転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽

文字の大きさ
95 / 106

94話 お部屋でお茶会

しおりを挟む

「んー。私はこっちのほうが面白そうだと思ってねぇ。来ちゃった☆」

「可愛くないのでやめたほうがよろしいかと」

「えー、たまには父を褒めてほしいものだね!」

 エーデルが王宮内を不思議そうにキョロキョロしながら歩いてます。
 もう、手は離れてます。
 
「エーデル、こっちですよ」 

「あっ、うん。凄いね…全部豪華だ」

 むぅ………貴族は皆、装飾品にお金をかけてます。それが裕福な証でもあるのですから。エーデルが楽しそうでなりよりです。
 しばらくして私の部屋に着きました。実は私、寝るときはお父様のベッドに潜り込んでいるのでベッド使ってないんです。秘密です!!

「準備できました。どうぞ」

 わーーい、いざ、タルトを!!椅子にいい子に座って待ってます。タルトが配膳されるのを。風の精霊王さんがタルトの命運を握っているので悪い子認定されてちょっとしかくれなかったら悲しいのです。
 皆、そんな私を食いしん坊さんだと言うのですが………。
むぅ………一応、太らないように運動はしておきます!

「よくわからないが……変なこと考えてるんじゃないか?足りなかったら分けてやるから安心しなさい」

 ………………!!何か考えていたのをお見通しだったようです!!分けてくれるそうですよ?!……悪魔の誘惑なのでは?!この誘惑にかなう人は何人いるのでしょうか。

「ありがとうございます!!」

 じーーーとエーデルがこっちを見てます。私のが欲しいのでしょうか?

「違う。甘いものが好きなんだと気になっただけ」

 むっ…心を読まれました?私、表情に出やすいんですか?
 令嬢としてはよくないですよね…………。治るように頑張ります!

「エーデルはあまいのおきらいなんですか?」

「人間みたいで嫌い。」

 でました、謎の答え………。人間って甘いんですか?でも、聖女様の時いっぱいクッキー食べてた気もするんですが………………。

「レティー、まさかだと思うが指しゃぶったりしない……よな?」

 はっ!見つめていたら心配されました。しゃぶりませんよ?しゃぶっていいのは赤ちゃんの特権です!

「面白い答えだね。まぁ、人間全体が甘いわけでもないんだけどね?」

「…………ふぅん」

 おじい様とエーデルはお話しが通じてるっぽいです。私はよくわかってません。ドヤッ!

「僕、ここに泊まってもいい?」

「レティシアの友達だし、いいんじゃないかい?悪い子には見えないし、ヴィンセントはどうだい?」

「………父が良いと言うなら構いません」

「そうだねぇ。過保護も良くないからねー」

 しみじみとおじい様が言いました。…………あ、コレはいわゆるお泊り会というのができるのではないでしょーか?
だとしたら、楽しそうですね!ってチルチルカップに落ちないでくださいっ!!

「むぅ………こんどはストロベリーティーのにおいがつきました」

「ねぇ、チルチルだっけ?美味しそうだよね」

 あ、チルチルが猛スピードで物陰に隠れちゃいました。
 
「チルチル、こわくないですよ?でておい「はい、タルト」いただきます!」

「陛下……仕事が詰まってます…………皆泣いてるので執務室に戻ってください」

「えぇー。これからがいいところじゃあないか!フィル、君は私と仕事どっちが大事なんだい?」

「仕事ですね」

 あ、即答しましたね。少しだけ不貞腐れたようにおじい様が立ち上がります。

「はぁ……そんな夫婦みたいなこと言ってないでシャキっとしてください」

「わかった、わかったから。魔法杖しまいなさい。ったく昔はもっと可愛かったのにねぇ。レティシア、またねー」

 おじい様がハイタッチを求めてきました!

 ハイタッチ!

 いい音が鳴りました!おじい様もうんうんと頷いて自身の分のタルトを持って戻っていきました。

「あ、コレ美味しいね。レティー、水の実もあげよう」

!!!!くれるそうです!

「ありがとうございましゅ」

 噛みました………。そういえば精霊王さんは忙しいと思ってるんですがなんだかゆったりしてますよね?いいんですか?

「実はね、世界樹様を闇の精霊王がこき使っててね。そのおかげで少し楽になったんだ」

「そうね、私は忙しいわ。けどやりやすくはなったかしら?」

 むっ…………。どうりでゆったりしてたんですね。

「殿下、至急お戻りください。どうしても殿下じゃないと出来ない書類が緊急で回ってきまして……。団らんの所申し訳ありません」

 ノックの音がして声を掛けると文官のお兄さんが言いました。お父様も行っちゃうんですね…。

「構わない。緊急なら仕方ない……。レティー行ってくる」

 はい、いってらっしゃいです。わしゃわしゃと頭を撫でてくれました!えへへ。

「私の分は食べてもいいからな」

 そして、食べていいと許可もらいました。このタルトすごく美味しいです!王族専属の料理人に作ってもらいたいくらいです。はむっ。

「レティシア、ほっぺにクリームついてる」

 拭き拭き……自分で拭けますよ?……ユティアが微笑ましそうにし、エーデルが拭いてくれました。

「レティー、一緒にお昼寝するぞー!」

 バンッと音を立て入ってきたルキシアは言います。でも、エーデルを見てなんか嫌そうにしてます。威嚇してる子猫さんみたいでちょっと可愛いんですが……。

「僕、なんか嫌われてる?」

 エーデルが苦笑気味にいい、ルキシアは大きく頷いた。
私は水の精霊王さんにうとうとしてたので抱えてもらいました。ちょっと今日はいっぱい遊んだので疲れてたのかもしれないです………。ふぁぁあ。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。 享年は25歳。 周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。 25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ

犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。 僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。 僕の夢……どこいった?

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~

ふゆ
ファンタジー
 私は死んだ。  はずだったんだけど、 「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」  神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。  なんと幼女になっちゃいました。  まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!  エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか? *不定期更新になります *誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください! *ところどころほのぼのしてます( ^ω^ ) *小説家になろう様にも投稿させていただいています

異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央
ファンタジー
 糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。  一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。  だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。  そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。  この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。 2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。 早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。 なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。 ※魔法と剣の世界です。 ※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

処理中です...