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第5章
93,財産 Part,3
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翌日も翌々日も目録を見ては実物を確認する作業をする。
ネーシャはユユさんの所で、エリザベートさんはギルドの仕事に戻ったが、レーネさんは付き合ってくれている。
レーネさんはソロで様々な状況に対応しているので知識が豊富だ。
その知識を活用させてもらい確認している物の中でアルでも知らないものを教えてもらっている。
鑑定もあるのだが、詳しい使い道なんかは分からない場合が多いのでとても助かる。
おかげで色々と作業が捗るが結構気になる物も多いのでその分時間がかかってどっこいどっこいといったところだろうか。
特に気になるのはやはり防御関連の魔道具だ。
顎が使っていた障壁系の魔道具なんかも数多くそろえてあり、ヤツが使っていたたくさんの障壁を生み出す魔道具も予備としてなのか7個ほどあった。
もうすでにオレのものなのでみんな――オレ、アル、ネーシャ、レーネさん――の分を持ち出していたりする。
予備だけど魔力は満タンに補給されている。
この屋敷にある魔道具は基本的に魔力を満タン状態にしてあるのが基本のようだ。
そのために専用のMPと回復力だけを強化した奴隷がいるくらいだ。
魔道具に入れておく魔力は時間経過で少しずつ抜けていくそうだ。
魔道具の量も量なので専用の補充の奴隷を設けないと全部を満タン状態にしておくことが難しいらしい。
まぁ使いたいときに限って魔力がなくて使えないなんてありそうな事態なのでありといえばありだ。
でも補充用の専用奴隷はMPを強化ばかりしている奴隷なのでこの人は解放したら大変なんじゃないだろうか。
魔道具のMP補充屋とか需要ありそうだけど、どうなんだろう。
【レーネさん、魔道具のMP補充屋さんとかって需要あるんですかね?】
【すごくありますよ。私もお世話になっています】
【え、そうなんですか? へぇ~……】
【ワタリさんのようにMPが多い人は問題ないのですが、私みたいな近接系の者はMP強化をまったくしていませんからね。そういう需要は多いんですよ。
特に魔道具はMP補給が生命線にもなりますし。
もちろんMPタンクもいくつか持ち歩いていますよ】
【なるほど】
どうやら解放してもこの人は生きていく分には問題なさそうだ。
とはいっても前述したように使いたい時に使えないと意味がないので解放はできそうにないけど。
オレが使う際にMPを補充してもいいけど、緊急事態に備えてなるべくならMPは残しておきたいものだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
顎の鍵が必要な部屋は他の宝物庫に比べても広く、厳重にトラップが幾重にも仕掛けられている結構危ない部屋だった。
まず連れて来た顎にどこが危ないのか全部喋らせて、ある程度解除してからじゃないと入れないほどだった。
出る際にまた起動しなおすとしてもものすごい面倒そうだ。
「うわぁ……。何この白い金貨っぽいの」
「こちらは白金貨でございます」
「白金貨? ラード硬貨って3種類じゃなかったの?」
「答えは是。一般的には3種類でございます。
しかし、大商会や国の取引となりますとどうしても嵩張り、持ち運びも難儀致します。その為用いられるのがこの白金貨でございます」
「へぇ~……。1枚いくらくらいなの?」
「1枚でラード金貨100枚分にございます」
「……見たところ100枚以上あるんですけど」
「1億ラード以上といったところでございます」
「……3億当たったときはものすごい喜んだけど、今回はどうも実感わかないなー」
「国の予算の10年分といったところでございましょうか」
アルが平然ととんでもないことを言うのでレーネさんと2人でしばし無言で白金貨を眺めたあと見なかったことにした。
白金貨の他には大型の魔道具があったり、たくさんの宝飾で飾られた何か高そうな鎧やら剣やらが仰々しく飾ってあったりした。
基本的にここには値の張るものばかりあるようだ。
まぁあんな厳重なトラップがあるところにそう何度も出入りするのは億劫だろうから実用性のあるものは別のところなんだろう。
実際障壁系や武器防具の類は別室の宝物庫にあったし。
