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マダムの倉庫には、食品を保存するための硝石、皮膚病の治療に使う硫黄が常備されている。
俺はかまどを使っているので、木炭はそこから集めれば、黒色火薬が完成する。
配合バランスは、秤がないので少々心もとないが、贅沢は言っていられない。
ショルダーバッグからプリントを取り出すと、黒色火薬を乗せて巻く。
「久しぶりに見たね、あんたのその変な鞄」
「変とか言うなよ。てか、マダムは本当にこの鞄に興味津々だな」
「そりゃそうさ。そんなおかしな革の鞄、見たことないからね」
簡単黒色火薬を巻いたプリントを、俺は窓から放りだし、適当な位置でショボイ生活魔法の炎を放つ。
ドオンッ!
と、音だけは立派に爆発した。
はっきり言って、殺傷力はほとんどない。
「ありゃなんだい?」
「簡単ダイナマイト……か? マダムの方が魔法の火力出るだろ? 投げろ投げろ!」
投げやすく筒状に包むのがちょっと難しいが、俺は次から次に簡易ダイナマイトを作って、マダムに渡した。
「ウッヒャッヒャッ、こりゃおもしろい!」
「あぶねぇ婆さんだ……」
「あんだけ爆ぜるなら、中にアークロ草でも入れるかね」
「なんだそりゃ?」
「混ぜる時に、いつも目と鼻がえらいことになる薬草さね」
「そりゃいいが、テオまでえらいことになるんじゃないのか?」
悪ノリ婆さんは、更に唐辛子までぶっこんで、敵の頭上でバンバン爆発させている。
俺はショルダーバッグの中にあった、残り少ない不織布のマスクで鼻と口を覆った。
「なんだいそりゃ?」
「マダムも使っとけ。テオにも渡したいが、外に出る訳にいかんしな」
扉が開き、涙と鼻水でグズグズになったテオが飛び込んできた。
「逃げでぐだざい、火矢がぎまず……」
「すまん、止めたんだが……」
外壁に何かが刺さる音がして、直後にボボンッと小さな爆発音が響く。
「火矢って、火がついてて飛んでくるもんじゃないの?」
「バカだね。魔法で破裂させるのが鉄板じゃないか」
フライパンを掴んで、マダムはさっさと撤退準備をしているが、俺は広げた店をたたむのに大わらわだ。
「トキオミさん、早く!」
ぐじゅぐじゅだった目鼻を、回復魔法で収拾をつけたテオが叫ぶ。
「分かってる!」
手製ダイナマイトに使ったプリントの残りをショルダーバッグに突っ込み、肩に掛ける。
実際、ガラクタの山だが、これを置いていくことだけは出来ないのだ。
俺はかまどを使っているので、木炭はそこから集めれば、黒色火薬が完成する。
配合バランスは、秤がないので少々心もとないが、贅沢は言っていられない。
ショルダーバッグからプリントを取り出すと、黒色火薬を乗せて巻く。
「久しぶりに見たね、あんたのその変な鞄」
「変とか言うなよ。てか、マダムは本当にこの鞄に興味津々だな」
「そりゃそうさ。そんなおかしな革の鞄、見たことないからね」
簡単黒色火薬を巻いたプリントを、俺は窓から放りだし、適当な位置でショボイ生活魔法の炎を放つ。
ドオンッ!
と、音だけは立派に爆発した。
はっきり言って、殺傷力はほとんどない。
「ありゃなんだい?」
「簡単ダイナマイト……か? マダムの方が魔法の火力出るだろ? 投げろ投げろ!」
投げやすく筒状に包むのがちょっと難しいが、俺は次から次に簡易ダイナマイトを作って、マダムに渡した。
「ウッヒャッヒャッ、こりゃおもしろい!」
「あぶねぇ婆さんだ……」
「あんだけ爆ぜるなら、中にアークロ草でも入れるかね」
「なんだそりゃ?」
「混ぜる時に、いつも目と鼻がえらいことになる薬草さね」
「そりゃいいが、テオまでえらいことになるんじゃないのか?」
悪ノリ婆さんは、更に唐辛子までぶっこんで、敵の頭上でバンバン爆発させている。
俺はショルダーバッグの中にあった、残り少ない不織布のマスクで鼻と口を覆った。
「なんだいそりゃ?」
「マダムも使っとけ。テオにも渡したいが、外に出る訳にいかんしな」
扉が開き、涙と鼻水でグズグズになったテオが飛び込んできた。
「逃げでぐだざい、火矢がぎまず……」
「すまん、止めたんだが……」
外壁に何かが刺さる音がして、直後にボボンッと小さな爆発音が響く。
「火矢って、火がついてて飛んでくるもんじゃないの?」
「バカだね。魔法で破裂させるのが鉄板じゃないか」
フライパンを掴んで、マダムはさっさと撤退準備をしているが、俺は広げた店をたたむのに大わらわだ。
「トキオミさん、早く!」
ぐじゅぐじゅだった目鼻を、回復魔法で収拾をつけたテオが叫ぶ。
「分かってる!」
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実際、ガラクタの山だが、これを置いていくことだけは出来ないのだ。
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