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94話 お部屋でお茶会
しおりを挟む「んー。私はこっちのほうが面白そうだと思ってねぇ。来ちゃった☆」
「可愛くないのでやめたほうがよろしいかと」
「えー、たまには父を褒めてほしいものだね!」
エーデルが王宮内を不思議そうにキョロキョロしながら歩いてます。
もう、手は離れてます。
「エーデル、こっちですよ」
「あっ、うん。凄いね…全部豪華だ」
むぅ………貴族は皆、装飾品にお金をかけてます。それが裕福な証でもあるのですから。エーデルが楽しそうでなりよりです。
しばらくして私の部屋に着きました。実は私、寝るときはお父様のベッドに潜り込んでいるのでベッド使ってないんです。秘密です!!
「準備できました。どうぞ」
わーーい、いざ、タルトを!!椅子にいい子に座って待ってます。タルトが配膳されるのを。風の精霊王さんがタルトの命運を握っているので悪い子認定されてちょっとしかくれなかったら悲しいのです。
皆、そんな私を食いしん坊さんだと言うのですが………。
むぅ………一応、太らないように運動はしておきます!
「よくわからないが……変なこと考えてるんじゃないか?足りなかったら分けてやるから安心しなさい」
………………!!何か考えていたのをお見通しだったようです!!分けてくれるそうですよ?!……悪魔の誘惑なのでは?!この誘惑にかなう人は何人いるのでしょうか。
「ありがとうございます!!」
じーーーとエーデルがこっちを見てます。私のが欲しいのでしょうか?
「違う。甘いものが好きなんだと気になっただけ」
むっ…心を読まれました?私、表情に出やすいんですか?
令嬢としてはよくないですよね…………。治るように頑張ります!
「エーデルはあまいのおきらいなんですか?」
「人間みたいで嫌い。」
でました、謎の答え………。人間って甘いんですか?でも、聖女様の時いっぱいクッキー食べてた気もするんですが………………。
「レティー、まさかだと思うが指しゃぶったりしない……よな?」
はっ!見つめていたら心配されました。しゃぶりませんよ?しゃぶっていいのは赤ちゃんの特権です!
「面白い答えだね。まぁ、人間全体が甘いわけでもないんだけどね?」
「…………ふぅん」
おじい様とエーデルはお話しが通じてるっぽいです。私はよくわかってません。ドヤッ!
「僕、ここに泊まってもいい?」
「レティシアの友達だし、いいんじゃないかい?悪い子には見えないし、ヴィンセントはどうだい?」
「………父が良いと言うなら構いません」
「そうだねぇ。過保護も良くないからねー」
しみじみとおじい様が言いました。…………あ、コレはいわゆるお泊り会というのができるのではないでしょーか?
だとしたら、楽しそうですね!ってチルチルカップに落ちないでくださいっ!!
「むぅ………こんどはストロベリーティーのにおいがつきました」
「ねぇ、チルチルだっけ?美味しそうだよね」
あ、チルチルが猛スピードで物陰に隠れちゃいました。
「チルチル、こわくないですよ?でておい「はい、タルト」いただきます!」
「陛下……仕事が詰まってます…………皆泣いてるので執務室に戻ってください」
「えぇー。これからがいいところじゃあないか!フィル、君は私と仕事どっちが大事なんだい?」
「仕事ですね」
あ、即答しましたね。少しだけ不貞腐れたようにおじい様が立ち上がります。
「はぁ……そんな夫婦みたいなこと言ってないでシャキっとしてください」
「わかった、わかったから。魔法杖しまいなさい。ったく昔はもっと可愛かったのにねぇ。レティシア、またねー」
おじい様がハイタッチを求めてきました!
ハイタッチ!
いい音が鳴りました!おじい様もうんうんと頷いて自身の分のタルトを持って戻っていきました。
「あ、コレ美味しいね。レティー、水の実もあげよう」
!!!!くれるそうです!
「ありがとうございましゅ」
噛みました………。そういえば精霊王さんは忙しいと思ってるんですがなんだかゆったりしてますよね?いいんですか?
「実はね、世界樹様を闇の精霊王がこき使っててね。そのおかげで少し楽になったんだ」
「そうね、私は忙しいわ。けどやりやすくはなったかしら?」
むっ…………。どうりでゆったりしてたんですね。
「殿下、至急お戻りください。どうしても殿下じゃないと出来ない書類が緊急で回ってきまして……。団らんの所申し訳ありません」
ノックの音がして声を掛けると文官のお兄さんが言いました。お父様も行っちゃうんですね…。
「構わない。緊急なら仕方ない……。レティー行ってくる」
はい、いってらっしゃいです。わしゃわしゃと頭を撫でてくれました!えへへ。
「私の分は食べてもいいからな」
そして、食べていいと許可もらいました。このタルトすごく美味しいです!王族専属の料理人に作ってもらいたいくらいです。はむっ。
「レティシア、ほっぺにクリームついてる」
拭き拭き……自分で拭けますよ?……ユティアが微笑ましそうにし、エーデルが拭いてくれました。
「レティー、一緒にお昼寝するぞー!」
バンッと音を立て入ってきたルキシアは言います。でも、エーデルを見てなんか嫌そうにしてます。威嚇してる子猫さんみたいでちょっと可愛いんですが……。
「僕、なんか嫌われてる?」
エーデルが苦笑気味にいい、ルキシアは大きく頷いた。
私は水の精霊王さんにうとうとしてたので抱えてもらいました。ちょっと今日はいっぱい遊んだので疲れてたのかもしれないです………。ふぁぁあ。
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