一通りキンキラな部屋を見学してトラップを仕掛けなおして出ると鍵を掛けなおす。
罠の配置や解除法はすでにアルが全部覚えてくれているし、鍵もアルのアイテムボックスに入れることにしたので顎はもう必要ない。
「これで一応全部の目録の部屋は見たのかな?」
「はい、お嬢様。残りは厩舎や戦闘奴隷の訓練施設などになります」
「あー訓練施設は見てみたいかも」
「畏まりました。こちらになります」
老執事が恭しい態度で案内を始めるとみんなで連れ立ってそのあとについていく。
1度屋敷の外に出て別宅になっている場所の裏手に訓練施設があった。
学校の校庭くらいの広さの整備された場所に外壁を設け、天井は空いているが近くには屋根のある施設もあるので雨天時でも問題ないようだ。
冒険者ギルドにもあった訓練場のような場所では戦闘用の奴隷の人達がそれぞれの得意武器で模擬戦を行っている。
だが老執事が広場に入ってすぐの場所にあった銅鑼を鳴らすと一斉に全員が集まり、綺麗に整列してお出迎えしてくれた。
「お嬢様、こちらが訓練施設になります」
「訓練施設っていってもトレーニング器具があったりするわけじゃないんだねぇ」
「器具でございますか? 器用訓練の為の編み物や刺繍用具などは別室にございます」
「あぁ、そういうのじゃなくてこうバーベルとか」
「申し訳ありません、お嬢様。バーベルが何なのか分かりかねます」
「あー……。こう重りを持って上下にやるやつとか」
「そういったものでしたらあちらの部屋にございます」
どうやらバーベルはなくても似たようなものはあるようだ。
まぁ筋トレなんて大体どこも似たようなもんだろうしね。腹筋背筋腕立てなんかはエリザベートさんも違和感なくやっていたし。
「じゃあ他の人達は訓練を続けてください。私達は他の部屋を回って見ましょうか」
綺麗に整列している戦闘奴隷の人達からは今まで訓練していたので汗が滴りちょっと臭い。
なのでそそくさと移動をすることにした。
案内されて行った他の部屋にはトレーニング器具がいくつかあったが、オレの筋トレに使えないこともないかもしれないので時々利用してみよう。
でも訓練時にはステータスはリセットしておくのであんまり重かったり負荷が強かったりすると使えない。
ここには戦闘奴隷が訓練するためのものしかないので基本的にオレが使えるような物は少ないのだ。
それでもないことはないし、広場は結構広いので色々とやれそうなので度々足を運ぶ事になりそうだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
屋敷に戻ってアルの淹れたお茶を飲みながら今度はオレ達の装備に流用できそうな物を検討する。
とりあえず持ち出したのは障壁系だけなので、その他にも武器防具で使えそうなのをアイテムボックスに入れておくことにした。
予備にほしかったMPタンクも結構いいのがそれなりの量あったのでいくつか選ぶ。
武器はグレートコーンのような元から超重量の物はなかったが、攻撃力がかなり高くなる魔道具が仕込んであるものがあったがデメリットで重量が大きくなる物があったのでそれにした。
それでもグレートコーンの重量には敵わず、結果として攻撃力的にはグレートコーンの方が上のようだ。
攻撃に際して重量は重要なファクターだからね。
まぁ予備としては十分だろう。今まで予備は黒狼石の短剣だったからちょっと力不足感が否めなかった。
防具に関しては障壁系を2つ装備しているし、今の装備でも十分だったが頭が寂しいのでレーネさんに選んだ貰ったリボンを装備してみた。
しかしこのリボンステータス向上系の魔道具で、結構な逸品だ。それでいて見た目は普通のリボンなのだから恐ろしい。
アルはやはりというかなんというか防具は予備の盾を3つ選んだだけであとはオレと同じ障壁系。
予備の盾も属性特化といった感じだが、基本的にはオレが買ってあげた盾を使用するつもりのようだ。
アルに怪我をしてほしくないオレとしてはもっと防具をしっかりしてほしいと思うが、動きを阻害されるという理由で却下されてしまった。
まぁ確かにアルほどの防御技術があれば防具は必要なさそうだけど心配なので障壁系魔道具をもう1つ持たせることにした。
レーネさんは障壁系の魔道具を借りるだけでいいそうだ。
そもそもたくさんあるとはいえど、非常に高価な装備の魔道具を簡単に貰うというのはだめだと思う。
