伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜

文字の大きさ
79 / 102

第79話 世界1美味しい毒草

しおりを挟む

 僕は、ブルークリスタルについての打ち合わせの為に、知り合いの薬草バカのところを訪れていた。

 「なぁ、アレク殿、私は、ポルドク草が食べてみたい」と、唐突に言ってきた。

 「僕も食べたことみたいと思ったことがありましたけど、手間がかかりますから、難しくないですか?」と、聞いた。

 「いや、アレクなら、出来る。なんの確証も無いけど」と、答えた。

 「いや、他人任せじゃないですか。うーん、分かりました。僕も気になるので、作ってみますね。1か月ぐらい期間を貰いますね」と、言った。

 「おお、ありがとな、アレク殿」と、礼を言ってきた。

 植物バカと別れ、早速作ってみることにした。

 まずは、ポルドク草を集めた。必要な数を集めた。

 本来は、1か月間ずっとデトックスを掛け続けると、ポルドク草の毒が抜け、食べられるようになる。

 僕は、忙しいので、癒しのそよ風にデトックスを乗せ、掛け続けることにした。

 1か月後には、ポルドク草から毒が抜けて食べれるようになっていた。

 出来上がったものを料理し、植物バカに出した。

 「これが、ポルドク草の料理か、どれどれ、味は?」と言い、ポルドク草を口に入れた。

 食べた瞬間、薬草バカの顔が驚きで固まった。

 「な、なんだ、これは、美味すぎる」と、声を上げた。

 「アレク、いくつか余分に作っているだろ。全部欲しい」と、僕の肩を掴んできた。

 「セシリーにあげたいから、全部はダメだけど、大体はあげるよ」と、言った。

 「あ、ありがとう、アレク殿」と、言った。

 ポルドク草の大体を植物バカに渡し、僕は、領地に帰った。

 セシリーは、甘いものも好きだが、山菜が1番好きだ。だから、喜んでくれると思う。

 普段セシリーは、僕の領地の教会でシスターとして、働いている。

 僕は、教会を訪れて、セシリーに会いに行った。

 「セシリー、ごめんね、仕事中に来ちゃて」と、言った。

 「いえいえ、私は大丈夫ですよ。何かあったんですか?」と、セシリーが聞いて来た。

 「渡したいものがあってきたんだ」と言い、ポルドク草を机の上に出した。

 「これは、何ですか?」と、セシリーが聞いて来た。

 「これは、ポルドク草だよ。でも、安心して、食べられるように処置してあるから」と、答えた。

 「ポルドク草って、食べられるのですね。初めて知りました」と、言った。

 「知り合い曰く、美味しいらしいから、一緒に食べよ」と、言った。

 「はい、一緒に食べましょう」と、セシリーが言った。

 ポルドク草を簡単に料理し、セシリーと2人で食べることにした。

 「では、食べてみましょう」と、セシリーが言った。

 セシリーと僕は、ポルドク草を口の中に入れた。

 前食べた世界1美味しいケーキと同じくらい美味しかった。

 「お、美味しすぎます。こんな山菜があったなんて」と、セシリーは、驚きの声を上げた。

 「確かに、世界1美味しい毒草って、言われているだけあるね。セシリー、気に入ったなら、僕が定期的に作ろうか?」と、聞いた。

 えっと、セシリーは、驚いた。

 「わ、私、嬉しいです。アレクさん」と言い、僕に抱きついて来た。

 「よ、喜んでくれて、良かったよ」と言い、セシリーの髪を撫でた。

 撫でられたセシリーは、可愛い顔で顔を赤くした。

 「ありがとうございます、アレクさん、私、とても嬉しいです」と、僕の顔の下から、セシリーは、ポルドク草の美味しさよりも記憶に残る笑顔を浮かべた。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

処理中です...