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第1078話 青海
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青海の地に現れた蕭炎は、その顔を恐ろしいほど険しくしていた。
唇には血の跡が残り、破れかけた衣装もまた狼藉さを強調していた。
先ほどの炎の嵐による傷は確かにあったものの、天蛇三人組と比べれば些細なことだった。
その光景を見て、鴨護法の身体は硬直し、顔色が蒼白になった。
彼は後颈に触れる手のひらから迫り来る凶暴な力を感じていた。
蕭炎が殺意を抱けば、即座に命を奪われるだろう。
「口紅を拭き取れ」
萧炎が唇の血をぬぐいながら、鴨護法を見据えた。
かつて加玛帝国雲嵐山で凶暴さを発揮し、目の前で薬老を捕縛した魂殿の護法。
数年後の今、最も惨めな姿で彼の手中に落ちた。
「あの日、貴方自身がこの結末を迎えようとは想像できなかったでしょう?」
蕭炎は冷たい笑みを浮かべる。
その声は鴨護法の心臓を凍りつかせるほどだった。
「俺を殺せば中州で生き延びられないぞ。
貴方も知っているように、魂殿は氷河谷ではないんだ」
鴨護法が震える声で脅すと、蕭炎は軽く笑った。
その笑いに反応して、鴨護法の心臓が急激に速まる。
次の瞬間、蕭炎の掌から無形の炎が溢れ出し、彼を包み込んだ。
「痛む!」
炎が触れた途端、鴨護法は慟哭した。
魂消炎の特殊な効果は、今や黒い霧で守られなくなった彼にとって最悪の刑罰だった。
その悲鳴は葉城に響き渡り、人々は唾を飲み込んだ。
蕭炎はそれを無視し、鴨護法が炎の中で衰弱していく様子を見つめていた。
死の直前まで屈指一弾で炎を吸い込み、鴨護法は項垂れ、息も絶え絶えだった。
「痛かったか?」
蕭炎は極度に萎縮した鴨護法を見やり、首筋を締めつける手の力を増す。
若々しい顔に再び険悪な表情が浮かんだ。
「師匠が魂殿で受けた苦しみの一端にも及ばないほどだ。
貴方を灰燼に帰すのは当然のことさ」
鴎護法の身体が一瞬、痙攣を起こした。
陨落心炎によるこの鍛錬によって、彼はもう声を出す力さえ失っていた。
口を開けようとしたものの、何の音も出ない。
その胸中で渦巻くのは後悔という感情だ。
しかし、それは薬塵を捕縛したことを後悔しているのではない。
むしろ、かつてあの男が「一撃で殺せる存在」と見なしていた蕭炎を、なぜ当時一撃も与えなかったのかという後悔だった。
あの時代の自分が、その手を振るう機会さえ得られなかったことに。
「パチパチ」
突然、空に清澄な拍手が響いた。
蕭炎はその音源を見やると、笑みを浮かべた天火尊者と、その向かいにいる険しい表情の天霜子の姿を目撃した。
「まさか……今回は老夫まで見誤ったとは」
天霜子は陜迫した目つきで蕭炎を見据えながら、ゆっくりと言葉を継いだ。
蕭炎が天霜子の方へ一瞥すると、体から次第に衰弱感が湧いてきた。
彼は直感的に悟った──天火三玄変の時間制限が切れたのだ。
速やかに納戎から回復用の丹薬を取り出し、口の中に放り込んだ。
その蒼白な顔色は徐々に改善されていく。
「二星斗宗の実力で天蛇三人を破ったのは驚異的だが……」
天霜子は淡々と続けた。
「今回は我ら氷河谷が、もう一度失敗するわけにはいかない」
その言葉を聞いた蕭炎は眼を見開き、心の中で一拍子取りながら、近くにいた地妖傀(ちようがい)が瞬時に駆け寄り、彼の側に立った。
現在の状態では強敵が現れたら危険だ──その不安が胸中をよぎる。
「小僧に脅しは不要だ。
今日はお前には手を出さない」
天火尊者は目線を上げると、蕭炎を見やりながら言った。
「まずは休養を取ってはどうか。
この連中の処理は老夫が引き受けよう」
その言葉に応じて蕭炎は頷いたが、警戒の眼差しで天霜子を睨みつけた。
彼の現在の状態では再び戦うことは不可能だった──あの老人が攻撃を仕掛けてきたら、五合の将(ごかのしょう)にはなり得ない。
「休養? 本気で魂殿の者を捕縛できると思っているのか」
蕭炎の姿勢がわずかに動いたその瞬間、淡々とした声が天界全体を震撼させた。
人々は驚愕の叫びを上げる。
