐怖で逃げ惑う。

しかし炎は蕭炎の制御下で目覚めたように追跡し続けた。

やがて炎が気流を飲み込むと、再び蕭炎の魂に戻ってきた。

その度に蕭炎の魂力がわずかずつ強化されるのに気づいた。

通常魂力を増やすのは階級昇進時か天材地宝が必要だが、今回は灰色気流から得たものだった。

そして気流中に潜む凶暴な感情も全て炎で浄化されていた。

その効果を知った蕭炎は元気が出てきた。

笑みを浮かべながらより多くの炎が体外に溢れ出し、灰色気流を群れて追跡するようになった。

以前は威嚇していた灰色気流は今や逃げ惑うだけの存在となった。

約30分間の戦いの後、空間から最後の灰色気流も消えた。

凶暴さも完全に消失し、玉石骨翼に残されていた残り香も蕭炎の魂の栄養となった。

空虚な空間で蕭炎は虚体を浮かべながら、より凝縮した姿を見つめた。

戦存の気を煉化する過程で得た意外な収穫に笑みがこぼれた。

これにより天雁九行翼の最難関も解決し、残るは順調に作業を進めるだけだった。



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