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虫と暮らす女
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「明美さんってホントに美人ですよねぇ、スタイルもいいしモデルさんみたい!」
「どうして彼氏を作らないの?明美見たいな美人さんならどんな男でもイチコロよ」
会社の後輩や同僚は皆口を揃えてこう言う。
正直うっとしいことこの上ない。
私は人間の男には興味は無いのだ、人間の男を愛することを当たり前のように思い込み、その価値観を押し付けてくる会社の人達には飽き飽きしていた。
皆は私は家に帰ってもひとりぼっちで、寂しく暮らしていると思っているだろうがそれは違う。
私は愛するもの達と一つ屋根の部屋で過ごし、毎日幸福に満ちた日々を送っているのだ。
私が愛する者達はオスの虫たちだ、あの禍々しい見た目と底知れぬ生命力の強さに私は虜になっている。
どんな男も虜にしてきた私だが、虜にさせられたのは虫が初めてだ。
「ただいまぁー」
ワラワラワラワラ
家に帰ると同時に虫たちが歓迎してくれる。
ゴキブリにムカデにゲジゲジ。
この辺りは足元に群がって来て私をくすぐってくる。
「ははは、くすぐったいよ、そんなに帰ってきたのが嬉しいの?」
服を脱ぎシャワーをあび、寝巻きに着替えて部屋でくつろぐ。
ぶ~んぶ~ん
ハエ達が無数によってくる。
「あら、あなた達もこのドラマが気になるの?今日が最終回よ、一緒に見ようね」
ハエ達は自分のことよりも私のことを第一にかんがえてくれ、私が口を開けると自ら口の中に入ってきてくれる。
むしゃむしゃ
ドラマを見ながらポップコーン感覚でハエをつまむ、愛する者たちを食べながら愛するもの達といっしょにドラマを見る。
なんて幸せなことだろう。
「ふぅ、おもしろかったぁ、さて、ご飯を食べて寝ようかな」
ベチャベチャ
床に虫用のゼリーをぶちまける。
愛する虫達がゼリーに群がり食事を始める。
「早くしないと私の分が無くなっちゃうわ」
床に這いつくばりながら虫たちと一緒に食事をする、やっぱり愛するもの達と食べる食事は格別だ。
たまに小さい虫がゼリーに取り込まれ動けなくなっていることがある、可哀想なのでゼリーと一緒に食べ、私の一部にしてあげる。
「ぷはー、お腹いっぱい、もうねよ~っと」
眠たい目を擦りながら裸になり体にはちみつを塗る。
私の部屋には布団がない、このまま横になれば虫達が体を包み込み、布団になってくれるからだ。
「よいしょっと」
ぶ~ん、ぶ~ん、ワラワラワラワラ
虫達が一斉に集まり私の体は黒色に包まれ見えなくなる。
愛するもの達と眠ること、それだけでも幸せなことだろう。
リリリリリリリリ!!
騒がしい目覚ましの音で目が覚める、音で虫たちが一斉に逃げ、私の体は自由になる。
「ふぁー、今日も一日頑張りますか」
扉を開け外に出る。
何気ない日々だが、私にとっては宝物だ。
「どうして彼氏を作らないの?明美見たいな美人さんならどんな男でもイチコロよ」
会社の後輩や同僚は皆口を揃えてこう言う。
正直うっとしいことこの上ない。
私は人間の男には興味は無いのだ、人間の男を愛することを当たり前のように思い込み、その価値観を押し付けてくる会社の人達には飽き飽きしていた。
皆は私は家に帰ってもひとりぼっちで、寂しく暮らしていると思っているだろうがそれは違う。
私は愛するもの達と一つ屋根の部屋で過ごし、毎日幸福に満ちた日々を送っているのだ。
私が愛する者達はオスの虫たちだ、あの禍々しい見た目と底知れぬ生命力の強さに私は虜になっている。
どんな男も虜にしてきた私だが、虜にさせられたのは虫が初めてだ。
「ただいまぁー」
ワラワラワラワラ
家に帰ると同時に虫たちが歓迎してくれる。
ゴキブリにムカデにゲジゲジ。
この辺りは足元に群がって来て私をくすぐってくる。
「ははは、くすぐったいよ、そんなに帰ってきたのが嬉しいの?」
服を脱ぎシャワーをあび、寝巻きに着替えて部屋でくつろぐ。
ぶ~んぶ~ん
ハエ達が無数によってくる。
「あら、あなた達もこのドラマが気になるの?今日が最終回よ、一緒に見ようね」
ハエ達は自分のことよりも私のことを第一にかんがえてくれ、私が口を開けると自ら口の中に入ってきてくれる。
むしゃむしゃ
ドラマを見ながらポップコーン感覚でハエをつまむ、愛する者たちを食べながら愛するもの達といっしょにドラマを見る。
なんて幸せなことだろう。
「ふぅ、おもしろかったぁ、さて、ご飯を食べて寝ようかな」
ベチャベチャ
床に虫用のゼリーをぶちまける。
愛する虫達がゼリーに群がり食事を始める。
「早くしないと私の分が無くなっちゃうわ」
床に這いつくばりながら虫たちと一緒に食事をする、やっぱり愛するもの達と食べる食事は格別だ。
たまに小さい虫がゼリーに取り込まれ動けなくなっていることがある、可哀想なのでゼリーと一緒に食べ、私の一部にしてあげる。
「ぷはー、お腹いっぱい、もうねよ~っと」
眠たい目を擦りながら裸になり体にはちみつを塗る。
私の部屋には布団がない、このまま横になれば虫達が体を包み込み、布団になってくれるからだ。
「よいしょっと」
ぶ~ん、ぶ~ん、ワラワラワラワラ
虫達が一斉に集まり私の体は黒色に包まれ見えなくなる。
愛するもの達と眠ること、それだけでも幸せなことだろう。
リリリリリリリリ!!
騒がしい目覚ましの音で目が覚める、音で虫たちが一斉に逃げ、私の体は自由になる。
「ふぁー、今日も一日頑張りますか」
扉を開け外に出る。
何気ない日々だが、私にとっては宝物だ。
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