葉城周辺を包み込む寒気が突然激しく震え始め、その隙間に黒い霧が押し寄せてきた。
無数の視線の中で、十人の影が次第に現れた。
「魂殿の斗尊!」
彼らが出現した途端、葉城から驚きの声が連鎖的に広がった。
普段は滅多に出ないような強者が次々と登場するとは──この葉城も本当に大変だ。
この一行人が現れた瞬間、蕭炎の後退した姿は突然硬直し、顔色が一気に暗く沈んだ。
魂殿の人々がこんなタイミングで来ることなど予想していなかったからだ。
天火尊者の表情もその場でわずかに変化し、藍髪老者の目を死ぬほど凝視していた。
他人には気配を感じられないかもしれないが、彼はその実力が眼前の夭霜子よりも遥かに上位であることを明確に察知した。
「この人物の実力は二星斗尊級で、今日の状況はますます悪化している」
一方、蕭炎と天火尊者の険しい表情とは対照的に、夭霜子の顔には笑みが浮かんだ。
藍髪老者をちらりと見やると、胸中で快感を得ながら、その方向に軽く会釈した。
「青海尊者とはこの方ですか。
今回は貴方のような大人物をお呼び出しちゃったんですね」
「天霜子、久しぶりですね。
お変わりなく? 」青海と呼ばれる藍髪老者は、夭霜子に向かって同じように会釈し、穏やかな笑みを浮かべた。
「緊急の伝書を受け取っただけで、ちょうど任務中にいたので、気付いたらここに来ていたんですよ」
「青海尊老! この蕭炎を捕らえてください。
これは殿主様が指名した人物です」
藍髪老者たちが現れた瞬間、蕭炎の手の中にあった鴻護法は突然回光返照のように叫び声を上げた。
「ぎゃーっ!」
その途端に、鴻護法の体から無数の血が噴き出し、最後の力で「青海尊者! 萧炎を捕まえてください!」
と叫んだ。
蕭炎は冷たい目つきで鴻護法を見やり、無形の炎を爆発させた。
その炎は鴻護法を完全に包み込み、彼が苦痛の声を上げる中、玉瓶を取り出し、強制的に口から押し込んだ。
「バチバチ」という音と共に、瓶口には薄い炎の封印が形成された。
作業を終えた蕭炎は玉瓶を納戒に戻し、青海たちの方を見据えると、冷ややかな視線を向けた。
その様子を見て、青海は濁りのある目を開き、彼を見る。
「あなたこそが萧炎か?」
質問に答えず、蕭炎は足を動かして地妖傀の後ろに隠れた。
「ふん、魂殿から狙われているのにこんな大っぴらな行動とは、度胸も凄いものだね」青海は笑みを浮かべながら、軽く首を横向けた。
「この男を解放して、貴方も魂殿へ来てください」
その言葉に天火尊者の顔が引きつり、「どけ!」
と険しい声で叫んだ。
「あーあ、あなたにはそんな技は通用しないわよ」夭霜子は笑いながら、天火尊者を引き止めた。
「青海尊者、この人は蕭炎の仲間です。
私が取りなしますから、その男を捕まえてください」
青海の濁り目が天火尊者の方向に向けられ、驚きの色を浮かべたがすぐに消えた。
「そうですね、お手数をおかけしますわ。
あの子を捕らえたら、私はあなたを助けることにしましょう」
夭霜子は笑顔で頷き、ますます険しくなった天火尊者の方を見つめながら、目元に冷たい光を浮かべた。
青海は天火の尊者から視線を外し、険しい表情の蕭炎を見やると微笑んだ。
足を虚ろに踏みつけたその瞬間、周囲の空間が歪んでゆく。
その動きを見て、蕭炎の顔色もわずかに変化した。
身を翻すように後退りながら、彼の目は狂気の光で輝き出す。
蕭炎が一歩下がった直後、その前に空間が歪み、青海尊者の姿が現れた。
枯れ果てた手が彼に向かって伸びると同時に、蕭炎周囲の空間が瞬時に凝り固まった。
この凝固した空間を突破するのは、全盛時の蕭炎なら可能だろう。
しかし天火三玄変を施した今、最も脆弱な時刻にどうやって脱出するというのか。
「小坊主よ、我が魂殿が欲しがる人間は、手に入らないものなどない」
青海の笑みは変わらず、彼女は虚空を踏んで蕭炎へと近づき、その額に向かって掌を伸ばした。
掌が近づくにつれ、蕭炎の目の中の狂気も増していく。
体内の異火が急速に融合し始める。
青海の手が蕭炎の額に触れる寸前、凝固していた空間が爆発的に解けた。
その隙間に、より巨大な空間エネルギーが一気に広がり、青海の動きをわずかに止めた。
