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12-1.エピローグ
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「トキオミさん」
止めるまもなく部屋から飛び出した如月が、開け放った扉を締めて室内に戻ると、なんだかやたら真面目な顔でテオが言った。
「どうした?」
「凛様が、本当に僕を騎士に戻してくださったら──」
「そりゃまぁ、今の王様に如月の "お願い" が断れるとは思えんが……」
「僕を、護衛騎士として傍に置いてくださいますか?」
スッと、テオが跪いて、俺の右手を取る。
その動きの "意味" に気付いて、俺は手を引っ込めた。
「トキオミさん?」
「護衛騎士になるのは、いいよ。それは、構わない。だが、騎士の誓いを俺にするのは筋が違うだろう……」
その捨てられた犬みたいな目で俺を見るなっ!
必死で目を逸らして、俺は抵抗をした。
だが、我慢比べで俺がテオに勝てるわけがない。
相手は……いわば軍事教練を乗り越えて鍛えてきている猛者なのだから。
「わかったから、そんな顔をしないでくれっ!」
パッとテオの顔が明るくなった。
そして自分の剣を捧げてくる。
仕方がなく俺はそれを受け取り、右手に持っ……。
「おもっ!」
「あ、そうですね」
「なんだ、この剣! 激重じゃんか!」
「魔獣素材なので、見た目より重いんです」
仕方がないので、俺はテオの肩に右手を置いた。
「じゃ、よろしく」
「僕の忠誠は、一生トキオミさんのものです!」
俺の手を取ると、テオはいきなりぐいっと引いた。
「おわっ!」
よろめいたと思ったら、俺はテオの腕の中にぎゅっと抱き込まれていて、気付いた時には唇を重ねられていた。
「あーーー! なにそれ、エノセンのファーストキッスっ?」
部屋に戻ってきた如月が、ノックもせずに扉を開いて叫ぶ。
「そんなわけあるかー!」
「え、そーなん? じゃ、初めては誰だったん?」
俺はテオの腕を振りほどき、ショルダーバッグにすがりついて叫んだ。
「妻に決まっとろーがっ!」
「エノセン、奥さんいたんだ?」
なんか意味も無くわなわなしてる俺の肩を、背後からテオが抱く。
「トキオミさん、そんなに恥じらわないで。悲しい記憶は僕が綺麗に拭ってあげます」
「やめろ! 俺の美しい妻との記憶に踏み込んでくんな! てか恥じらってねーし」
「あ、あたしのことなら全然、気にしなくていいからね! てか、お邪魔だね! じゃ、またあとで!」
「ちょ……、待て如月! 勘違いしたままいなくなるなっ!」
俺の叫びも虚しく、弾丸娘はまたしても部屋から飛び出して行ってしまった。
止めるまもなく部屋から飛び出した如月が、開け放った扉を締めて室内に戻ると、なんだかやたら真面目な顔でテオが言った。
「どうした?」
「凛様が、本当に僕を騎士に戻してくださったら──」
「そりゃまぁ、今の王様に如月の "お願い" が断れるとは思えんが……」
「僕を、護衛騎士として傍に置いてくださいますか?」
スッと、テオが跪いて、俺の右手を取る。
その動きの "意味" に気付いて、俺は手を引っ込めた。
「トキオミさん?」
「護衛騎士になるのは、いいよ。それは、構わない。だが、騎士の誓いを俺にするのは筋が違うだろう……」
その捨てられた犬みたいな目で俺を見るなっ!
必死で目を逸らして、俺は抵抗をした。
だが、我慢比べで俺がテオに勝てるわけがない。
相手は……いわば軍事教練を乗り越えて鍛えてきている猛者なのだから。
「わかったから、そんな顔をしないでくれっ!」
パッとテオの顔が明るくなった。
そして自分の剣を捧げてくる。
仕方がなく俺はそれを受け取り、右手に持っ……。
「おもっ!」
「あ、そうですね」
「なんだ、この剣! 激重じゃんか!」
「魔獣素材なので、見た目より重いんです」
仕方がないので、俺はテオの肩に右手を置いた。
「じゃ、よろしく」
「僕の忠誠は、一生トキオミさんのものです!」
俺の手を取ると、テオはいきなりぐいっと引いた。
「おわっ!」
よろめいたと思ったら、俺はテオの腕の中にぎゅっと抱き込まれていて、気付いた時には唇を重ねられていた。
「あーーー! なにそれ、エノセンのファーストキッスっ?」
部屋に戻ってきた如月が、ノックもせずに扉を開いて叫ぶ。
「そんなわけあるかー!」
「え、そーなん? じゃ、初めては誰だったん?」
俺はテオの腕を振りほどき、ショルダーバッグにすがりついて叫んだ。
「妻に決まっとろーがっ!」
「エノセン、奥さんいたんだ?」
なんか意味も無くわなわなしてる俺の肩を、背後からテオが抱く。
「トキオミさん、そんなに恥じらわないで。悲しい記憶は僕が綺麗に拭ってあげます」
「やめろ! 俺の美しい妻との記憶に踏み込んでくんな! てか恥じらってねーし」
「あ、あたしのことなら全然、気にしなくていいからね! てか、お邪魔だね! じゃ、またあとで!」
「ちょ……、待て如月! 勘違いしたままいなくなるなっ!」
俺の叫びも虚しく、弾丸娘はまたしても部屋から飛び出して行ってしまった。
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