2 / 73
お家に帰れません
しおりを挟む
なかなか泣き止まない私に、男の人はオロオロしながらもずっと側についていてくれる。
せっかくカッコイイのに眉を下げて慌てる姿が何だか可笑しくて、きっと悪い人ではないんだと思うと少しホッとした。
男の人は泣き止んできた私の頭をポンポンと優しく撫でると、自分を指さして
『ロイス』
と言った。名前かな?
もう一度自分をさして
『ロイス』
と言ったから多分間違いない。私がコクンと頷くと、今度は私を指さしてきたから
「彩菜」
泣き過ぎてヒックヒックしながら答えると、ロイスさんはもう一度私の頭を優しく撫でる。
『アヤナ』
私の名前を呼ぶと、ロイスさんは私の両脇に手を入れてヒョイと抱っこをしてくれた。
どこだか分からない場所にひとりで不安だった私は、人の温もりが恋しくて思わずギュッと抱きついてしまった。
ロイスさんは私の背中をトントンして安心させようとしてくれている。それが嬉しくて、私は更にギュッと強く抱きつくとロイスさんの胸に顔を押し付けてまた泣いた。
私はロイスさんの温もりと歩く振動、そして泣き疲れたせいもあって、抱っこされながらいつの間にか寝てしまっていた。
「……う~ん……。」
目が覚めると、私は広い部屋の天蓋付きベッドの上にいた。
とてもグッスリ眠れた気がする。なんか朝っぽいし。結構寝てたんじゃない?
このベッド、すごくフカフカで気持ち良かった。……ここ何処なんだろう?
私がキョロキョロしていると、扉がガチャリと開いて綺麗な女の人が入って来た。
腰くらいまである長い銀髪に青い目の美人さんだ。でも誰だろう?
すぐ後ろからロイスさんが部屋に入って来て安心した私はロイスさんに両手をサッと差し出した。
「ロイスさん!」
思わず抱っこをせがんでしまった私にロイスさんは少し驚いていたけど、すぐに顔を綻ばせて私をベッドの上から抱き上げてくれた。
『ふふっ。すっかり懐かれているわね。こんなに可愛い子に甘えてもらえて羨ましいわ。』
『可愛いな。』
2人がなんて言っているか分からないからロイスさんの首にぎゅ~ってしがみ付いたら、2人に背中を優しくトントンされた。
チラッと女の人を見ると、女の人も気付いてニッコリと微笑んでくれた。
うん、良い人そうだ。
『私はフローラよ。よろしくね、アヤナ。』
「……フローラさん?」
私が名前を呼ぶと、フローラさんは嬉しそうに頷いて私の頭をそっと撫でてくれた。
その後は、お医者さん?みたいな人が来て私の身体をチェックすると、ロイスさんとお話しして帰って行った。問題無かったらしい。
部屋に朝?昼?ご飯らしき物が運ばれてきたからロイスさんとフローラさんと一緒に食べた。
2人はきっと夫婦なんだね。お部屋も広いし、お金持ちなのかな。あ、このご飯も美味しい。
2人と目が合ったからニコッて笑うと2人共とっても嬉しそうに私の頭を撫で撫でしてくれた。
食べ終わってからロイスさんに抱っこされて家の外に出ると、絵本でしか見たことの無い馬車がいてロイスさんと2人で乗る。どこに行くのだろう。
窓の外を見るとフローラさんが心配そうにこっちを見ていた。
初めての馬車にドキドキしながら暫く乗っていると、街から離れた場所でゆっくり止まった。
ロイスさんが馬車を降りて私を抱っこしてくれる。私が抱っこをせがんでから、ロイスさんは移動するときには私を抱っこするのが当たり前になってしまった。……なんかゴメンナサイ。
『アヤナ、言葉が通じないから言っても分からないと思うが、あそこは昨日アヤナを発見した森だよ。何か手掛かりがないかもう一度一緒に探してみよう。』
ロイスさんが私の目を見て真剣に話している。
何を言っているのかさっぱり分からなかったけど、ロイスさんが指差した先に森が見えた。たぶん昨日、私があそこにいたんだよね。一緒に行こうって事なのかな?ママの所に帰れるのなら、どこにでも付いていくよ!
私はコクコクと頷いた。
『団長。なるべく自分達から離れないでくださいね。』
後ろから突然男の人の声がする。
私はビックリして思わずロイスさんの首にしがみ付いてしまった。
ロイスさんは私を落ち着かせるために背中を撫でてくれている。
『驚かせてしまったかな?昨日、私が森にいたのは街から逃げた盗賊を捕まえる為だったんだよ。盗賊は捕まえたから大丈夫だと思うんだけど、念のためにね。』
『団長、その子言葉分かるんですか?』
『分からないよ。でも話してあげていると落ち着くのか、じっと大人しく聞いてくれるんだ。可愛いだろう?アヤナ、こいつらはダナンとカールだ。アヤナを守ってくれるから安心していいよ。』
ロイスさんの声を聞いていたら、名前らしき単語?が出てきた。この人達の名前だよね。
「ダナンさん、カールさん。」
2人はロイスさんより若い感じがする。昨日ロイスさんが着ていたのと同じ鎧を着て、腰に剣がぶら下がっている。ホントに絵本から出てきたみたいにカッコイイ。昨日のロイスさんのがカッコ良かったけど。
私が2人の名前を呼んでニッコリすると、ダナンさんとカールさんは少しの間固まっていた。……なんで?
