今さら戻ってこいと言われても、私なら幸せに暮らしてますのでお構いなく

日々埋没。

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「る、ルミ、ナス……?」

 目に映った衝撃的な光景。
 そのダルマと呼ばざるを得ない酷く非現実的な物体が、あの見目麗しく勝ち気だったであることに気がつくのに少しばかり時間を擁した。

「貴方、どうして……そんな……」

 ――姿に。

 とまでは流石に言えなかったが、口を突いて出た私の困惑の声に、そこでようやくこちらに気づいたのだろう。
 ルミナスはもぞもぞと芋虫のようにその場で体を蠕動ぜんどうさせるとゆっくりと口を開く。

「あ……ああ、その声、お姉さま、なの……?」

 酷く弱々しい声。
 そこにはかつてのあの甘えるような響きはなく。

「……っ!」

 またしても息を飲む。
 こちらに向けられたルミナスの双眸そうぼうはまるで澱のように暗く淀んでおり、明らかに光が失われていた。
 恐らく……いや十中八九、ルドラー伯爵の命による拷問の結果なのだろう。

 私は痛々しい姿となり果てたルミナスから思わず目を反らそうとして、

「――驚いただろうエリシュ、さっきは脅すようなことを言ったが実はとっくにこの魔女を無力化していたんだ。もちろん魅了に使う目を潰してな。ははは、やっと帰ってきてくれた愛しい我が娘に対するパパからのサプライズだよ。楽しんでくれたかい?」

 まるで狂気を孕んだような声にゾッとする。
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