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初めてのお客様
宝箱と子供達 3
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「ハロルド、お前・・・先に進むつもりだったのか?俺はてっきり・・・」
「帰るかもって?まさか、まだ始まったばかりだろ?帰るには早すぎるさ」
クリスとしてはまだまだ探索を続けたい所であったが、流石にこの状況ではもう無理だろうと考えていた。
その彼にとって、ハロルドの発言はまさに青天の霹靂といったものであった。
驚きを口にするクリスに、ハロルドは唇を歪めながら挑発的な言葉を告げる。
彼の表情を見れば、ここで引き返すつもりがないことは一目瞭然であった。
「はははっ!そっかそっか!じゃあ、この箱なんて別に開けなくてもいいや。この先でもっと良いもん見つければいいもんな!」
「・・・同じような箱なら、また開けさせないけどね」
ハロルドの態度にその背中を嬉しそうに叩いたクリスはやる気を漲らせると、もはやその箱などどうでもいいと背中を向けていた。
先へと続く通路へと目を向けて、気合の篭った言葉を吐いている彼は気づいているだろうか、ハロルドがぼそっと呟いた言葉の内容を。
ハロルドはこの先もし同じような箱を見かけても、彼に開けさせる気などは毛頭ないのであった。
「えっと、その・・・ハロルド、本当に先へ進むの?もう帰った方が・・・」
明らかに先に進みたがっていたクリスならばともかく、普段冷静なハロルドの意外な発言に、アイリスが慌てて駆け寄ってきていた。
彼女はハロルドが回復し次第帰るつもりでいたのだろう、不安そうな表情でハロルドが本気なのかと問い質している。
アイリスのその表情は、彼女に特別な感情を抱いていない者ですら保護欲を刺激され、思わず意見を覆してしまいそうな威力を秘めている。
しかしハロルドは殴られ続けたことで若干フレームが歪んでしまった眼鏡をかけ直すと、彼女の望みを否定する言葉を告げ始めていた。
「大丈夫だよ、アイリス。さっきの敵だって戦い方を間違えなければ、そう苦戦する相手じゃない」
「う~ん、そうかなぁ?」
ハロルドは先ほどの戦いは、やり方を間違えたから苦戦したのだと断言する。
確かにそれは事実であろう。
カイ達はアイリスを危険に晒す事でしか、楽に戦う手段はないと考えていたが、それはあの状況であったからである。
奇襲に近い状況で混戦になっていなければ、自分が早々にスケルトンの一体を倒して、戦況を有利に進める事が出来た。
そう確信しているハロルドは、今度は失敗しないと強く決心する。
その決意を向けられたアイリスはしかし、不安そうに首を傾げるばかり。
そんな彼女の姿に、ハロルドはどこか安心したように微笑んでいた。
「それに、ここまでの道程は一本道だっただろう?」
「うん、そうだよ」
「なら、帰り道で敵に遭遇する事はない筈だ。先に進んでも、君が考えているより危険は少ないと思うよ」
この部屋は、彼の記憶にはない場所だ。
意識を失っている間にここへと運ばれてきたハロルドは、それまでの道程をアイリスへと尋ねる。
それにどんな意味があるのかと頭を傾けているアイリスは、それでもそれに素直に答え、望む回答を得たハロルドは静かに頷く。
彼はそれならば帰り道は安全だと彼女に説き、先に進んでも大丈夫だと誘いを掛けていた。
「帰るかもって?まさか、まだ始まったばかりだろ?帰るには早すぎるさ」
クリスとしてはまだまだ探索を続けたい所であったが、流石にこの状況ではもう無理だろうと考えていた。
その彼にとって、ハロルドの発言はまさに青天の霹靂といったものであった。
驚きを口にするクリスに、ハロルドは唇を歪めながら挑発的な言葉を告げる。
彼の表情を見れば、ここで引き返すつもりがないことは一目瞭然であった。
「はははっ!そっかそっか!じゃあ、この箱なんて別に開けなくてもいいや。この先でもっと良いもん見つければいいもんな!」
「・・・同じような箱なら、また開けさせないけどね」
ハロルドの態度にその背中を嬉しそうに叩いたクリスはやる気を漲らせると、もはやその箱などどうでもいいと背中を向けていた。
先へと続く通路へと目を向けて、気合の篭った言葉を吐いている彼は気づいているだろうか、ハロルドがぼそっと呟いた言葉の内容を。
ハロルドはこの先もし同じような箱を見かけても、彼に開けさせる気などは毛頭ないのであった。
「えっと、その・・・ハロルド、本当に先へ進むの?もう帰った方が・・・」
明らかに先に進みたがっていたクリスならばともかく、普段冷静なハロルドの意外な発言に、アイリスが慌てて駆け寄ってきていた。
彼女はハロルドが回復し次第帰るつもりでいたのだろう、不安そうな表情でハロルドが本気なのかと問い質している。
アイリスのその表情は、彼女に特別な感情を抱いていない者ですら保護欲を刺激され、思わず意見を覆してしまいそうな威力を秘めている。
しかしハロルドは殴られ続けたことで若干フレームが歪んでしまった眼鏡をかけ直すと、彼女の望みを否定する言葉を告げ始めていた。
「大丈夫だよ、アイリス。さっきの敵だって戦い方を間違えなければ、そう苦戦する相手じゃない」
「う~ん、そうかなぁ?」
ハロルドは先ほどの戦いは、やり方を間違えたから苦戦したのだと断言する。
確かにそれは事実であろう。
カイ達はアイリスを危険に晒す事でしか、楽に戦う手段はないと考えていたが、それはあの状況であったからである。
奇襲に近い状況で混戦になっていなければ、自分が早々にスケルトンの一体を倒して、戦況を有利に進める事が出来た。
そう確信しているハロルドは、今度は失敗しないと強く決心する。
その決意を向けられたアイリスはしかし、不安そうに首を傾げるばかり。
そんな彼女の姿に、ハロルドはどこか安心したように微笑んでいた。
「それに、ここまでの道程は一本道だっただろう?」
「うん、そうだよ」
「なら、帰り道で敵に遭遇する事はない筈だ。先に進んでも、君が考えているより危険は少ないと思うよ」
この部屋は、彼の記憶にはない場所だ。
意識を失っている間にここへと運ばれてきたハロルドは、それまでの道程をアイリスへと尋ねる。
それにどんな意味があるのかと頭を傾けているアイリスは、それでもそれに素直に答え、望む回答を得たハロルドは静かに頷く。
彼はそれならば帰り道は安全だと彼女に説き、先に進んでも大丈夫だと誘いを掛けていた。
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