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第六章 二人目の転生者
シナリオ
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「やっぱ、こうなったか」
「いけると思ったんだけどね」
ジェラルドは騎士に剣を向けられながらも、何ごともないかのように俺の肩を抱き寄せて座っている。
交渉は失敗。作戦変更だ。アーサーに目で合図を送ると、アーサーはアーネットを蹴り飛ばした。
「アーシャ、何をする!?」
「おれはもうこんな所うんざりだ。おれは出て行く!」
「アーシャ、良い加減にしなさい! それに、何だその汚い言葉遣いは。躾の為だ、致し方ない」
アーネットがアーサーに向かって手を翳した。すると、アーサーが魔道具に首を絞められた。
「うッ、やめ……」
この魔道具、追跡機能だけではなく主人が魔力を込めると奴隷の首を絞めるようになっているのだ。奴隷が反発した際の躾として。
苦しむアーサーを見て体が勝手に助けに入ろうと動くが、俺の肩をギュッと握ってジェラルドが呟いた。
「耐えろ」
「……」
アーネットが手を下ろすと、アーサーは苦しみから解放された。
「ゲホッ、ゴホッ」
「アーシャ、すまない。これもアーシャの為なんだ」
優しく宥めるように言うアーネット。しかし、そんなアーネットの首をアーサーが絞めた。
「うッ、アーシャ」
「おれの為? おれの為なら早くこの地獄から解放してくれよ! グッ……」
再びアーサーが魔道具に首を絞められた。アーサーの力は弱まり、アーネットの首から手を離した。
その様子をジェラルドが嘲笑った。
「何とも滑稽ですね。飼い犬に噛まれるとは正にこのことですね」
「貴様」
「私の奴隷は賢いですからね。それはもう従順ですよ」
俺はジェラルドの腰に手を回し、ギュッと抱きついた。そして、ジェラルドを見上げながら言った。
「ご主人様、わたくし、もう帰りたい」
ジェラルドが何かに耐えているような気がしたが、ジェラルドは俺の頭を撫でながらアーネットに言った。
「あなたの奴隷は、いつになったら私の奴隷のように従順になるのでしょうね。従順になる前に死ぬかもしれませんね」
アーネットは自身を睨んでくるアーサーを一瞥し、ジェラルドに絡みついている俺を見た。そこに、更に追い討ちをかけるようにジェラルドは言った。
「ただ、従順過ぎるのも飽きてしまっていたところで……今なら、こちらの金額であなたの奴隷を買い取ることも可能ですが」
「私の元に来ても、奉仕をしてくれるか? アーシャのように噛み付いたりするのではないか?」
疑いの目で見てくるアーネットに言った。
「わたくし、死にたくありませんから。生き延びる為ならどんなことだって喜んで致しますわ」
「ほら、うちの奴隷はつまらないでしょう? 取り柄といえば、この顔と体くらいですよ」
「ひゃッ」
ジェラルドが俺の足に手を這わせてきた。手つきがエロ過ぎて、演技だと思っても変な声が出てしまった。
うっとりとした表情でジェラルドを見上げて言った。
「ご主人様、もっと触って……」
ジェラルドの顔付きが変わった気がした。と、思った矢先にジェラルドが押し倒してきた。騎士達に囲まれながら太腿からお尻の方まで撫でられ、またまた変な声が出る。
「んあぁ……」
ジェラルドの顔がどんどん近付いてくるので、俺は目で訴えた。
(ジェラルド、そこまでは台本に無い!)
そう、これはノエルが考えたシナリオだ。
——交渉不成立の際は、アーサーがアーネットに反発。しかも男口調で。そこに正反対の奴隷を用意する。
『従順さや女性らしさのカケラもない自身の奴隷を見た後、目の前に従順で可愛らしい女性が主人におねだりする様子を見せれば、きっとお兄様を選んで頂けますわ』
『おねだりって、具体的に何するの?』
聞いた俺が馬鹿だった。ノエルが漫画という名のコマ送りに描いた絵を見せながら説明してきた。
『こんな感じですわ。さぁ、練習してみましょう』
『え、練習? これを?』
俺とジェラルドは顔が真っ赤だ。
『だって、練習しないと本番で失敗するかもしれませんわ』
『いや、でも……』
ノエルの漫画は破廉恥過ぎて、練習どころか本番でもしたくない。しかし、リアムもそれに賛成した。
『他国での交渉だから無駄な戦闘はしたくないし、良い案だと思うよ。ただ、みーちゃんの出現条件を確認しておかないと、本番で大変なことになるから練習も必須』
——そんなこんなで、仲間に見られながら、俺とジェラルドはこのエロい寸劇の練習をしたのだ。
ただ、今のこの状況はシナリオ外だ。
みーちゃんの出現条件は意外と少なく、人が複数人いる状況下では、服を脱がせない限りは体をいくら触っても出てこない。ただ、キスだけは出てくる。後は恐らく血に関係するものだろう。以前のように首に噛みつこうものならすぐに出てくる。
だから、ジェラルドがここでキスをしてしまえば、みーちゃんが出てきて寸劇が台無しになってしまうのだが。
「ジェ、ジェラルド……ダメ」
俺の言葉が届いたのか、お尻は執拗に撫でられながらもジェラルドの顔が横に逸れた。安堵したのも束の間。
「悪い、我慢出来ねぇ」
耳元で囁かれたと思ったら、耳を舐められた。そして、その舌は耳の奥までねっとりと入ってきた。
「んあ……ダメ……ジェラルド……」
「もっと触って欲しいんだろ?」
「違ッ」
みーちゃん、これは浮気ではないのか? 人が大勢いても浮気に値すると思うが、魔界ルールではギリセーフなのか?
