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磨き上げられた大理石の床は、巨大なシャンデリアから降り注ぐ無数の光を反射していた。
そこはまるで、星空が逆さに映し出されたかのような、眩いほどに輝く小宇宙だった。
オーケストラが奏でる甘美なワルツの調べに乗って、色とりどりの絹のドレスが軽やかに宙を舞う。
優雅な軌跡を描いては、きらめきとともに消えていく。
エーテルガルド王国の王宮で開かれた夜会は、熱狂と煌めきに満ちていた。
その華やかな喧騒の片隅で、公爵令嬢エララ・フォン・ヘムロックは、ただ静かに壁際に佇んでいた。
銀色がかった豪奢な金髪は、侍女の手によって複雑に結い上げられ、会場の光を受けてきらきらと輝いている。
だが、そのまばゆい輝きとは対照的に、彼女の灰色の瞳はどこか遠くを見つめ、熱を宿さない澄んだ光をたたえていた。
手にした扇の裏を、細い指先がそっと滑る。
誰にも気づかれぬよう、エララはそこに架空の円を描き、その直径と円周の関係性を、頭の中だけで繰り返し計算していた。
人々が熱に浮かされたように踊り、上辺だけの愛想笑いを交わすこの空間で、エララは一人、異なる法則に支配された世界に生きていたのだ。
人の感情の揺れ動きは、彼女にとって予測不能な変数ばかりで、解きがたい難問だった。
しかし、世界のすべてを貫く数と図形の法則は、常に絶対的で、純粋で、そして何よりも美しかった。
「ご覧になって、アラリック王子とイゾルデ様よ!」
不意に、近くにいた令嬢たちの囁き声が耳に届いた。
エララは思考の海からゆっくりと顔を上げ、ホールの中心へと視線を向けた。
そこにいたのは、彼女の婚約者である第一王子アラリック。
金色の髪を輝かせ、誰もが認める美貌を持つ彼は、今、エララではない別の女性の腰を抱き、情熱的なワルツを踊っている。
相手はイゾルデ嬢。燃えるような赤毛を持ち、快活な笑みを絶やさない、今王都で最も注目されている令嬢だ。
アラリックの力強いリードに合わせ、彼女はしなやかに体を反らし、恍惚とした表情を浮かべている。
二人の動きは完璧に調和し、まるで一つの美しい生命体のように見えた。
エララの胸に、痛みと呼ぶにはあまりに冷たい、静かな波紋が広がった。
婚約者である自分は、今夜、まだ一度も王子と踊っていない。
挨拶を交わしたきり、彼はエララが存在しないかのように振る舞い、終始イゾルデ嬢のそばを離れなかったのだ。
「なんてお似合いなのかしら。太陽のようなお二人だわ」
近くの令嬢の一人が、うっとりとした声で囁いた。
「ええ、本当に! それに比べて、あのヘムロック公爵令嬢ったら……いつものように壁の染みでも数えているのかしら。まるでそこにいないみたいだわ。陰気で、何を考えているのか、さっぱり分からなくてゾッとするわ」
別の声が、嘲るように続いた。
「そうなんですって。一日中、自室にこもって、まるで呪文か何かのような奇妙な図形ばかり描いているんですって。あんな女が王妃になるなんて、王家にとって不吉だわ」
「刺繍も詩も苦手で、お茶会でもほとんどお話にならないそうよ。いったい何のために生きているのかしら、あの人は」
悪意の含まれた言葉の礫が、エララに容赦なく投げつけられる。
彼女は表情を変えなかった。
感情を表に出すのが苦手なのだ。
だが、その言葉一つ一つが、彼女の心を静かに侵食していくのを、エララは感じていた。
奇妙な図形、と彼女たちは言った。
エララにとって、それは世界の構造を解き明かすための神聖な言語だ。
花弁の配置が示すフィボナッチ数列、雪の結晶が内包する六方対称性、惑星の軌道が描く美しい楕円――――この世界は、なんと見事な数式と幾何学で満ちていることか。
その深遠な美しさを、誰も理解しようとはしない。
「王妃にふさわしいのは、やはりイゾルデ様のような明るく社交的な方ですものね。何より、健康的なご体躯でいらっしゃるわ」
「ええ、王家が世継ぎを望んでいるというのに、あんな冷たい女が妃だなんて、冗談にもならないわ」
「本当に。ヘムロック嬢は冷たくて、まるで不毛な土地のようだもの。王子がお可哀想だわ」
不毛。
その一言が、エララの心に深く突き刺さった。
それは違う、と心の中で反論する。
私の頭の中は、誰よりも豊かで、複雑で、美しい世界が広がっている。あなたたちには見えないだけ。あなたたちの物差しでは、測れないだけなのだと。
だが、その声が唇から紡がれることはなかった。
彼女の言語は、この社交界では通用しないのだ。
ふと、踊りの輪の中心にいるアラリックと視線が合った。
ほんの一瞬。
彼の青い瞳に宿っていたのは、あからさまな侮蔑と苛立ちの色だった。
まるで、目障りな虫でも見るかのような、冷え冷えとした眼差し。
すぐに彼は視線を逸らし、イゾルデの耳元に何かを囁いた。
イゾルデはくすくすと笑いながら、エララの方をちらりと見て、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
エララは、扇を握る手に力を込めた。
爪が絹を突き破り、掌に食い込む。
悲しいのではない。
ただ、あまりにも論理的ではないこの状況が、ひどく不快だった。
婚約という契約がありながら、それを一方的に無視し、公衆の面前で他の女性を寵愛する。
その行為がもたらす結果を、彼は正しく計算できているのだろうか。
力任せの思考は、常に最短経路を見誤る。
感情という変数は、方程式を複雑にするばかりで、美しい解を導き出しはしないのに。
やがて、ワルツが終わりを告げた。
オーケストラが最後の音を華々しく奏でると、ホールは拍手と賞賛の声に包まれる。
アラリックはイゾルデの手を取り、その甲に芝居がかった仕草で口づけをした。
会場から、ため息に似た歓声が上がる。
エララは静かに踵を返し、この息の詰まる場所から去ろうとした。
テラスの冷たい夜風に当たれば、少しは頭も冷えるだろう。
しかし、その背中に突き刺さるように、強い視線を感じた。
振り返ると、アラリックがこちらを真っ直ぐに見据えていた。
先ほどの侮蔑の色とは違う。
何かを決定した者の、揺るぎない冷酷な光がその瞳にはあった。
彼はイゾルデの手を優しく引き、エララの方へと歩き始めた。
モーゼが海を割るように、貴族たちが道を開ける。
誰もが、これから何が起ころうとしているのか、固唾をのんで見守っていた。
コツ、コツ、とアラリックの靴音だけが、静まり返ったホールに響く。
やがて彼は、エララの目の前で足を止めた。
その隣では、イゾルデが隠しきれない愉悦の笑みを浮かべている。
アラリックはエララの灰色の瞳を冷たく見下ろし、そして、ゆっくりと顔を上げて会場全体を見渡した。
まるで舞台役者のように、十分な間を取ってから、彼は朗々と、しかし氷のように冷たい声で宣言した。
「皆に、重要な発表がある」
その声は、これから始まる断罪の序曲だった。
エララは、自分の足元から世界が崩れ落ちていくような、静かで確実な眩暈を感じていた。
そこはまるで、星空が逆さに映し出されたかのような、眩いほどに輝く小宇宙だった。
オーケストラが奏でる甘美なワルツの調べに乗って、色とりどりの絹のドレスが軽やかに宙を舞う。
優雅な軌跡を描いては、きらめきとともに消えていく。
エーテルガルド王国の王宮で開かれた夜会は、熱狂と煌めきに満ちていた。
その華やかな喧騒の片隅で、公爵令嬢エララ・フォン・ヘムロックは、ただ静かに壁際に佇んでいた。
銀色がかった豪奢な金髪は、侍女の手によって複雑に結い上げられ、会場の光を受けてきらきらと輝いている。
だが、そのまばゆい輝きとは対照的に、彼女の灰色の瞳はどこか遠くを見つめ、熱を宿さない澄んだ光をたたえていた。
手にした扇の裏を、細い指先がそっと滑る。
誰にも気づかれぬよう、エララはそこに架空の円を描き、その直径と円周の関係性を、頭の中だけで繰り返し計算していた。
人々が熱に浮かされたように踊り、上辺だけの愛想笑いを交わすこの空間で、エララは一人、異なる法則に支配された世界に生きていたのだ。
人の感情の揺れ動きは、彼女にとって予測不能な変数ばかりで、解きがたい難問だった。
しかし、世界のすべてを貫く数と図形の法則は、常に絶対的で、純粋で、そして何よりも美しかった。
「ご覧になって、アラリック王子とイゾルデ様よ!」
不意に、近くにいた令嬢たちの囁き声が耳に届いた。
エララは思考の海からゆっくりと顔を上げ、ホールの中心へと視線を向けた。
そこにいたのは、彼女の婚約者である第一王子アラリック。
金色の髪を輝かせ、誰もが認める美貌を持つ彼は、今、エララではない別の女性の腰を抱き、情熱的なワルツを踊っている。
相手はイゾルデ嬢。燃えるような赤毛を持ち、快活な笑みを絶やさない、今王都で最も注目されている令嬢だ。
アラリックの力強いリードに合わせ、彼女はしなやかに体を反らし、恍惚とした表情を浮かべている。
二人の動きは完璧に調和し、まるで一つの美しい生命体のように見えた。
エララの胸に、痛みと呼ぶにはあまりに冷たい、静かな波紋が広がった。
婚約者である自分は、今夜、まだ一度も王子と踊っていない。
挨拶を交わしたきり、彼はエララが存在しないかのように振る舞い、終始イゾルデ嬢のそばを離れなかったのだ。
「なんてお似合いなのかしら。太陽のようなお二人だわ」
近くの令嬢の一人が、うっとりとした声で囁いた。
「ええ、本当に! それに比べて、あのヘムロック公爵令嬢ったら……いつものように壁の染みでも数えているのかしら。まるでそこにいないみたいだわ。陰気で、何を考えているのか、さっぱり分からなくてゾッとするわ」
別の声が、嘲るように続いた。
「そうなんですって。一日中、自室にこもって、まるで呪文か何かのような奇妙な図形ばかり描いているんですって。あんな女が王妃になるなんて、王家にとって不吉だわ」
「刺繍も詩も苦手で、お茶会でもほとんどお話にならないそうよ。いったい何のために生きているのかしら、あの人は」
悪意の含まれた言葉の礫が、エララに容赦なく投げつけられる。
彼女は表情を変えなかった。
感情を表に出すのが苦手なのだ。
だが、その言葉一つ一つが、彼女の心を静かに侵食していくのを、エララは感じていた。
奇妙な図形、と彼女たちは言った。
エララにとって、それは世界の構造を解き明かすための神聖な言語だ。
花弁の配置が示すフィボナッチ数列、雪の結晶が内包する六方対称性、惑星の軌道が描く美しい楕円――――この世界は、なんと見事な数式と幾何学で満ちていることか。
その深遠な美しさを、誰も理解しようとはしない。
「王妃にふさわしいのは、やはりイゾルデ様のような明るく社交的な方ですものね。何より、健康的なご体躯でいらっしゃるわ」
「ええ、王家が世継ぎを望んでいるというのに、あんな冷たい女が妃だなんて、冗談にもならないわ」
「本当に。ヘムロック嬢は冷たくて、まるで不毛な土地のようだもの。王子がお可哀想だわ」
不毛。
その一言が、エララの心に深く突き刺さった。
それは違う、と心の中で反論する。
私の頭の中は、誰よりも豊かで、複雑で、美しい世界が広がっている。あなたたちには見えないだけ。あなたたちの物差しでは、測れないだけなのだと。
だが、その声が唇から紡がれることはなかった。
彼女の言語は、この社交界では通用しないのだ。
ふと、踊りの輪の中心にいるアラリックと視線が合った。
ほんの一瞬。
彼の青い瞳に宿っていたのは、あからさまな侮蔑と苛立ちの色だった。
まるで、目障りな虫でも見るかのような、冷え冷えとした眼差し。
すぐに彼は視線を逸らし、イゾルデの耳元に何かを囁いた。
イゾルデはくすくすと笑いながら、エララの方をちらりと見て、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
エララは、扇を握る手に力を込めた。
爪が絹を突き破り、掌に食い込む。
悲しいのではない。
ただ、あまりにも論理的ではないこの状況が、ひどく不快だった。
婚約という契約がありながら、それを一方的に無視し、公衆の面前で他の女性を寵愛する。
その行為がもたらす結果を、彼は正しく計算できているのだろうか。
力任せの思考は、常に最短経路を見誤る。
感情という変数は、方程式を複雑にするばかりで、美しい解を導き出しはしないのに。
やがて、ワルツが終わりを告げた。
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振り返ると、アラリックがこちらを真っ直ぐに見据えていた。
先ほどの侮蔑の色とは違う。
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