『……団長、ヤバイですね。メチャ可愛いじゃないですか。』
『団長にしがみ付きながら上目遣いとか庇護欲そそり過ぎでしょう。』
何を話してるか分からないけど、早く森に入ろうよ!
私が森を指差すと、3人はやっと動き出してくれた。
森に入って暫く歩いた所で、ロイスさんが私を下ろしてくれる。たぶん、昨日はここに座っていたんだろうな。
辺りを見渡してみるけど、大きな木が沢山ある以外、何も無い。
ロイスさんと手を繋いでウロウロしてみるけどやっぱり何も無い。
どこかに遊んでた公園への入り口が無いか木の裏や地面をキョロキョロ探してみたけれど、やっぱりどこにも何も無い。
それでも諦められなくて、私は森の中を歩き続けた。
「ママー!どこにいるのー?彩菜はここだよー!ママー!!」
ロイスさんは手を繋いで、何も言わずに私にずっと付き合ってくれている。
森の中を叫んで歩き続ける私に、ロイスさんとダナンさん、カールさんはずっと付き合ってくれた。
「うぅっ……、うぇっ……。」
涙で視界がボヤけて危うく転びそうになったところを、ロイスさんが抱き上げて助けてくれた。そしてそのまま、私の背中をあやす様にトントンと優しく叩いてくれる。
本当は、歩いてる途中に気付いていた。もうママのところには帰れないって。だけど諦められなくて、認めたくなくて、ずっと歩き続けてた。
涙がどんどん溢れてくる。私はロイスさんの肩に顔を押しつけて声を殺して泣いた。
私に付き合ってずっと一緒に歩いてくれてた3人に、泣き叫んでこれ以上迷惑をかけないように。
声を殺して泣く私を3人が悲痛な面持ちで見ていたことなんて、ロイスさんの肩を涙でグショグショにしながらも顔を押しつけたままだった私は全然知らなかった。
ーー木戸彩菜、5歳。お家に帰れませんでした。
せっかくカッコイイのに眉を下げて慌てる姿が何だか可笑しくて、きっと悪い人ではないんだと思うと少しホッとした。
男の人は泣き止んできた私の頭をポンポンと優しく撫でると、自分を指さして
『ロイス』
と言った。名前かな?
もう一度自分をさして
『ロイス』
と言ったから多分間違いない。私がコクンと頷くと、今度は私を指さしてきたから
「彩菜」
泣き過ぎてヒックヒックしながら答えると、ロイスさんはもう一度私の頭を優しく撫でる。
『アヤナ』
私の名前を呼ぶと、ロイスさんは私の両脇に手を入れてヒョイと抱っこをしてくれた。
どこだか分からない場所にひとりで不安だった私は、人の温もりが恋しくて思わずギュッと抱きついてしまった。
ロイスさんは私の背中をトントンして安心させようとしてくれている。それが嬉しくて、私は更にギュッと強く抱きつくとロイスさんの胸に顔を押し付けてまた泣いた。
私はロイスさんの温もりと歩く振動、そして泣き疲れたせいもあって、抱っこされながらいつの間にか寝てしまっていた。
「……う~ん……。」
目が覚めると、私は広い部屋の天蓋付きベッドの上にいた。
とてもグッスリ眠れた気がする。なんか朝っぽいし。結構寝てたんじゃない?
このベッド、すごくフカフカで気持ち良かった。……ここ何処なんだろう?
私がキョロキョロしていると、扉がガチャリと開いて綺麗な女の人が入って来た。
腰くらいまである長い銀髪に青い目の美人さんだ。でも誰だろう?
すぐ後ろからロイスさんが部屋に入って来て安心した私はロイスさんに両手をサッと差し出した。
「ロイスさん!」
思わず抱っこをせがんでしまった私にロイスさんは少し驚いていたけど、すぐに顔を綻ばせて私をベッドの上から抱き上げてくれた。
『ふふっ。すっかり懐かれているわね。こんなに可愛い子に甘えてもらえて羨ましいわ。』
『可愛いな。』
2人がなんて言っているか分からないからロイスさんの首にぎゅ~ってしがみ付いたら、2人に背中を優しくトントンされた。
チラッと女の人を見ると、女の人も気付いてニッコリと微笑んでくれた。
うん、良い人そうだ。
『私はフローラよ。よろしくね、アヤナ。』
「……フローラさん?」
私が名前を呼ぶと、フローラさんは嬉しそうに頷いて私の頭をそっと撫でてくれた。
その後は、お医者さん?みたいな人が来て私の身体をチェックすると、ロイスさんとお話しして帰って行った。問題無かったらしい。
部屋に朝?昼?ご飯らしき物が運ばれてきたからロイスさんとフローラさんと一緒に食べた。
2人はきっと夫婦なんだね。お部屋も広いし、お金持ちなのかな。あ、このご飯も美味しい。
2人と目が合ったからニコッて笑うと2人共とっても嬉しそうに私の頭を撫で撫でしてくれた。
食べ終わってからロイスさんに抱っこされて家の外に出ると、絵本でしか見たことの無い馬車がいてロイスさんと2人で乗る。どこに行くのだろう。
窓の外を見るとフローラさんが心配そうにこっちを見ていた。
初めての馬車にドキドキしながら暫く乗っていると、街から離れた場所でゆっくり止まった。
ロイスさんが馬車を降りて私を抱っこしてくれる。私が抱っこをせがんでから、ロイスさんは移動するときには私を抱っこするのが当たり前になってしまった。……なんかゴメンナサイ。
『アヤナ、言葉が通じないから言っても分からないと思うが、あそこは昨日アヤナを発見した森だよ。何か手掛かりがないかもう一度一緒に探してみよう。』
ロイスさんが私の目を見て真剣に話している。
何を言っているのかさっぱり分からなかったけど、ロイスさんが指差した先に森が見えた。たぶん昨日、私があそこにいたんだよね。一緒に行こうって事なのかな?ママの所に帰れるのなら、どこにでも付いていくよ!
私はコクコクと頷いた。
『団長。なるべく自分達から離れないでくださいね。』
後ろから突然男の人の声がする。
私はビックリして思わずロイスさんの首にしがみ付いてしまった。
ロイスさんは私を落ち着かせるために背中を撫でてくれている。
『驚かせてしまったかな?昨日、私が森にいたのは街から逃げた盗賊を捕まえる為だったんだよ。盗賊は捕まえたから大丈夫だと思うんだけど、念のためにね。』
『団長、その子言葉分かるんですか?』
『分からないよ。でも話してあげていると落ち着くのか、じっと大人しく聞いてくれるんだ。可愛いだろう?アヤナ、こいつらはダナンとカールだ。アヤナを守ってくれるから安心していいよ。』
ロイスさんの声を聞いていたら、名前らしき単語?が出てきた。この人達の名前だよね。
「ダナンさん、カールさん。」
2人はロイスさんより若い感じがする。昨日ロイスさんが着ていたのと同じ鎧を着て、腰に剣がぶら下がっている。ホントに絵本から出てきたみたいにカッコイイ。昨日のロイスさんのがカッコ良かったけど。
私が2人の名前を呼んでニッコリすると、ダナンさんとカールさんは少しの間固まっていた。……なんで?
『……団長、ヤバイですね。メチャ可愛いじゃないですか。』
『団長にしがみ付きながら上目遣いとか庇護欲そそり過ぎでしょう。』
何を話してるか分からないけど、早く森に入ろうよ!
私が森を指差すと、3人はやっと動き出してくれた。
森に入って暫く歩いた所で、ロイスさんが私を下ろしてくれる。たぶん、昨日はここに座っていたんだろうな。
辺りを見渡してみるけど、大きな木が沢山ある以外、何も無い。
ロイスさんと手を繋いでウロウロしてみるけどやっぱり何も無い。
どこかに遊んでた公園への入り口が無いか木の裏や地面をキョロキョロ探してみたけれど、やっぱりどこにも何も無い。
それでも諦められなくて、私は森の中を歩き続けた。
「ママー!どこにいるのー?彩菜はここだよー!ママー!!」
ロイスさんは手を繋いで、何も言わずに私にずっと付き合ってくれている。
森の中を叫んで歩き続ける私に、ロイスさんとダナンさん、カールさんはずっと付き合ってくれた。
「うぅっ……、うぇっ……。」
涙で視界がボヤけて危うく転びそうになったところを、ロイスさんが抱き上げて助けてくれた。そしてそのまま、私の背中をあやす様にトントンと優しく叩いてくれる。
本当は、歩いてる途中に気付いていた。もうママのところには帰れないって。だけど諦められなくて、認めたくなくて、ずっと歩き続けてた。
涙がどんどん溢れてくる。私はロイスさんの肩に顔を押しつけて声を殺して泣いた。
私に付き合ってずっと一緒に歩いてくれてた3人に、泣き叫んでこれ以上迷惑をかけないように。
声を殺して泣く私を3人が悲痛な面持ちで見ていたことなんて、ロイスさんの肩を涙でグショグショにしながらも顔を押しつけたままだった私は全然知らなかった。
ーー木戸彩菜、5歳。お家に帰れませんでした。
172
あなたにおすすめの小説
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる