『生きた骨董品』と婚約破棄されたので、世界最高の魔導ドレスでざまぁします。私を捨てた元婚約者が後悔しても、隣には天才公爵様がいますので!

aozora

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 あの屈辱の舞踏会の夜から、一週間が経った。

 王都アストラリスの心臓部から追いやられた私たちが流れ着いたのは、市場地区(マーケット・ディストリクト)と呼ばれる、活気と混沌が渦巻く場所だった。

 そこは、私がこれまで生きてきた世界とは、何もかもが異なっていた。

 貴族街の磨き上げられた石畳の代わりに、ここはぬかるみと得体の知れない染みが点在する石畳が続く。上品な香水の代わりに、焼いた肉の香ばしい匂い、異国の香辛料の刺激的な香り、そして人々の汗と生活の匂いが混じり合って鼻をついた。

「セラフィナ様……。本当に、このような場所でお暮らしになるのですか……? この……なんとも言えない匂い、私、気を失ってしまいそうですわ」

 隣を歩くクロエが、不安げに私の袖を引く。彼女の忠実な侍女服は、この雑踏の中ではあまりに場違いで、人々の好奇の視線を集めていた。

 私たちは、一泊銀貨数枚という、この地区でも最も安価な宿屋の、屋根裏に近い一室を仮の住まいとしていた。窓からは隣の建物の壁しか見えず、陽の光もろくに入らない。それでも、雨風をしのげるだけましだった。

 持参した宝石類をいくつか換金して当座の資金にはしたが、それもいつまで持つかわからない。日に日に軽くなっていく財布の重みが、容赦なく現実を突きつけてくる。

「大丈夫よ、クロエ。……ええ、大丈夫。ここは……あの磨き上げられた王宮の廊下よりも、ずっと『生きている』匂いがするわ。私たちも、ここで生きていくのよ」

 私は、自分に言い聞かせるように呟いた。

 すれ違う人々の顔には、貴族社会のような洗練された仮面はない。疲労、焦り、喜び、たくましさ。剥き出しの感情がそこにあった。彼らは皆、自分の足で立ち、自分の力で今日一日を生き抜こうとしている。

 今の私と同じだ。

 ベルフォート家の庇護も、ヴァレンシア家の名誉も、もう私を守ってはくれない。私にあるのは、この頭脳と、研究ノートと、そして、決して折れることのない決意だけ。

 ふと、一軒の店の軒先で、古びたドレスが売られているのが目に入った。流行遅れのデザイン、擦り切れた裾。だが、その縫い目には、それを着ていたであろう女性のささやかな喜びや思い出が染みついているように思えた。

 (捨てられるものばかりではない。価値は、見出すもの……)

 私は唇をきつく結び、目的地へと足を速めた。

 目指すのは、市場地区のさらに奥、職人たちの工房が密集する一角だ。その中でも最も古く、忘れ去られたような路地の突き当りに、その工房はあるはずだった。

「本当に、この先に……? なんだか、少し怖いですわ」

 クロエが私の腕にしがみつく。

 路地は狭く薄暗く、両脇の建物の壁からは、錆びた配管がまるで血管のように伸びていた。空気はひんやりと湿り、金属を打つ音や、何かの機械が低く唸る音だけが響いている。

 やがて、私たちの目の前に、一つの古びた扉が現れた。

 ペンキは剥がれ、蝶番は錆びつき、看板らしきものはとうの昔に朽ち果てたのか、その痕跡しか残っていない。ここが、私の最後の希望。

 かつて私に魔導技術の基礎を教えてくれた、偏屈で、しかし誰よりも誠実だった師。元王宮魔導技術師、ギルバート・ナイジェル。彼が世を捨てて隠遁したと噂に聞いた工房が、ここだった。

 ごくり、と喉が鳴る。

 私は意を決して、重い鉄の扉を叩いた。

「……」

 返事はない。ただ、工房の中から聞こえていた機械音が、ぴたりと止んだ。

 もう一度、今度はもっと強く叩く。

「ごめんください! ギルバート師匠! 私です、セラフィナです!」

 しばらくの沈黙の後、ぎぃ、と耳障りな音を立てて、扉がわずかに開いた。

 隙間から覗いたのは、油と煤で汚れた顔。無精髭に覆われ、鋭い光を宿した目が、私とクロエを上から下まで値踏みするように見た。

「……セラフィナ、だと? ヴァレンシアの……」

 ギルバートの声は、昔と変わらず低く、錆びた鉄をこすり合わせるような響きを持っていた。

「はい、師匠。お久しぶりです」

 私が頭を下げると、彼は扉をもう少し開けた。しかし、その表情は歓迎とは程遠い、険しいものだった。

「何の用だ。ここは『淑女』の来る場所じゃない。とっくに縁は切ったはずだ。ベルフォートの若様の腕にでもぶら下がって、流行のドレスでも品定めしている頃合いじゃなかったのか?」

 彼の言葉は棘を含んでいた。私が貴族社会のしきたりに従い、研究を「淑女らしからぬ趣味」として封印したことへの、静かな非難が込められていた。

「話せば長くなります。ですが、どうか中へ入れていただけませんか。お願いです」

 私は深く、深く頭を下げた。プライドなど、とうに捨てた。

 ギルバートはしばらく私を無言で見つめていたが、やがて忌々しげに舌打ちをすると、「……入れ」とだけ言って、身を翻した。

 工房の中は、外見からの想像を裏切らない混沌に満ちていた。

 天井からは用途不明の配線が垂れ下がり、壁際には膨大な数の工具や部品が山と積まれている。床には設計図らしき羊皮紙が散らばり、作業台の上には分解されたままの魔導具が、まるで内臓を晒した機械の骸のように転がっていた。

 しかし、その乱雑さの中に、確かな秩序があった。油と金属と、そして魔力が凝縮された独特の匂い。ここは、創造が生まれる場所だ。

「で、話とやらは何だ。手短にしろ。こっちは忙しい」

 ギルバートは作業台の椅子にどかりと腰を下ろし、私たちに背を向けたまま言った。

「師匠、私は……婚約を、破棄されました」

 私の言葉に、彼の肩がぴくりと動いた。

 私は、あの舞踏会の夜の出来事を、感情を排して淡々と語った。ジュリアンの裏切り、ヴィヴィアンの嘲笑、公衆の面前で受けた屈辱。そして、実家からも見放され、全てを失ったことを。

 クロエが隣で、ぐっと唇を噛んで涙をこらえていた。

 話し終えても、ギルバートはしばらく沈黙していた。彼の広い背中が、何を考えているのかを読み取らせなかった。

 やがて、彼はゆっくりとこちらを振り返った。その顔は、怒りに歪んでいた。

「……馬鹿者がッ!!」

 怒声が、工房の壁に反響した。積まれた部品の山が、がしゃりと小さな音を立てて崩れた。

「だから言っただろうが! あの才能を、社交界なぞというくだらん泥沼に浸けて腐らせるなと! お前のその頭脳は、王国の魔導産業を五十年は先に進めるほどの価値があった! わしが夢見ても届かなかった境地に、お前は手を伸ばしかけていたんだぞ! それを……それを自ら捨てて、そこらの男に媚びるただの綺麗な人形に成り下がった挙句、用済みだと蹴り捨てられるとは! この大馬鹿者が!」

 彼の言葉は、刃物のように私の胸に突き刺さった。しかし、それはジュリアンの浅薄な侮辱とは違った。彼の怒りの奥には、私の才能を惜しむ、深い、深い失望があった。

「師匠……」

「帰れ! ここはお嬢様の涙を慰める場所ではない! 人生を棒に振った腑抜けの顔など、二度と見たくないわ!」

 ギルバートは再び背を向け、作業台の上の部品を乱暴に掴んだ。その手は、怒りで微かに震えていた。

 クロエが私の腕を取り、「セラフィナ様、もう行きましょう。これ以上は……」と囁いた。

 だが、私は動かなかった。

「いいえ」

 静かだが、凛とした声が自分の口から出た。

「私は、人生を棒に振ったつもりはありません」

 ギルバートの動きが止まった。

 私は一歩前に進み、彼が散らかしたままにしていた作業台の、わずかなスペースに、大切に抱えてきたトランクを置いた。

 そして、中から一冊の、分厚い革表紙のノートを取り出した。

「私は、何も捨ててはいませんでした。隠していただけです。……いいえ、守っていたのです。あの泥沼のような世界から、私だけの宝物を」

 私はノートを開き、彼の前に差し出した。

 そこに書き込まれていたのは、ただの令嬢の気まぐれなスケッチではなかった。

 エーテル織の構造を根本から覆す、新たな魔術数式。

 マナの量子的な揺らぎを観測し、限定的な未来予測を可能にするための理論モデル。

 精神と魔導具を直結させる「ニューロ・リンク」の基礎理論と、その安全性を確保するための多重防壁の設計図。

 それは、ギルバートがかつて私に教えてくれた基礎を、私自身が独学で、秘密裏に、遥か高みへと昇華させた研究の記録だった。

「これは……」

 ギルバートは、訝しげにノートを手に取った。しかし、最初の数ページを読んだ彼の目が、カッと見開かれた。

 彼は食い入るようにページをめくり始めた。無精髭に覆われた口が、かすかに開いていた。その指は油で汚れていたが、羊皮紙を扱う手つきは、まるで聖遺物に触れるかのように慎重だった。

「……馬鹿な。この数式は……エーテルの相転移における特異点を、こんな方法で……? わしが王宮で費やした二十年でも解けなかった矛盾だぞ!」

「安定しないマナの流れを、相殺するのではなく、高次の次元で調和させる……だと? 発想が、常軌を逸している……!」

「この『自己増殖型ルーン回路』……理論上は知っていたが、実用化への道筋を、これほど明確に……! まるで、未来の魔術書を書き写したかのようだ!」

 彼の呟きは、次第に驚愕から感嘆へ、そして熱を帯びた興奮へと変わっていった。

 工房の中には、彼がページをめくる音と、荒い息遣いだけが響いた。

 やがて、最後のページを読み終えたギルバートは、ノートを閉じ、ゆっくりと顔を上げた。

 その瞳には、先ほどの怒りは跡形もなく消え去っていた。代わりに宿っていたのは、同業者を見出した職人の喜びと、そして、畏怖にも似た光だった。

「……お前、この数年、一体何を……」

「私が、私であるための戦いでした」

 私は、彼の目をまっすぐに見つめ返して言った。

「師匠。ええ、見返してやりたいです。私を価値のない石ころのように捨てたあの人たちに、心の底から後悔させてやりたい。でも、私の夢はそんなちっぽけな復讐では終わりません」

 私は拳を強く握りしめた。

「私はこの力で、新しい価値を創りたい。古い慣習や血統だけで人の価値が決まる、あの息の詰まるような世界を変えたいのです。私の魔術は、危険な異端などではない。未来を創る力なのだと、世界に証明したい」

「……」

「私は、もう誰かに与えられた道を歩むのはやめました。これからは、私の手で、私の道を創ります。そのために、どうか……どうか、師匠のお力をお貸しください。この研究を形にするための場所を、貸していただけないでしょうか」

 私の言葉は、工房の静寂に吸い込まれていった。

 ギルバートは、長い、長い間、黙って私を見つめていた。彼の視線は私の内面の奥底まで見透かそうとしているようで、私は身じろぎもせず、その審判を待った。

 やがて、彼はふっと息を吐き、その無骨な顔に、まるで諦めたような、それでいてどこか嬉しそうな、複雑な笑みを浮かべた。

「……ふん。道を創る、か。大きく出たものだ」

 彼は椅子から立ち上がると、工房の奥、ガラクタの山で塞がれていた一角を指さした。

「あそこを使え。埃まみれで、十年は誰も入っておらんがな。掃除くらいは自分でやれ」

「……え?」

「聞こえんかったのか。そこをお前の研究室(ラボ)にしてやる。……そのノートの続きを、このわしに見せてみろ」

 信じられない思いで、私は彼が指さした場所を見た。そこは、壊れたゴーレムの残骸や、古びた錬金釜が打ち捨てられた、物置にしか見えない場所だった。

 しかし、そのガラクタの山の中に、ひときわ大きく、曇ってはいるが完璧な球形を保った水晶の原石が転がっているのが、私の目には留まった。その向こうには、陽光を取り込むための大きな窓があるのが見えた。市場地区の喧騒から切り離された、静かで、集中できそうな空間。

「師匠……!」

「勘違いするな。哀れに思ったわけじゃない。お前のその頭脳は、こんな肥溜めのような工房で腐らせるには、あまりに惜しい。ただそれだけだ」

 ぶっきらぼうにそう言うと、彼は壁に立てかけてあった箒を一本、私の足元に放り投げた。

「家賃代わりだ。お前のその突拍子もない理論を、わしにも見せろ。そして、わしの研究も手伝え。一人では埒が明かんことも、二人なら……いや」

 彼は私の研究ノートをもう一度、愛おしそうに撫でた。

「お前がいれば、あるいは……」

 その先は、言葉にならなかった。だが、私には彼の想いが痛いほど伝わってきた。

 喜びが、胸の奥から熱い塊となってこみ上げてくる。視界が滲み、世界が揺らぐ。

「……ありがとう、ございます。師匠……っ」

 隣で、ずっと息を詰めていたクロエが、わっと声を上げて泣き出した。彼女は自分のハンカチで口元を押さえ、何度も何度も「よかった、よかった……」と繰り返していた。

 私は、埃と油の匂いが満ちるその空間を、改めて見渡した。

 ガラクタの山。忘れられた工房。社会の片隅。

 ここは、私の没落の終着点。

 そして、ここが、私の再起が始まる場所。

 私は足元に転がっていた、手のひらほどの大きさの水晶の塊を拾い上げた。それは何かの魔導具の部品だったのだろう。曇っていて、傷だらけだった。

 けれど、その奥に、私は確かに見た。

 無数の光の糸が複雑に絡み合い、まだ誰も見たことのない、壮麗な未来の設計図を織りなしていく様を。

 堕ちた星屑は、ここから、自らの手で天穹を創り始めるのだ。
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