64 / 123
屋敷にて待つ
しおりを挟む
「え、チヌもう帰っていまうの? 今日くらい泊まって体を休めて、あなた二日間駆け通しなのよ」
「お嬢様、この程度で倒れる軟弱な体はしておりません。どうぞお気遣いなさらないで下さい」
二角獣は驚く程の速度で駆け続け、伯爵領を出て一日弱で王都の屋敷に着いてしましました。
町は出来るだけ避け遠回りし、王都の中は勿論他の馬同様の速度しか出していないというのに短時間で到着したのは驚きですが、馬車から降りようとしたところでチヌが休憩も取らずに伯爵領に戻ると聞いて驚きというよりも心配が先に立ちました。
「でも。私の為に無理をさせて申し訳なくて」
御者台から馬車の中に移動してきたチヌは、私達が皆心配そうにしているのに気が付き笑っていますが、休みも取らずにそのまま戻る等、心配するなと言う方がおかしいのです。
「お嬢様は相変わらず優しすぎますね。お嬢様が今しなくてはいけないのは、私ではなくご自分の心配でしょうに」
「それはそうだけど」
「私を心配してくださるのはとても嬉しいですが、私が安心して休める様にご自愛ください」
「分かったわ」
チヌにはある程度今回の件について話をしました。
だからこその苦言に苦笑して頷くと、チヌは満足そうにしながら懐に手を入れ小さく丸まった何かを取り出し私に差し出しました。
「チヌ?」
「起きろ」
「え」
チヌの言葉にピクリと震えたそれは、ゆっくりと丸くなった体を伸ばしました。
「この子は?」
「これはモモンという魔物です。モモンガという動物はご存じですか?」
「実物は見たことはないけれど、聞いたことはあるわ。でもこの子はモモンガではなくモモンなのね」
「ええ。飛膜がありモモンガの様に木から木へと滑空移動しますが、それだけでなくモモンは飛べます」
「まあ、そうなの」
なぜチヌがモモンを私に渡してきたのか分からないまま両手で受け取ると、ふわふわな毛と高めの体温に思わず目を細めて見つめてしまいました。
「キュ?」
私の手の中で、モモンは顔を上げ大きな丸い目が私を見つめています。
「可愛い」
「可愛くても魔物ですから、私が従魔化していないモモン以外には油断しないでくださいね」
「あ、そうね。気を付けるわ。あなたは大丈夫なのよね。チヌ、撫でてもいいかしら」
「ええ、でもその前にお嬢様の血を一滴頂けますか」
「血を?」
どうして血が必要なのでしょう? 疑問に思いながら頷くとチヌは私の右手を取り何か呪文を呟きながら私の人差し指をモモンの口元に持っていきました。
「え」
「チヌ、何をする」
チヌの行動にケネスが慌てて声を荒げますが、チヌが私に害する様なことをするはずがないのは分かっています。
「私を信じて下さい」
「分かったわ。ケネス大丈夫よ」
私が落ち着いているのを見て、ケネスも口を閉じましたが視線は険しいままです。
ケネスが見守る中、私はモモンに血を与えました。
ケネスがチヌを睨むのはいけないと分かっていますが、私をケネスが心配しての行いだと思うと何故か嬉しいと感じてしまうのはどうしてなのでしょう。
今まで近くに居たお父様以外の男性が、フィリップ殿下だったのですから心配されるという行為が単純に嬉しく感じてしまうのでしょうか。
「今からお嬢様とモモンに主従の絆を結びます。私の従魔なのは変わりありませんから、一時的なものですが」
「主従の絆?」
「はい。日頃はこの魔石の中に入って休んでいますから、こちらを身に着けていてください」
「分かったわ。でも、どうして?」
「モモンは体は小さいですし力も弱いですが、噛みつき攻撃をする際に体が痺れる唾液を相手の体に送り込みます。それは少量ですが、すぐに体に影響し半刻程動けなくなります」
「そうなの。凄いのね」
私が驚いているのが分かっているのか、モモンは首を傾げて私を見つめていてとても可愛らしいです。
「私はお側にいられませんが、モモンが私の代わりにお嬢様をお守り致します。お嬢様がモモンが外に出る様に魔石に魔力を送り念じればモモンが外に出て対象者に飛び掛かり噛みつきます。不意打ちで相手興味を反らしたら、相手が少数なら噛みつきの痺れ攻撃で対抗することも出来るかと」
「そうね」
「それから、主従の絆を結ぶと主への強い敵意や悪意をモモンが感じて、魔石の中にいる場合は石が熱を持ちます」
「そんな力もあるのね。でもいいの? チヌ、この子私の記憶違いでなければあなたが従魔師になって一番最初に従魔化させた魔物では無かった。そんな大事な子を私に貸してくれるの?」
チヌに初めてあって、おばあ様の領地に身を寄せると決まった時にチヌが家を出た理由を聞きました。
