そんなに相談女の方が良ければお好きにどうぞ。邪魔な私たちはいなくなりますので

日々埋没。

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「バスーンの姫殿下……!?」

 ルーウェンからのまさかの返答に、ミーナは絶句する。
 物知らぬさしもの彼女といえど、この国に対する宗主国であるその名は聞き覚えあったらしい。
 宗主国、つまりはルーウェンのように属国である我らはへりくだらなければならない身。
 望むとも望まざるとも政略で決まった以上、たまに会えばご機嫌取りをしなければならい我が身。
 図らずもそれを邪魔したミーナは――。

「貴様、どこの家の者だ?」

 温度を感じさせない声音でルーウェンは問う。

「へあ?」

 一方で、我関せずといった体で頓狂な声を上げるミーナに対し、イライラしながらルーウェンはなおも続ける。

「この程度の言葉が分からぬか? 家名を名乗れと言っている」

「いや、あ、あの……」

 強い口調で問いただすルーウェンに、動揺からミーナは返す言葉が見つからない。

「名乗れぬか。つまり貴様はどこの誰とも知らぬ、ただのミーナということになるか」
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