空間が再び歪む中、白い衣装の美しい影が蕭炎の前に現れた。
冷たい声が周囲に響き渡る。
「彼を傷つけたなら、貴様は死ぬ!」
唇には血の跡が残り、破れかけた衣装もまた狼藉さを強調していた。
先ほどの炎の嵐による傷は確かにあったものの、天蛇三人組と比べれば些細なことだった。
その光景を見て、鴨護法の身体は硬直し、顔色が蒼白になった。
彼は後颈に触れる手のひらから迫り来る凶暴な力を感じていた。
蕭炎が殺意を抱けば、即座に命を奪われるだろう。
「口紅を拭き取れ」
萧炎が唇の血をぬぐいながら、鴨護法を見据えた。
かつて加玛帝国雲嵐山で凶暴さを発揮し、目の前で薬老を捕縛した魂殿の護法。
数年後の今、最も惨めな姿で彼の手中に落ちた。
「あの日、貴方自身がこの結末を迎えようとは想像できなかったでしょう?」
蕭炎は冷たい笑みを浮かべる。
その声は鴨護法の心臓を凍りつかせるほどだった。
「俺を殺せば中州で生き延びられないぞ。
貴方も知っているように、魂殿は氷河谷ではないんだ」
鴨護法が震える声で脅すと、蕭炎は軽く笑った。
その笑いに反応して、鴨護法の心臓が急激に速まる。
次の瞬間、蕭炎の掌から無形の炎が溢れ出し、彼を包み込んだ。
「痛む!」
炎が触れた途端、鴨護法は慟哭した。
魂消炎の特殊な効果は、今や黒い霧で守られなくなった彼にとって最悪の刑罰だった。
その悲鳴は葉城に響き渡り、人々は唾を飲み込んだ。
蕭炎はそれを無視し、鴨護法が炎の中で衰弱していく様子を見つめていた。
死の直前まで屈指一弾で炎を吸い込み、鴨護法は項垂れ、息も絶え絶えだった。
「痛かったか?」
蕭炎は極度に萎縮した鴨護法を見やり、首筋を締めつける手の力を増す。
若々しい顔に再び険悪な表情が浮かんだ。
「師匠が魂殿で受けた苦しみの一端にも及ばないほどだ。
貴方を灰燼に帰すのは当然のことさ」
鴎護法の身体が一瞬、痙攣を起こした。
陨落心炎によるこの鍛錬によって、彼はもう声を出す力さえ失っていた。
口を開けようとしたものの、何の音も出ない。
その胸中で渦巻くのは後悔という感情だ。
しかし、それは薬塵を捕縛したことを後悔しているのではない。
むしろ、かつてあの男が「一撃で殺せる存在」と見なしていた蕭炎を、なぜ当時一撃も与えなかったのかという後悔だった。
あの時代の自分が、その手を振るう機会さえ得られなかったことに。
「パチパチ」
突然、空に清澄な拍手が響いた。
蕭炎はその音源を見やると、笑みを浮かべた天火尊者と、その向かいにいる険しい表情の天霜子の姿を目撃した。
「まさか……今回は老夫まで見誤ったとは」
天霜子は陜迫した目つきで蕭炎を見据えながら、ゆっくりと言葉を継いだ。
蕭炎が天霜子の方へ一瞥すると、体から次第に衰弱感が湧いてきた。
彼は直感的に悟った──天火三玄変の時間制限が切れたのだ。
速やかに納戎から回復用の丹薬を取り出し、口の中に放り込んだ。
その蒼白な顔色は徐々に改善されていく。
「二星斗宗の実力で天蛇三人を破ったのは驚異的だが……」
天霜子は淡々と続けた。
「今回は我ら氷河谷が、もう一度失敗するわけにはいかない」
その言葉を聞いた蕭炎は眼を見開き、心の中で一拍子取りながら、近くにいた地妖傀(ちようがい)が瞬時に駆け寄り、彼の側に立った。
現在の状態では強敵が現れたら危険だ──その不安が胸中をよぎる。
「小僧に脅しは不要だ。
今日はお前には手を出さない」
天火尊者は目線を上げると、蕭炎を見やりながら言った。
「まずは休養を取ってはどうか。
この連中の処理は老夫が引き受けよう」
その言葉に応じて蕭炎は頷いたが、警戒の眼差しで天霜子を睨みつけた。
彼の現在の状態では再び戦うことは不可能だった──あの老人が攻撃を仕掛けてきたら、五合の将(ごかのしょう)にはなり得ない。
「休養? 本気で魂殿の者を捕縛できると思っているのか」
蕭炎の姿勢がわずかに動いたその瞬間、淡々とした声が天界全体を震撼させた。
人々は驚愕の叫びを上げる。
葉城周辺を包み込む寒気が突然激しく震え始め、その隙間に黒い霧が押し寄せてきた。
無数の視線の中で、十人の影が次第に現れた。
「魂殿の斗尊!」
彼らが出現した途端、葉城から驚きの声が連鎖的に広がった。
普段は滅多に出ないような強者が次々と登場するとは──この葉城も本当に大変だ。
この一行人が現れた瞬間、蕭炎の後退した姿は突然硬直し、顔色が一気に暗く沈んだ。
魂殿の人々がこんなタイミングで来ることなど予想していなかったからだ。
天火尊者の表情もその場でわずかに変化し、藍髪老者の目を死ぬほど凝視していた。
他人には気配を感じられないかもしれないが、彼はその実力が眼前の夭霜子よりも遥かに上位であることを明確に察知した。
「この人物の実力は二星斗尊級で、今日の状況はますます悪化している」
一方、蕭炎と天火尊者の険しい表情とは対照的に、夭霜子の顔には笑みが浮かんだ。
藍髪老者をちらりと見やると、胸中で快感を得ながら、その方向に軽く会釈した。
「青海尊者とはこの方ですか。
今回は貴方のような大人物をお呼び出しちゃったんですね」
「天霜子、久しぶりですね。
お変わりなく? 」青海と呼ばれる藍髪老者は、夭霜子に向かって同じように会釈し、穏やかな笑みを浮かべた。
「緊急の伝書を受け取っただけで、ちょうど任務中にいたので、気付いたらここに来ていたんですよ」
「青海尊老! この蕭炎を捕らえてください。
これは殿主様が指名した人物です」
藍髪老者たちが現れた瞬間、蕭炎の手の中にあった鴻護法は突然回光返照のように叫び声を上げた。
「ぎゃーっ!」
その途端に、鴻護法の体から無数の血が噴き出し、最後の力で「青海尊者! 萧炎を捕まえてください!」
と叫んだ。
蕭炎は冷たい目つきで鴻護法を見やり、無形の炎を爆発させた。
その炎は鴻護法を完全に包み込み、彼が苦痛の声を上げる中、玉瓶を取り出し、強制的に口から押し込んだ。
「バチバチ」という音と共に、瓶口には薄い炎の封印が形成された。
作業を終えた蕭炎は玉瓶を納戒に戻し、青海たちの方を見据えると、冷ややかな視線を向けた。
その様子を見て、青海は濁りのある目を開き、彼を見る。
「あなたこそが萧炎か?」
質問に答えず、蕭炎は足を動かして地妖傀の後ろに隠れた。
「ふん、魂殿から狙われているのにこんな大っぴらな行動とは、度胸も凄いものだね」青海は笑みを浮かべながら、軽く首を横向けた。
「この男を解放して、貴方も魂殿へ来てください」
その言葉に天火尊者の顔が引きつり、「どけ!」
と険しい声で叫んだ。
「あーあ、あなたにはそんな技は通用しないわよ」夭霜子は笑いながら、天火尊者を引き止めた。
「青海尊者、この人は蕭炎の仲間です。
私が取りなしますから、その男を捕まえてください」
青海の濁り目が天火尊者の方向に向けられ、驚きの色を浮かべたがすぐに消えた。
「そうですね、お手数をおかけしますわ。
あの子を捕らえたら、私はあなたを助けることにしましょう」
夭霜子は笑顔で頷き、ますます険しくなった天火尊者の方を見つめながら、目元に冷たい光を浮かべた。
青海は天火の尊者から視線を外し、険しい表情の蕭炎を見やると微笑んだ。
足を虚ろに踏みつけたその瞬間、周囲の空間が歪んでゆく。
その動きを見て、蕭炎の顔色もわずかに変化した。
身を翻すように後退りながら、彼の目は狂気の光で輝き出す。
蕭炎が一歩下がった直後、その前に空間が歪み、青海尊者の姿が現れた。
枯れ果てた手が彼に向かって伸びると同時に、蕭炎周囲の空間が瞬時に凝り固まった。
この凝固した空間を突破するのは、全盛時の蕭炎なら可能だろう。
しかし天火三玄変を施した今、最も脆弱な時刻にどうやって脱出するというのか。
「小坊主よ、我が魂殿が欲しがる人間は、手に入らないものなどない」
青海の笑みは変わらず、彼女は虚空を踏んで蕭炎へと近づき、その額に向かって掌を伸ばした。
掌が近づくにつれ、蕭炎の目の中の狂気も増していく。
体内の異火が急速に融合し始める。
青海の手が蕭炎の額に触れる寸前、凝固していた空間が爆発的に解けた。
その隙間に、より巨大な空間エネルギーが一気に広がり、青海の動きをわずかに止めた。
空間が再び歪む中、白い衣装の美しい影が蕭炎の前に現れた。
冷たい声が周囲に響き渡る。
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