その時にチヌが自分が従魔師の才があると自覚した時の話も聞いていたのです。
「覚えていらっしゃったのですか」
「あの時はモモンを紹介して貰ってはいないけれど、チヌが辛い時に一緒に居てくれた子だったと言っていたわよね」
「はい。そうです。だからこそ今はお嬢様のお側に」
久しぶりに会った私の状況を心配してくれているのでしょう。
私は有難くモモンを借りることにしました。
「ありがとうチヌ。この子を少しの間借りるわね」
「はい」
「名前はなんていうのかしら。好きな食べ物は?」
「食べ物は不要です。お嬢様と絆が出来ましたから、お嬢様の魔力を微量ですが自然と頂いていますので。ですが、甘いものは好きですから、たまにお菓子などを分けてあげて頂ければ喜ぶでしょう」
「甘いものが好きなのね。分かったわ」
私の手に目を細めて頭を摺り寄せているモモンの小さな背中を指先で撫でながら、木の実入りのクッキー等を用意しようと決めました。
「名前は、クルと言います」
「クルね」
古語で友という意味ですが、それはチヌには言わないでおこうと思いました。
「クルよろしくね。チヌ、ありがとう」
「いいえ。お嬢様、どうぞお体を大切になさってください」
柔らかく笑ってチヌは御者台に戻って行きました。
「クル、私の肩に乗っていて」
「キュウ」
返事をしてクルは私の左肩に飛び乗りました。
「お待たせしてごめんなさい。降りましょうか」
馬車が停まったのに降りてこない私達を出迎えてくれている筈の使用人達が心配していることでしょう。
三人に声を掛け、私達は馬車を降りたのです。
「お嬢様、この程度で倒れる軟弱な体はしておりません。どうぞお気遣いなさらないで下さい」
二角獣は驚く程の速度で駆け続け、伯爵領を出て一日弱で王都の屋敷に着いてしましました。
町は出来るだけ避け遠回りし、王都の中は勿論他の馬同様の速度しか出していないというのに短時間で到着したのは驚きですが、馬車から降りようとしたところでチヌが休憩も取らずに伯爵領に戻ると聞いて驚きというよりも心配が先に立ちました。
「でも。私の為に無理をさせて申し訳なくて」
御者台から馬車の中に移動してきたチヌは、私達が皆心配そうにしているのに気が付き笑っていますが、休みも取らずにそのまま戻る等、心配するなと言う方がおかしいのです。
「お嬢様は相変わらず優しすぎますね。お嬢様が今しなくてはいけないのは、私ではなくご自分の心配でしょうに」
「それはそうだけど」
「私を心配してくださるのはとても嬉しいですが、私が安心して休める様にご自愛ください」
「分かったわ」
チヌにはある程度今回の件について話をしました。
だからこその苦言に苦笑して頷くと、チヌは満足そうにしながら懐に手を入れ小さく丸まった何かを取り出し私に差し出しました。
「チヌ?」
「起きろ」
「え」
チヌの言葉にピクリと震えたそれは、ゆっくりと丸くなった体を伸ばしました。
「この子は?」
「これはモモンという魔物です。モモンガという動物はご存じですか?」
「実物は見たことはないけれど、聞いたことはあるわ。でもこの子はモモンガではなくモモンなのね」
「ええ。飛膜がありモモンガの様に木から木へと滑空移動しますが、それだけでなくモモンは飛べます」
「まあ、そうなの」
なぜチヌがモモンを私に渡してきたのか分からないまま両手で受け取ると、ふわふわな毛と高めの体温に思わず目を細めて見つめてしまいました。
「キュ?」
私の手の中で、モモンは顔を上げ大きな丸い目が私を見つめています。
「可愛い」
「可愛くても魔物ですから、私が従魔化していないモモン以外には油断しないでくださいね」
「あ、そうね。気を付けるわ。あなたは大丈夫なのよね。チヌ、撫でてもいいかしら」
「ええ、でもその前にお嬢様の血を一滴頂けますか」
「血を?」
どうして血が必要なのでしょう? 疑問に思いながら頷くとチヌは私の右手を取り何か呪文を呟きながら私の人差し指をモモンの口元に持っていきました。
「え」
「チヌ、何をする」
チヌの行動にケネスが慌てて声を荒げますが、チヌが私に害する様なことをするはずがないのは分かっています。
「私を信じて下さい」
「分かったわ。ケネス大丈夫よ」
私が落ち着いているのを見て、ケネスも口を閉じましたが視線は険しいままです。
ケネスが見守る中、私はモモンに血を与えました。
ケネスがチヌを睨むのはいけないと分かっていますが、私をケネスが心配しての行いだと思うと何故か嬉しいと感じてしまうのはどうしてなのでしょう。
今まで近くに居たお父様以外の男性が、フィリップ殿下だったのですから心配されるという行為が単純に嬉しく感じてしまうのでしょうか。
「今からお嬢様とモモンに主従の絆を結びます。私の従魔なのは変わりありませんから、一時的なものですが」
「主従の絆?」
「はい。日頃はこの魔石の中に入って休んでいますから、こちらを身に着けていてください」
「分かったわ。でも、どうして?」
「モモンは体は小さいですし力も弱いですが、噛みつき攻撃をする際に体が痺れる唾液を相手の体に送り込みます。それは少量ですが、すぐに体に影響し半刻程動けなくなります」
「そうなの。凄いのね」
私が驚いているのが分かっているのか、モモンは首を傾げて私を見つめていてとても可愛らしいです。
「私はお側にいられませんが、モモンが私の代わりにお嬢様をお守り致します。お嬢様がモモンが外に出る様に魔石に魔力を送り念じればモモンが外に出て対象者に飛び掛かり噛みつきます。不意打ちで相手興味を反らしたら、相手が少数なら噛みつきの痺れ攻撃で対抗することも出来るかと」
「そうね」
「それから、主従の絆を結ぶと主への強い敵意や悪意をモモンが感じて、魔石の中にいる場合は石が熱を持ちます」
「そんな力もあるのね。でもいいの? チヌ、この子私の記憶違いでなければあなたが従魔師になって一番最初に従魔化させた魔物では無かった。そんな大事な子を私に貸してくれるの?」
チヌに初めてあって、おばあ様の領地に身を寄せると決まった時にチヌが家を出た理由を聞きました。
その時にチヌが自分が従魔師の才があると自覚した時の話も聞いていたのです。
「覚えていらっしゃったのですか」
「あの時はモモンを紹介して貰ってはいないけれど、チヌが辛い時に一緒に居てくれた子だったと言っていたわよね」
「はい。そうです。だからこそ今はお嬢様のお側に」
久しぶりに会った私の状況を心配してくれているのでしょう。
私は有難くモモンを借りることにしました。
「ありがとうチヌ。この子を少しの間借りるわね」
「はい」
「名前はなんていうのかしら。好きな食べ物は?」
「食べ物は不要です。お嬢様と絆が出来ましたから、お嬢様の魔力を微量ですが自然と頂いていますので。ですが、甘いものは好きですから、たまにお菓子などを分けてあげて頂ければ喜ぶでしょう」
「甘いものが好きなのね。分かったわ」
私の手に目を細めて頭を摺り寄せているモモンの小さな背中を指先で撫でながら、木の実入りのクッキー等を用意しようと決めました。
「名前は、クルと言います」
「クルね」
古語で友という意味ですが、それはチヌには言わないでおこうと思いました。
「クルよろしくね。チヌ、ありがとう」
「いいえ。お嬢様、どうぞお体を大切になさってください」
柔らかく笑ってチヌは御者台に戻って行きました。
「クル、私の肩に乗っていて」
「キュウ」
返事をしてクルは私の左肩に飛び乗りました。
「お待たせしてごめんなさい。降りましょうか」
馬車が停まったのに降りてこない私達を出迎えてくれている筈の使用人達が心配していることでしょう。
三人に声を掛け、私達は馬車を降りたのです。
369
あなたにおすすめの小説
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
婚約破棄されないまま正妃になってしまった令嬢
alunam
恋愛
婚約破棄はされなかった……そんな必要は無かったから。
既に愛情の無くなった結婚をしても相手は王太子。困る事は無かったから……
愛されない正妃なぞ珍しくもない、愛される側妃がいるから……
そして寵愛を受けた側妃が世継ぎを産み、正妃の座に成り代わろうとするのも珍しい事ではない……それが今、この時に訪れただけ……
これは婚約破棄される事のなかった愛されない正妃。元・辺境伯爵シェリオン家令嬢『フィアル・シェリオン』の知らない所で、周りの奴等が勝手に王家の連中に「ざまぁ!」する話。
※あらすじですらシリアスが保たない程度の内容、プロット消失からの練り直し試作品、荒唐無稽でもハッピーエンドならいいんじゃい!的なガバガバ設定
それでもよろしければご一読お願い致します。更によろしければ感想・アドバイスなんかも是非是非。全十三話+オマケ一話、一日二回更新でっす!
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
はっきり言ってカケラも興味はございません
みおな
恋愛
私の婚約者様は、王女殿下の騎士をしている。
病弱でお美しい王女殿下に常に付き従い、婚約者としての交流も、マトモにしたことがない。
まぁ、好きになさればよろしいわ。
私には関係ないことですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる