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第二十九話 凄い人
しおりを挟む[リーヴ視点]
私の名前はリーヴ・カネリア。
ノルウェー人で今年で15歳になる。
そんな私はある時腕に黒い何かが浮かんでしまう。
タトゥーなんてしたことないのに。
突然浮かんだと説明しても周りは信じてくれない。
そして、私の両親も信じてくれなかった。
なんで、信じてくれないの?
私、何もしてないのに。
私は学校をやめ、部屋に引き込むようになってしまう。
その頃にはこれがタトゥーでは無く、呪いだと気がついていた。
無駄なことだと分かっていながらもネットで調べていく中で気になることを見つけた。
ユーザー名は見たことがない言語だったけど、書かれている言語はノルウェー語。
書かれていたのは日本に呪いを解呪出来る存在がいるもの。
私は僅かな望みをかけて、日本に向かう。
日本のある廃工場を拠点にその存在を探したけど、見つからなかった。
やっぱり、ネットの情報は嘘だったのかな?
そんなことを思っているといきなり呪いがいきなり熱くなり、地面に倒れるしか無かったのだ。
だ、誰か助けて。
誰かに助けを求めていると知らない日本人に助けてくれた。
その人は山木 樹と名乗ってくれました。
樹さんはそれから何度も助けてくれたのです。
私を呪っていたクラーケンの呪いから、呪術師から、セイズ達から、依代に降臨した神から。
この世界とは違う場所で千年修行し続けた力で。
その後、私はノルウェーに帰る。
そこで、様々なことを済ませたのだ。
あることをするために。
沢山樹さんに助けられた私は樹さんのことが好きになっていたのだ。
今は普通に結婚したいと思ってる。
その思いを持って、私はまた日本に向かう。
そして、私は樹さんがいる中高一貫校に留学する。
私が新しいクラスに入ると凄く歓迎された。
いっぱい私に話しかけてくれました。
その中で比高 楓さんという人と友達になりました。
学校が終わった後、私のために学校の案内をしてくれたのです。
案内を終えた楓さんは会わせたい人がいると言って、高校の方に向かい始めたのだ。
その人は誰なのかと聞くと樹さんと返ってくる。
樹さん?
ま、まさか、楓さんが樹さんの知り合いなんて。
私は楓さんに樹さんについて聞いた。
樹さんのことを少しでも知りたい。
返ってきたのは私にとってはあまり良くない内容で、樹さんには仲がいいイギリス人の婚約者がいるというもの。
やっぱりいるよね。
だってあんなに良い人だもん。
殆ど見ず知らずの私を助けてくれた。
見返りを何も求めずに。
それにしても婚約者か。
恋人だったら、まだ可能性があったのに。
私はそのことを胸の奥に隠しながら、楓さんと話しながら、樹さんがいる教室に向かった。
教室の中に入ると、樹さんの隣には水色を髪を肩まで伸ばし、青色の髪をした美少女が立っているのを見つける。
あの人が樹さんの婚約者のラナさんか。
見るだけで分かった。
樹さんはラナさんのことを愛していると。
それはラナさんも同じことも。
それでも、今だけ、いえ、樹さんが卒業するまでは近くに居させて。
だって私の初恋だから。
多分、優しい樹さんなら許してくれるよね?
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