3 / 19
EP 3
しおりを挟む
黒い水と甘い泥
冒険者稼業の基本は、まず依頼(クエスト)を受けることから始まる。
だが、結成されたばかりの「坂上パーティ」には、致命的な問題があった。
所持金だ。
坂上の財布には日本円と小銭しかない。
龍魔呂は稼いだ金をすべて孤児院に送金済みで素寒貧。
ルナに至っては、通貨の概念があるかどうかすら怪しい。
「……食わせるとは言ったが、先立つものがないな」
坂上がギルドの掲示板の前で腕を組んでいると、その足元から、にゅっと茶色い影が現れた。
「ダンナ、えらい難儀してはりまんなぁ」
コテコテの関西弁。
見下ろせば、身の丈ほどの巨大な風呂敷を背負った、茶トラ模様の猫耳族の男がそこにいた。
商人の前掛けを締め、手には金色の算盤を持っている。
「誰だ?」
「わてはニャングル。ゴルド商会のしがない商人だす。……ダンナ、ええ『匂い』させてまんなぁ」
ニャングルは鼻をヒクヒクさせ、坂上のポケット――コーヒーキャンディの入っているあたり――を嗅いだ。
さらに、坂上の全身から漂う「只者ではない気配」と、異世界の「未知の技術」の匂いを敏感に感じ取っていたのだ。
「単刀直入に言いますわ。わての護衛、頼めまへんか?」
「護衛?」
「へぇ。隣町まで荷物を運びたいんやけど、最近は物騒でしてな。シルバーランクのわてでも、ちと荷が重い。……どないだす? 安い依頼やけど、前金で飯代くらいは出しまっせ」
坂上は、即座に計算した。
今の烏合の衆で、いきなり戦闘任務はリスクが高い。
まずは行軍(移動)を通じて、部下の特性を把握する必要がある。商人の護衛は、そのための訓練(ドライラン)に最適だ。
「……悪くない話だ。乗ろう」
こうして、坂上、龍魔呂、ルナ(+ネギオ)、そして依頼人のニャングルという奇妙な一行は、夕暮れの街道へと足を踏み出した。
◇
町を出て数時間。日は完全に落ち、街道脇の森で野営をすることになった。
ニャングルから前金として受け取った銀貨で、最低限の干し肉とパンは確保できたが、決して豪華な食事とは言えない。
「ふあぁ……お腹いっぱい……」
ルナは、自分の分に加え、龍魔呂が「いらねぇ」と投げた分のパンまで平らげると、即座に電池が切れたように眠りに落ちた。
地べたに直に寝ようとする主人の背中に、執事のネギオが素早く毛布を掛ける。
「おやすみなさいませ、お嬢様。……まったく、警戒心というものが欠落しておられる」
「世話焼きだな」
「ええ。私の生き甲斐ですので」
ネギオは慇懃に礼をすると、周囲の警戒配置についた。
焚き火のそばには、坂上と、少し離れて座る龍魔呂だけが残された。
龍魔呂はフードを目深に被り、無言で焚き火を見つめている。
人を寄せ付けない空気を放っているが、坂上は意に介さず、おもむろに虚空を操作した。
「……?」
龍魔呂が眉をひそめる。
坂上の目の前に、半透明の青いウィンドウが浮かんでいたからだ。
ユニークスキル【酒保(PX)】。
坂上は手持ちの日本円残高を確認し、購入ボタンを押す。
ブォン。
空間が歪み、見慣れた「自衛隊仕様の段ボール箱」が出現した。
中から取り出したのは、携帯用ガスコンロと、ステンレスのケトル。そしてペットボトルの水。
ゴォォォォ……
青白い炎が上がり、湯が沸く音が静寂に響く。
魔法とも違う、無機質な文明の音。
龍魔呂が警戒心を露わにしながら、それでも好奇心に負けて近づいてきた。
「……オッサン。なんだそりゃ」
「故郷の道具さ。魔法より確実で早い」
