そんなに相談女の方が良ければお好きにどうぞ。邪魔な私たちはいなくなりますので

日々埋没。

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「ふぇえぇんルーウェン様ぁ!」

「なっ!」

 そう言ってルーウェンの腕を自身の豊満な胸元に掻き抱くミーナ。
 浅ましい男は適当に胸を押し付けておけばそれだけで籠絡できることを経験則で知っていた。
 だからこそ、ここで一気呵成に落とすべく女の武器である曲線美の体を使うことにしたのだ。

「あ、貴方、なんて破廉恥な……! ははは離れなさい! ルーウェン様から! 今すぐに!」

「きゃあ、ルーウェン様ぁ、助けてぇ」

 餌を求める鯉みたいに口をパクパクさせる例の女性に、ことさら見せつけるかのように更に胸を押し付けるミーナ。

「お、落ち着きたまえミーナ嬢。婚約も果たしていない婦女が妄りに異性の体に触れてはいけないよ」

 一方でルーウェンときたら明らかに狼狽しており、このウブな反応はイケると確信する。

「でもあたしぃ、この人こわくてぇ」

「わたくしのなにが怖いと言うの!? 当たり前のことを口にしただけでしょうに!」

「ふ、二人とも、そう声を荒立ててはいけないよ。皆が何事かと見ているだろう。まずは一度深呼吸をしてだな……」

 ルーウェンは自分を巻き込んでぎゃあぎゃあと舌禍を繰り広げる二人になす術なくたじたじだ。
 そもそもどうしてこんなことになっているのか、彼にもよく分かっていないのだから。

 だが、このまま落とし所がないまま続くかと思われたこの言い争いも、ミーナが次に発した言葉で終結することとなる。
 ……それも最悪の形で。
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