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贈り物をするんです
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色々なお店を見て回って、私はパルラへの贈り物をオルゴール付きの宝石箱に決めた。
蓋の部分にステンドグラスのように色付きのガラスで細工が施されていて、とても綺麗だ。
パルラと初めて出会った教会を思い起こさせるそれを見て、これだ!って思ったんだよね。
私がリスター達の所へ帰ってからも、これを見て思い出してくれるといいな。
そんな願いをこめて。
買い物を終えてお城に戻ると、テックが私を見つけて早足で近づいて来た。
おおっ!今日も勢いが凄いな!
思わず後退る私を隠すように、龍斗さんが一歩前に出てテックとの間に入ってくれる。
テックは一瞬眉を顰めるも、すぐに笑顔を私に向けた。
「アヤナ、どこに行っていたんだ?探したよ。」
「パルラの結婚祝いを買いに、町まで行ってたんだよ。言ってなかったっけ?」
「聞いてない!なかなか手に入らない茶葉を貰ったんだ。アヤナと一緒に飲みたかったから、探してた。用意させるから行こう。」
テックは私の手を取って歩き出そうとする。
パルラの結婚が決まってから、テックの行動はちょっと強引になってるから、時々怖くなることがあるだよね。
今も握られた手は力が強くて痛いし、強引に引っ張られて歩いているからちょっと怖い。
そんな私の気持ちを察してか、龍斗さんがテックの腕をガシッと掴み歩みを止める。
「テック。少し力加減をしてやってくれ。彩菜が痛がってる。これでも一応か弱い女の子なんでね。」
テックがハッとして手の力を緩めた隙に、私は繋いでいた手を解いて引っ込めた。
テックが悲しそうに眉尻を下げるけど、再び手を繋ぎたくはない。
私は宝石箱の入った紙袋を目の前に翳してそれをアピールする。
「今からパルラに会いにいくから、また今度じゃ駄目かな?すぐにパルラに渡したいんだ!」
必死にお願いする私を見て、テックが小さく息を吐く。
「分かったよ。明日は公務が無いから、ずっと俺の側にいてよね。」
去って行くテックの後ろ姿を見ながら、龍斗さんが腕を組んで眉を顰めていた。
『彩菜、これからは今まで以上に気をつけろよ。既成事実なんて作られたら、2度と帰れなくなるからな。俺から絶対離れるんじゃねえぞ。』
『わ、分かった。』
既成事実って何!?
私は背中がゾクゾクして思わずブルッと身震いし、何度も力強く頷いた。
「これを、私に?」
パルラの部屋を訪れて宝石箱をプレゼントすると、目を潤ませて喜んでくれた。
「パルラと出会った教会のステンドグラスみたいでしょ?私が帰った後も、これを見て思い出してくれると嬉しいな。」
「ありがとう……。」
パルラは宝石箱を見つめ、お礼の言葉を口にする。
そして、宝石箱を抱えたまま俯き、暫く黙り込んでしまった。
「パルラ?」
私が顔を覗き込むと、パルラは意を決したように顔を上げ、私の手を掴んだ。
「アヤナ、私の結婚式の前に何とか手を尽くして帰った方がいいわ。でないと、戻れなくなってしまう!」
パルラの頬を涙が伝う。
ハラハラと涙を流すパルラにビックリして、私はオロオロとするばかりだった。
何、何!?どういうこと!?
なんでそんなに泣いてるの?
なんで私が戻れなくなるの?
プチパニックな私の頭に龍斗さんがチョップを落とし、パルラの頭を優しく撫でる。
「2人とも、落ち着け。」
痛いな!何するんだよ!っていうか、パルラと私の扱いが違い過ぎない!?
ちょっと落ち着いたけども!!
私が痛む頭を撫でながらジトッとした目で睨んでも、龍斗さんは全く気にしていないようで。
横目に私を見て、すぐにパルラへ目を移した。
「パルラ。お前、何か知っているんだな?」
龍斗さんの問い掛けにパルラは一瞬ビクッと反応するも、更にポタポタと涙を零し、コクンと小さく頷いた。
蓋の部分にステンドグラスのように色付きのガラスで細工が施されていて、とても綺麗だ。
パルラと初めて出会った教会を思い起こさせるそれを見て、これだ!って思ったんだよね。
私がリスター達の所へ帰ってからも、これを見て思い出してくれるといいな。
そんな願いをこめて。
買い物を終えてお城に戻ると、テックが私を見つけて早足で近づいて来た。
おおっ!今日も勢いが凄いな!
思わず後退る私を隠すように、龍斗さんが一歩前に出てテックとの間に入ってくれる。
テックは一瞬眉を顰めるも、すぐに笑顔を私に向けた。
「アヤナ、どこに行っていたんだ?探したよ。」
「パルラの結婚祝いを買いに、町まで行ってたんだよ。言ってなかったっけ?」
「聞いてない!なかなか手に入らない茶葉を貰ったんだ。アヤナと一緒に飲みたかったから、探してた。用意させるから行こう。」
テックは私の手を取って歩き出そうとする。
パルラの結婚が決まってから、テックの行動はちょっと強引になってるから、時々怖くなることがあるだよね。
今も握られた手は力が強くて痛いし、強引に引っ張られて歩いているからちょっと怖い。
そんな私の気持ちを察してか、龍斗さんがテックの腕をガシッと掴み歩みを止める。
「テック。少し力加減をしてやってくれ。彩菜が痛がってる。これでも一応か弱い女の子なんでね。」
テックがハッとして手の力を緩めた隙に、私は繋いでいた手を解いて引っ込めた。
テックが悲しそうに眉尻を下げるけど、再び手を繋ぎたくはない。
私は宝石箱の入った紙袋を目の前に翳してそれをアピールする。
「今からパルラに会いにいくから、また今度じゃ駄目かな?すぐにパルラに渡したいんだ!」
必死にお願いする私を見て、テックが小さく息を吐く。
「分かったよ。明日は公務が無いから、ずっと俺の側にいてよね。」
去って行くテックの後ろ姿を見ながら、龍斗さんが腕を組んで眉を顰めていた。
『彩菜、これからは今まで以上に気をつけろよ。既成事実なんて作られたら、2度と帰れなくなるからな。俺から絶対離れるんじゃねえぞ。』
『わ、分かった。』
既成事実って何!?
私は背中がゾクゾクして思わずブルッと身震いし、何度も力強く頷いた。
「これを、私に?」
パルラの部屋を訪れて宝石箱をプレゼントすると、目を潤ませて喜んでくれた。
「パルラと出会った教会のステンドグラスみたいでしょ?私が帰った後も、これを見て思い出してくれると嬉しいな。」
「ありがとう……。」
パルラは宝石箱を見つめ、お礼の言葉を口にする。
そして、宝石箱を抱えたまま俯き、暫く黙り込んでしまった。
「パルラ?」
私が顔を覗き込むと、パルラは意を決したように顔を上げ、私の手を掴んだ。
「アヤナ、私の結婚式の前に何とか手を尽くして帰った方がいいわ。でないと、戻れなくなってしまう!」
パルラの頬を涙が伝う。
ハラハラと涙を流すパルラにビックリして、私はオロオロとするばかりだった。
何、何!?どういうこと!?
なんでそんなに泣いてるの?
なんで私が戻れなくなるの?
プチパニックな私の頭に龍斗さんがチョップを落とし、パルラの頭を優しく撫でる。
「2人とも、落ち着け。」
痛いな!何するんだよ!っていうか、パルラと私の扱いが違い過ぎない!?
ちょっと落ち着いたけども!!
私が痛む頭を撫でながらジトッとした目で睨んでも、龍斗さんは全く気にしていないようで。
横目に私を見て、すぐにパルラへ目を移した。
「パルラ。お前、何か知っているんだな?」
龍斗さんの問い掛けにパルラは一瞬ビクッと反応するも、更にポタポタと涙を零し、コクンと小さく頷いた。
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