なので先手を打って貸し出すということにしたのだ。
貸すだけならレーネさんも貰うよりは気兼ねしないだろう。
まぁ壊したり汚したりとかしないように気を使いそうだけど。
でもないよりはあった方がいいのは確かな障壁系なので無理やりに貸した。
ネーシャは基本戦闘には参加しないし、今までどおりにユユさんのところで修行するので障壁系と長距離連絡用の魔道具を持たせることにした。
この長距離連絡用の魔道具は念話が使えなくなる3km以上でも使用可能なもので、携帯というよりは無線機に近いだろうか。
でも結構簡単に妨害できてしまうそうで緊急時に使えるかどうかはちょっと微妙だ。
でも傍受するのは難しいそうなのでネーシャと話したくなったら使うくらいの気軽さでいくことにした。
そして障壁系を除いた1番とも言える収穫は、転移魔道具――リリンの羽根だろう。
これはいくつか決めた場所に設置することにより、そこに転移できる魔道具だ。
ただ、やはり消費するMPがとんでもないので1回使う毎に補充しないといけない。
それでも一瞬で帰ってきたり出来るので非常に便利だ。
どうやらこの魔道具を使ってリオネット達は迷宮を攻略していたらしい。
この魔道具があれば野宿する必要もなく、屋敷に戻ってこれるし迷宮の元の場所まで戻れる。
非常に便利と言わざるをえない。
その分レア度は半端じゃないらしく、取引にも例の白金貨が使用されるくらいの物だ。
そんじょそこらで御目にかかれる逸品ではない。
だがマーキング用のアイテムが2個しかないので1個は戻ってくる場所である屋敷に設置したとすると屋敷からリターンしたい場所に設置する分しか残らないことになる。
もう1個か2個くらいほしかったがコレ事態がレアすぎるので仕方ないだろう。
無くしたら困るので使う場合は付随して結界系の魔道具も使うそうだ。そうすれば戻った瞬間何かに襲われるということもないし、奪われるということもないだろう。
結界もかなり強力な物を使っているそうなので大丈夫そうだ。
あとは行く場所に応じて色々と持って行けばいいだろう。
この転移魔道具があれば忘れ物をしてもすぐ戻ってこられるし、何日もかかる依頼も迷宮探索も野宿しないで済む。
特にネーシャのお迎えがちゃんと出来るのが嬉しい。
実に素晴らしい逸品だ。
装備がかなり充実したし、訓練施設も手に入りほくほく状態で今後の冒険に心が躍るのだった。
ネーシャはユユさんの所で、エリザベートさんはギルドの仕事に戻ったが、レーネさんは付き合ってくれている。
レーネさんはソロで様々な状況に対応しているので知識が豊富だ。
その知識を活用させてもらい確認している物の中でアルでも知らないものを教えてもらっている。
鑑定もあるのだが、詳しい使い道なんかは分からない場合が多いのでとても助かる。
おかげで色々と作業が捗るが結構気になる物も多いのでその分時間がかかってどっこいどっこいといったところだろうか。
特に気になるのはやはり防御関連の魔道具だ。
顎が使っていた障壁系の魔道具なんかも数多くそろえてあり、ヤツが使っていたたくさんの障壁を生み出す魔道具も予備としてなのか7個ほどあった。
もうすでにオレのものなのでみんな――オレ、アル、ネーシャ、レーネさん――の分を持ち出していたりする。
予備だけど魔力は満タンに補給されている。
この屋敷にある魔道具は基本的に魔力を満タン状態にしてあるのが基本のようだ。
そのために専用のMPと回復力だけを強化した奴隷がいるくらいだ。
魔道具に入れておく魔力は時間経過で少しずつ抜けていくそうだ。
魔道具の量も量なので専用の補充の奴隷を設けないと全部を満タン状態にしておくことが難しいらしい。
まぁ使いたいときに限って魔力がなくて使えないなんてありそうな事態なのでありといえばありだ。
でも補充用の専用奴隷はMPを強化ばかりしている奴隷なのでこの人は解放したら大変なんじゃないだろうか。
魔道具のMP補充屋とか需要ありそうだけど、どうなんだろう。
【レーネさん、魔道具のMP補充屋さんとかって需要あるんですかね?】
【すごくありますよ。私もお世話になっています】
【え、そうなんですか? へぇ~……】
【ワタリさんのようにMPが多い人は問題ないのですが、私みたいな近接系の者はMP強化をまったくしていませんからね。そういう需要は多いんですよ。
特に魔道具はMP補給が生命線にもなりますし。
もちろんMPタンクもいくつか持ち歩いていますよ】
【なるほど】
どうやら解放してもこの人は生きていく分には問題なさそうだ。
とはいっても前述したように使いたい時に使えないと意味がないので解放はできそうにないけど。
オレが使う際にMPを補充してもいいけど、緊急事態に備えてなるべくならMPは残しておきたいものだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
顎の鍵が必要な部屋は他の宝物庫に比べても広く、厳重にトラップが幾重にも仕掛けられている結構危ない部屋だった。
まず連れて来た顎にどこが危ないのか全部喋らせて、ある程度解除してからじゃないと入れないほどだった。
出る際にまた起動しなおすとしてもものすごい面倒そうだ。
「うわぁ……。何この白い金貨っぽいの」
「こちらは白金貨でございます」
「白金貨? ラード硬貨って3種類じゃなかったの?」
「答えは是。一般的には3種類でございます。
しかし、大商会や国の取引となりますとどうしても嵩張り、持ち運びも難儀致します。その為用いられるのがこの白金貨でございます」
「へぇ~……。1枚いくらくらいなの?」
「1枚でラード金貨100枚分にございます」
「……見たところ100枚以上あるんですけど」
「1億ラード以上といったところでございます」
「……3億当たったときはものすごい喜んだけど、今回はどうも実感わかないなー」
「国の予算の10年分といったところでございましょうか」
アルが平然ととんでもないことを言うのでレーネさんと2人でしばし無言で白金貨を眺めたあと見なかったことにした。
白金貨の他には大型の魔道具があったり、たくさんの宝飾で飾られた何か高そうな鎧やら剣やらが仰々しく飾ってあったりした。
基本的にここには値の張るものばかりあるようだ。
まぁあんな厳重なトラップがあるところにそう何度も出入りするのは億劫だろうから実用性のあるものは別のところなんだろう。
実際障壁系や武器防具の類は別室の宝物庫にあったし。
一通りキンキラな部屋を見学してトラップを仕掛けなおして出ると鍵を掛けなおす。
罠の配置や解除法はすでにアルが全部覚えてくれているし、鍵もアルのアイテムボックスに入れることにしたので顎はもう必要ない。
「これで一応全部の目録の部屋は見たのかな?」
「はい、お嬢様。残りは厩舎や戦闘奴隷の訓練施設などになります」
「あー訓練施設は見てみたいかも」
「畏まりました。こちらになります」
老執事が恭しい態度で案内を始めるとみんなで連れ立ってそのあとについていく。
1度屋敷の外に出て別宅になっている場所の裏手に訓練施設があった。
学校の校庭くらいの広さの整備された場所に外壁を設け、天井は空いているが近くには屋根のある施設もあるので雨天時でも問題ないようだ。
冒険者ギルドにもあった訓練場のような場所では戦闘用の奴隷の人達がそれぞれの得意武器で模擬戦を行っている。
だが老執事が広場に入ってすぐの場所にあった銅鑼を鳴らすと一斉に全員が集まり、綺麗に整列してお出迎えしてくれた。
「お嬢様、こちらが訓練施設になります」
「訓練施設っていってもトレーニング器具があったりするわけじゃないんだねぇ」
「器具でございますか? 器用訓練の為の編み物や刺繍用具などは別室にございます」
「あぁ、そういうのじゃなくてこうバーベルとか」
「申し訳ありません、お嬢様。バーベルが何なのか分かりかねます」
「あー……。こう重りを持って上下にやるやつとか」
「そういったものでしたらあちらの部屋にございます」
どうやらバーベルはなくても似たようなものはあるようだ。
まぁ筋トレなんて大体どこも似たようなもんだろうしね。腹筋背筋腕立てなんかはエリザベートさんも違和感なくやっていたし。
「じゃあ他の人達は訓練を続けてください。私達は他の部屋を回って見ましょうか」
綺麗に整列している戦闘奴隷の人達からは今まで訓練していたので汗が滴りちょっと臭い。
なのでそそくさと移動をすることにした。
案内されて行った他の部屋にはトレーニング器具がいくつかあったが、オレの筋トレに使えないこともないかもしれないので時々利用してみよう。
でも訓練時にはステータスはリセットしておくのであんまり重かったり負荷が強かったりすると使えない。
ここには戦闘奴隷が訓練するためのものしかないので基本的にオレが使えるような物は少ないのだ。
それでもないことはないし、広場は結構広いので色々とやれそうなので度々足を運ぶ事になりそうだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
屋敷に戻ってアルの淹れたお茶を飲みながら今度はオレ達の装備に流用できそうな物を検討する。
とりあえず持ち出したのは障壁系だけなので、その他にも武器防具で使えそうなのをアイテムボックスに入れておくことにした。
予備にほしかったMPタンクも結構いいのがそれなりの量あったのでいくつか選ぶ。
武器はグレートコーンのような元から超重量の物はなかったが、攻撃力がかなり高くなる魔道具が仕込んであるものがあったがデメリットで重量が大きくなる物があったのでそれにした。
それでもグレートコーンの重量には敵わず、結果として攻撃力的にはグレートコーンの方が上のようだ。
攻撃に際して重量は重要なファクターだからね。
まぁ予備としては十分だろう。今まで予備は黒狼石の短剣だったからちょっと力不足感が否めなかった。
防具に関しては障壁系を2つ装備しているし、今の装備でも十分だったが頭が寂しいのでレーネさんに選んだ貰ったリボンを装備してみた。
しかしこのリボンステータス向上系の魔道具で、結構な逸品だ。それでいて見た目は普通のリボンなのだから恐ろしい。
アルはやはりというかなんというか防具は予備の盾を3つ選んだだけであとはオレと同じ障壁系。
予備の盾も属性特化といった感じだが、基本的にはオレが買ってあげた盾を使用するつもりのようだ。
アルに怪我をしてほしくないオレとしてはもっと防具をしっかりしてほしいと思うが、動きを阻害されるという理由で却下されてしまった。
まぁ確かにアルほどの防御技術があれば防具は必要なさそうだけど心配なので障壁系魔道具をもう1つ持たせることにした。
レーネさんは障壁系の魔道具を借りるだけでいいそうだ。
そもそもたくさんあるとはいえど、非常に高価な装備の魔道具を簡単に貰うというのはだめだと思う。
なので先手を打って貸し出すということにしたのだ。
貸すだけならレーネさんも貰うよりは気兼ねしないだろう。
まぁ壊したり汚したりとかしないように気を使いそうだけど。
でもないよりはあった方がいいのは確かな障壁系なので無理やりに貸した。
ネーシャは基本戦闘には参加しないし、今までどおりにユユさんのところで修行するので障壁系と長距離連絡用の魔道具を持たせることにした。
この長距離連絡用の魔道具は念話が使えなくなる3km以上でも使用可能なもので、携帯というよりは無線機に近いだろうか。
でも結構簡単に妨害できてしまうそうで緊急時に使えるかどうかはちょっと微妙だ。
でも傍受するのは難しいそうなのでネーシャと話したくなったら使うくらいの気軽さでいくことにした。
そして障壁系を除いた1番とも言える収穫は、転移魔道具――リリンの羽根だろう。
これはいくつか決めた場所に設置することにより、そこに転移できる魔道具だ。
ただ、やはり消費するMPがとんでもないので1回使う毎に補充しないといけない。
それでも一瞬で帰ってきたり出来るので非常に便利だ。
どうやらこの魔道具を使ってリオネット達は迷宮を攻略していたらしい。
この魔道具があれば野宿する必要もなく、屋敷に戻ってこれるし迷宮の元の場所まで戻れる。
非常に便利と言わざるをえない。
その分レア度は半端じゃないらしく、取引にも例の白金貨が使用されるくらいの物だ。
そんじょそこらで御目にかかれる逸品ではない。
だがマーキング用のアイテムが2個しかないので1個は戻ってくる場所である屋敷に設置したとすると屋敷からリターンしたい場所に設置する分しか残らないことになる。
もう1個か2個くらいほしかったがコレ事態がレアすぎるので仕方ないだろう。
無くしたら困るので使う場合は付随して結界系の魔道具も使うそうだ。そうすれば戻った瞬間何かに襲われるということもないし、奪われるということもないだろう。
結界もかなり強力な物を使っているそうなので大丈夫そうだ。
あとは行く場所に応じて色々と持って行けばいいだろう。
この転移魔道具があれば忘れ物をしてもすぐ戻ってこられるし、何日もかかる依頼も迷宮探索も野宿しないで済む。
特にネーシャのお迎えがちゃんと出来るのが嬉しい。
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