「いけると思ったんだけどね」
ジェラルドは騎士に剣を向けられながらも、何ごともないかのように俺の肩を抱き寄せて座っている。
交渉は失敗。作戦変更だ。アーサーに目で合図を送ると、アーサーはアーネットを蹴り飛ばした。
「アーシャ、何をする!?」
「おれはもうこんな所うんざりだ。おれは出て行く!」
「アーシャ、良い加減にしなさい! それに、何だその汚い言葉遣いは。躾の為だ、致し方ない」
アーネットがアーサーに向かって手を翳した。すると、アーサーが魔道具に首を絞められた。
「うッ、やめ……」
この魔道具、追跡機能だけではなく主人が魔力を込めると奴隷の首を絞めるようになっているのだ。奴隷が反発した際の躾として。
苦しむアーサーを見て体が勝手に助けに入ろうと動くが、俺の肩をギュッと握ってジェラルドが呟いた。
「耐えろ」
「……」
アーネットが手を下ろすと、アーサーは苦しみから解放された。
「ゲホッ、ゴホッ」
「アーシャ、すまない。これもアーシャの為なんだ」
優しく宥めるように言うアーネット。しかし、そんなアーネットの首をアーサーが絞めた。
「うッ、アーシャ」
「おれの為? おれの為なら早くこの地獄から解放してくれよ! グッ……」
再びアーサーが魔道具に首を絞められた。アーサーの力は弱まり、アーネットの首から手を離した。
その様子をジェラルドが嘲笑った。
「何とも滑稽ですね。飼い犬に噛まれるとは正にこのことですね」
「貴様」
「私の奴隷は賢いですからね。それはもう従順ですよ」
俺はジェラルドの腰に手を回し、ギュッと抱きついた。そして、ジェラルドを見上げながら言った。
「ご主人様、わたくし、もう帰りたい」
ジェラルドが何かに耐えているような気がしたが、ジェラルドは俺の頭を撫でながらアーネットに言った。
「あなたの奴隷は、いつになったら私の奴隷のように従順になるのでしょうね。従順になる前に死ぬかもしれませんね」
アーネットは自身を睨んでくるアーサーを一瞥し、ジェラルドに絡みついている俺を見た。そこに、更に追い討ちをかけるようにジェラルドは言った。
「ただ、従順過ぎるのも飽きてしまっていたところで……今なら、こちらの金額であなたの奴隷を買い取ることも可能ですが」
「私の元に来ても、奉仕をしてくれるか? アーシャのように噛み付いたりするのではないか?」
疑いの目で見てくるアーネットに言った。
「わたくし、死にたくありませんから。生き延びる為ならどんなことだって喜んで致しますわ」
「ほら、うちの奴隷はつまらないでしょう? 取り柄といえば、この顔と体くらいですよ」
「ひゃッ」
ジェラルドが俺の足に手を這わせてきた。手つきがエロ過ぎて、演技だと思っても変な声が出てしまった。
うっとりとした表情でジェラルドを見上げて言った。
「ご主人様、もっと触って……」
ジェラルドの顔付きが変わった気がした。と、思った矢先にジェラルドが押し倒してきた。騎士達に囲まれながら太腿からお尻の方まで撫でられ、またまた変な声が出る。
「んあぁ……」
ジェラルドの顔がどんどん近付いてくるので、俺は目で訴えた。
(ジェラルド、そこまでは台本に無い!)
そう、これはノエルが考えたシナリオだ。
——交渉不成立の際は、アーサーがアーネットに反発。しかも男口調で。そこに正反対の奴隷を用意する。
『従順さや女性らしさのカケラもない自身の奴隷を見た後、目の前に従順で可愛らしい女性が主人におねだりする様子を見せれば、きっとお兄様を選んで頂けますわ』
『おねだりって、具体的に何するの?』
聞いた俺が馬鹿だった。ノエルが漫画という名のコマ送りに描いた絵を見せながら説明してきた。
『こんな感じですわ。さぁ、練習してみましょう』
『え、練習? これを?』
俺とジェラルドは顔が真っ赤だ。
『だって、練習しないと本番で失敗するかもしれませんわ』
『いや、でも……』
ノエルの漫画は破廉恥過ぎて、練習どころか本番でもしたくない。しかし、リアムもそれに賛成した。
『他国での交渉だから無駄な戦闘はしたくないし、良い案だと思うよ。ただ、みーちゃんの出現条件を確認しておかないと、本番で大変なことになるから練習も必須』
——そんなこんなで、仲間に見られながら、俺とジェラルドはこのエロい寸劇の練習をしたのだ。
ただ、今のこの状況はシナリオ外だ。
みーちゃんの出現条件は意外と少なく、人が複数人いる状況下では、服を脱がせない限りは体をいくら触っても出てこない。ただ、キスだけは出てくる。後は恐らく血に関係するものだろう。以前のように首に噛みつこうものならすぐに出てくる。
だから、ジェラルドがここでキスをしてしまえば、みーちゃんが出てきて寸劇が台無しになってしまうのだが。
「ジェ、ジェラルド……ダメ」
俺の言葉が届いたのか、お尻は執拗に撫でられながらもジェラルドの顔が横に逸れた。安堵したのも束の間。
「悪い、我慢出来ねぇ」
耳元で囁かれたと思ったら、耳を舐められた。そして、その舌は耳の奥までねっとりと入ってきた。
「んあ……ダメ……ジェラルド……」
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「違ッ」
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