坂上は、二つのシェラカップに粉末――スティックタイプのインスタントコーヒー――を入れ、熱湯を注いだ。
ふわりと、香ばしくも苦味を含んだ湯気が立ち上る。
「飲むか?」
「……毒じゃねぇだろうな」
「部下に毒を盛る指揮官がどこにいる」
差し出されたカップを、龍魔呂はひったくるように受け取った。
一口、すする。
「……ッ、苦(にげ)ぇ! なんだこりゃ、泥水かよ」
顔をしかめる龍魔呂に、坂上はクツクツと笑った。
やはり、若者にはまだ早かったか。
「悪かった。……これを入れてみろ」
坂上が取り出したのは、スティックシュガーとコーヒーフレッシュだ。
龍魔呂は怪訝な顔をしながらも、白い粉と白い液体をカップに投入した。
黒い液体が、まろやかな茶褐色に変わる。
恐る恐る、もう一口。
「……!」
龍魔呂の瞳孔が開いた。
苦味の角が取れ、砂糖の甘みとミルクのコクが口いっぱいに広がる。
そして、カフェインの作用か、冷え切った身体の芯から熱が湧いてくる感覚。
角砂糖ばかり齧っている彼にとって、それは未知の「液状の菓子」だった。
「……甘ぇ。悪くねぇな」
「だろう? 疲れた脳にはそれが一番効く」
坂上も自分のブラックコーヒーをすすり、ふぅ、と息を吐いた。
焚き火のパチパチという音だけが響く。
「……お前ほどの腕があれば」
静寂を破ったのは、坂上だった。
説教臭くならないよう、独り言のように呟く。
「群れずとも、一人で十分食っていけただろう。なぜ、あのギルドであんなに苛立っていた?」
龍魔呂の手が止まる。
カップの中の渦を見つめながら、しばらくの沈黙の後、ポツリと答えた。
「……ガキの泣き声が、嫌いなだけだ」
「泣き声?」
「ああ。ガキが泣くと……頭の中で、何かが切れる。俺の中の『バケモノ』が目を覚ましちまう」
彼は自分の右手を――赤黒い指輪が嵌った手を、強く握りしめた。
その震えは、怒りなのか、恐怖なのか。
「だから俺は一人でいい。誰かと組めば、いつかそいつを巻き込む。……あんたもだ、オッサン。俺に関わると、死ぬぞ」
突き放すような言葉。
だが、その声には微かな「寂しさ」が滲んでいた。
坂上は、コーヒーを飲み干し、静かに言った。
「死ぬ、か。……俺も、多くの部下を死なせてきたかもしれん場所から来た」
イージス艦での緊迫した日々。祖父の話。
守れなかったかもしれない命の重みが、坂上の言葉に深みを与える。
「だがな、若造。……『狂犬』にも、首輪を握る飼い主は必要だ。お前がバケモノになって暴走しそうになったら、俺が止めてやる」
「……あ?」
「それが指揮官(俺)の仕事だ。だから、お前は安心して牙を研げ。……背中は俺が守ってやる」
龍魔呂は、虚を突かれたような顔をした。
そんなことを言われたのは、初めてだったかもしれない。
彼はフンと鼻を鳴らし、フードを深く被り直した。
「……酔狂なオッサンだ。後悔しても知らねぇぞ」
「後悔は、あの世ですることにしている」
龍魔呂はそれ以上何も言わず、残った甘いコーヒーを一気に飲み干した。
その横顔は、ギルドで会った時よりも、幾分か憑き物が落ちたように見えた。
木の陰から、その様子を見ていたニャングルが、小声で呟く。
「……へぇ。あの狂犬を手懐けるとは。坂上のダンナ、やっぱりええ『器』してまんなぁ」
夜が更けていく。
異世界での最初の夜は、コーヒーの香りと共に静かに過ぎていった。
翌日、ルナの「おしっこー!」という絶叫で叩き起こされることになるのだが、それはまた別の話である。
冒険者稼業の基本は、まず依頼(クエスト)を受けることから始まる。
だが、結成されたばかりの「坂上パーティ」には、致命的な問題があった。
所持金だ。
坂上の財布には日本円と小銭しかない。
龍魔呂は稼いだ金をすべて孤児院に送金済みで素寒貧。
ルナに至っては、通貨の概念があるかどうかすら怪しい。
「……食わせるとは言ったが、先立つものがないな」
坂上がギルドの掲示板の前で腕を組んでいると、その足元から、にゅっと茶色い影が現れた。
「ダンナ、えらい難儀してはりまんなぁ」
コテコテの関西弁。
見下ろせば、身の丈ほどの巨大な風呂敷を背負った、茶トラ模様の猫耳族の男がそこにいた。
商人の前掛けを締め、手には金色の算盤を持っている。
「誰だ?」
「わてはニャングル。ゴルド商会のしがない商人だす。……ダンナ、ええ『匂い』させてまんなぁ」
ニャングルは鼻をヒクヒクさせ、坂上のポケット――コーヒーキャンディの入っているあたり――を嗅いだ。
さらに、坂上の全身から漂う「只者ではない気配」と、異世界の「未知の技術」の匂いを敏感に感じ取っていたのだ。
「単刀直入に言いますわ。わての護衛、頼めまへんか?」
「護衛?」
「へぇ。隣町まで荷物を運びたいんやけど、最近は物騒でしてな。シルバーランクのわてでも、ちと荷が重い。……どないだす? 安い依頼やけど、前金で飯代くらいは出しまっせ」
坂上は、即座に計算した。
今の烏合の衆で、いきなり戦闘任務はリスクが高い。
まずは行軍(移動)を通じて、部下の特性を把握する必要がある。商人の護衛は、そのための訓練(ドライラン)に最適だ。
「……悪くない話だ。乗ろう」
こうして、坂上、龍魔呂、ルナ(+ネギオ)、そして依頼人のニャングルという奇妙な一行は、夕暮れの街道へと足を踏み出した。
◇
町を出て数時間。日は完全に落ち、街道脇の森で野営をすることになった。
ニャングルから前金として受け取った銀貨で、最低限の干し肉とパンは確保できたが、決して豪華な食事とは言えない。
「ふあぁ……お腹いっぱい……」
ルナは、自分の分に加え、龍魔呂が「いらねぇ」と投げた分のパンまで平らげると、即座に電池が切れたように眠りに落ちた。
地べたに直に寝ようとする主人の背中に、執事のネギオが素早く毛布を掛ける。
「おやすみなさいませ、お嬢様。……まったく、警戒心というものが欠落しておられる」
「世話焼きだな」
「ええ。私の生き甲斐ですので」
ネギオは慇懃に礼をすると、周囲の警戒配置についた。
焚き火のそばには、坂上と、少し離れて座る龍魔呂だけが残された。
龍魔呂はフードを目深に被り、無言で焚き火を見つめている。
人を寄せ付けない空気を放っているが、坂上は意に介さず、おもむろに虚空を操作した。
「……?」
龍魔呂が眉をひそめる。
坂上の目の前に、半透明の青いウィンドウが浮かんでいたからだ。
ユニークスキル【酒保(PX)】。
坂上は手持ちの日本円残高を確認し、購入ボタンを押す。
ブォン。
空間が歪み、見慣れた「自衛隊仕様の段ボール箱」が出現した。
中から取り出したのは、携帯用ガスコンロと、ステンレスのケトル。そしてペットボトルの水。
ゴォォォォ……
青白い炎が上がり、湯が沸く音が静寂に響く。
魔法とも違う、無機質な文明の音。
龍魔呂が警戒心を露わにしながら、それでも好奇心に負けて近づいてきた。
「……オッサン。なんだそりゃ」
「故郷の道具さ。魔法より確実で早い」
坂上は、二つのシェラカップに粉末――スティックタイプのインスタントコーヒー――を入れ、熱湯を注いだ。
