短い怖い話 (怖い話、ホラー、短編集)

本野汐梨 Honno Siori

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階段のおじさん

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 本当にオチもない話なんですが、本当に怖いのでお話しさせてください。

 私は、大学生なんですけど実家が貧乏でお金がないので、とても女性な住むような雰囲気ではないボロのアパートの三階に住んでいます。301号室です。

 すぐ隣は階段なんですけど、よくその階段におじさんが座ってるんです。おじさんは多分住民ではないと思います。でも、週に3回程度階段のど真ん中に座ってるんです。

 おじさんは、紙タバコを吸ったり階段に座って居眠りしています。タバコ臭いし、ポイ捨てされるので非常に不快です。

 ある日、おじさんが「今日は何食べようか、何にしようか」とちょっとした歌を歌ってたんです。
気持ち悪いなって思いながらも私は、おじさんの横の隙間から階段を降りました。

 その日の夜、23時ごろ私は帰宅しました。おじさんは、昼間しかいないのですがその日は夜にも関わらずまだいました。
アパートの階段は電気が明るいので、まぁ多少は怖いですが見慣れていますしタバコ臭いのを我慢しながら横を通ろうとしました。

 その時、おじさんが突然立ち上がりこう言ったんです。

「ねぇちゃん、食ってもいいかーい?」

 私は、恐怖のあまりサッとその場を立ち去り直ぐに部屋に入りました。

「ねぇーちゃーん、ねぇーちゃーん、ちょっとー、俺腹減ってるんだー」

部屋に入ってすぐ、ガラガラのおじさんの声が聞こえ始めました。アパート中に響くような大声で叫んでいるんです。

「ねぇーちゃーん、食わせてーー」

 おじさんが、ヤバい人かもしれないからいざという時は警察に通報しようと思っていたのですぐに右手に持っていたスマホで110番を押し、事情を説明しました。
 
 5分くらいで警察の方が到着し、おじさんは連れて行かれたのがベランダの窓から見えました。
 そして、警察の方が私の部屋を訪ねてきました。
その方曰く、どうやらおじさんは薬物を所持していたようです。もしかしたら、幻覚でおかしなことを叫んでいたかもしれないとのこと。
 警察の方に、おじさんはよくこのアパートに訪れていた事などを伝えている間もおじさんは奇声を発していました。


また、それから数日後。やけに外騒がしいと思っていたら、パトカーやら覆面パトカーやらスーツのおじさん達がたくさんいたり異様な光景が広がっていました。警察の方が305号室から3人の男性をいわゆる連行?して行ってました。
ニュースによると、うちのアパートの305号室は麻薬を売っていた人たちが取引したりする用の部屋になっていたらしいのです。ほとんど家にいないので、警察が来るまで気が付きませんでした。

お化けとかじゃないんですが、私の恐怖体験です。



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