ふわりと、香ばしくも苦味を含んだ湯気が立ち上る。
「飲むか?」
「……毒じゃねぇだろうな」
「部下に毒を盛る指揮官がどこにいる」
差し出されたカップを、龍魔呂はひったくるように受け取った。
一口、すする。
「……ッ、苦(にげ)ぇ! なんだこりゃ、泥水かよ」
顔をしかめる龍魔呂に、坂上はクツクツと笑った。
やはり、若者にはまだ早かったか。
「悪かった。……これを入れてみろ」
坂上が取り出したのは、スティックシュガーとコーヒーフレッシュだ。
龍魔呂は怪訝な顔をしながらも、白い粉と白い液体をカップに投入した。
黒い液体が、まろやかな茶褐色に変わる。
恐る恐る、もう一口。
「……!」
龍魔呂の瞳孔が開いた。
苦味の角が取れ、砂糖の甘みとミルクのコクが口いっぱいに広がる。
そして、カフェインの作用か、冷え切った身体の芯から熱が湧いてくる感覚。
角砂糖ばかり齧っている彼にとって、それは未知の「液状の菓子」だった。
「……甘ぇ。悪くねぇな」
「だろう? 疲れた脳にはそれが一番効く」
坂上も自分のブラックコーヒーをすすり、ふぅ、と息を吐いた。
焚き火のパチパチという音だけが響く。
「……お前ほどの腕があれば」
静寂を破ったのは、坂上だった。
説教臭くならないよう、独り言のように呟く。
「群れずとも、一人で十分食っていけただろう。なぜ、あのギルドであんなに苛立っていた?」
龍魔呂の手が止まる。
カップの中の渦を見つめながら、しばらくの沈黙の後、ポツリと答えた。
「……ガキの泣き声が、嫌いなだけだ」
「泣き声?」
「ああ。ガキが泣くと……頭の中で、何かが切れる。俺の中の『バケモノ』が目を覚ましちまう」
彼は自分の右手を――赤黒い指輪が嵌った手を、強く握りしめた。
その震えは、怒りなのか、恐怖なのか。
「だから俺は一人でいい。誰かと組めば、いつかそいつを巻き込む。……あんたもだ、オッサン。俺に関わると、死ぬぞ」
突き放すような言葉。
だが、その声には微かな「寂しさ」が滲んでいた。
坂上は、コーヒーを飲み干し、静かに言った。
「死ぬ、か。……俺も、多くの部下を死なせてきたかもしれん場所から来た」
イージス艦での緊迫した日々。祖父の話。
守れなかったかもしれない命の重みが、坂上の言葉に深みを与える。
「だがな、若造。……『狂犬』にも、首輪を握る飼い主は必要だ。お前がバケモノになって暴走しそうになったら、俺が止めてやる」
「……あ?」
「それが指揮官(俺)の仕事だ。だから、お前は安心して牙を研げ。……背中は俺が守ってやる」
龍魔呂は、虚を突かれたような顔をした。
そんなことを言われたのは、初めてだったかもしれない。
彼はフンと鼻を鳴らし、フードを深く被り直した。
「……酔狂なオッサンだ。後悔しても知らねぇぞ」
「後悔は、あの世ですることにしている」
龍魔呂はそれ以上何も言わず、残った甘いコーヒーを一気に飲み干した。
その横顔は、ギルドで会った時よりも、幾分か憑き物が落ちたように見えた。
木の陰から、その様子を見ていたニャングルが、小声で呟く。
「……へぇ。あの狂犬を手懐けるとは。坂上のダンナ、やっぱりええ『器』してまんなぁ」
夜が更けていく。
異世界での最初の夜は、コーヒーの香りと共に静かに過ぎていった。
翌日、ルナの「おしっこー!」という絶叫で叩き起こされることになるのだが、それはまた別の話である。
20
あなたにおすすめの小説
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる