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初めてのお客様
一方その頃セッキ達は 3
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「っ!!?」
「知らなーい。でも・・・くんくん、お薬っぽい匂いがするかも?」
「へぇ、お前がそう言うならそうなのかもな」
突然、何もない所から現れた少女の姿に、そのゴブリンは驚愕の表情で固まってしまっている。
フィアナはそんな事お構いなしに、彼の手の平の上の薬草へと鼻を近づけると、くんくんとその匂いを嗅いでいた。
薬特有のつんとした匂いに僅かに眉を顰めた彼女の言葉に、セッキは感心したように頷いてみせる。
目の前で自分に有利な出来事が起きたにもかかわらず、そのゴブリンは驚きの表情を崩すことはなかった。
「ク、クノール様・・・一体、いつからそこに?」
「?最初からいたよ?」
「は、はぁ・・・そうなのですか」
ゴブリンの心からの疑問にも、フィアナは首を傾げるばかり。
彼もその無垢な態度に、もはやこれ以上聞いても無駄だと納得を口にするしかなかった。
「それよりもよぉ、フィアナ。こいつは旦那が言ってたのに使える奴なのか?」
「うーん、分かんない!なんか、ダンジョンの機能?とかで、お薬を作るんだって」
「それは俺も知ってるよ。まぁ、とりあえず良さそうなもんは全部集めればいいか」
カイから薬草採取の監督を任された二人だったが、どんなものがそれに必要なのかはきちんと理解してはいなかった。
それも仕方のない事ではある、その命令を下したカイ自身がそれを理解してはいないのだから。
薬草を使用したポーション作成は、カイ自身まだ試していない事であった。
そんな状況下では、必要なものだけを採取するのは難しいだろう。
そのため結果的に、セッキの言う乱暴な考え方が一番正しいやり方ともなっていた。
「おぅお前、これはまだあんのか?」
「は、はい!勿論です!!」
「じゃあ、早く行って取ってこい。分かったな?」
「は、ははっ!!」
セッキの乱暴な物言いはその圧倒的な力を相まって、彼の目の前のゴブリンには恐怖の対象でしかない。
彼の言葉に否応なく頷き頭を下げて了承を叫んだゴブリンは、そのまま元いた場所へとかけ戻っていく。
セッキの前では縮こまっていた彼も、戻った集団の中ではリーダー格なのか、周りのゴブリンに叫び散らしては薬草採取に急がせていた。
「ちっ、ありゃフリンスのとこのヨヘムだな。媚を売るのだけは一人前ってか?相変わらず、嫌な野郎だぜ」
「はははっ、この状況じゃ中々頭のいい振る舞いだと思うよ。最も彼らにそれが通用するか分からないけどね」
元いた集団へと戻っていったゴブリン、ヨヘムの方を向いては唾を吐いているニックは、彼に対して心底嫌そうな顔を見せている。
彼からすればつい先日まで誇り高い戦士として振舞っていたのに、ちょっと強い奴が現れたぐらいで急におべっかを使い出す、ヨヘムのような者は好きになれないのだろう。
ニックの物言いに彼らしいと笑いを漏らしたレクスは、逆にヨヘムの振る舞いが正しいと感じていた。
しかしそれは、いかにも武人然としたセッキには通用しないだろうとも彼は考える。
彼のような人物は、寧ろニックのような跳ねっ返りな性格の方が気に入られるのではないだろうか。
「知らなーい。でも・・・くんくん、お薬っぽい匂いがするかも?」
「へぇ、お前がそう言うならそうなのかもな」
突然、何もない所から現れた少女の姿に、そのゴブリンは驚愕の表情で固まってしまっている。
フィアナはそんな事お構いなしに、彼の手の平の上の薬草へと鼻を近づけると、くんくんとその匂いを嗅いでいた。
薬特有のつんとした匂いに僅かに眉を顰めた彼女の言葉に、セッキは感心したように頷いてみせる。
目の前で自分に有利な出来事が起きたにもかかわらず、そのゴブリンは驚きの表情を崩すことはなかった。
「ク、クノール様・・・一体、いつからそこに?」
「?最初からいたよ?」
「は、はぁ・・・そうなのですか」
ゴブリンの心からの疑問にも、フィアナは首を傾げるばかり。
彼もその無垢な態度に、もはやこれ以上聞いても無駄だと納得を口にするしかなかった。
「それよりもよぉ、フィアナ。こいつは旦那が言ってたのに使える奴なのか?」
「うーん、分かんない!なんか、ダンジョンの機能?とかで、お薬を作るんだって」
「それは俺も知ってるよ。まぁ、とりあえず良さそうなもんは全部集めればいいか」
カイから薬草採取の監督を任された二人だったが、どんなものがそれに必要なのかはきちんと理解してはいなかった。
それも仕方のない事ではある、その命令を下したカイ自身がそれを理解してはいないのだから。
薬草を使用したポーション作成は、カイ自身まだ試していない事であった。
そんな状況下では、必要なものだけを採取するのは難しいだろう。
そのため結果的に、セッキの言う乱暴な考え方が一番正しいやり方ともなっていた。
「おぅお前、これはまだあんのか?」
「は、はい!勿論です!!」
「じゃあ、早く行って取ってこい。分かったな?」
「は、ははっ!!」
セッキの乱暴な物言いはその圧倒的な力を相まって、彼の目の前のゴブリンには恐怖の対象でしかない。
彼の言葉に否応なく頷き頭を下げて了承を叫んだゴブリンは、そのまま元いた場所へとかけ戻っていく。
セッキの前では縮こまっていた彼も、戻った集団の中ではリーダー格なのか、周りのゴブリンに叫び散らしては薬草採取に急がせていた。
「ちっ、ありゃフリンスのとこのヨヘムだな。媚を売るのだけは一人前ってか?相変わらず、嫌な野郎だぜ」
「はははっ、この状況じゃ中々頭のいい振る舞いだと思うよ。最も彼らにそれが通用するか分からないけどね」
元いた集団へと戻っていったゴブリン、ヨヘムの方を向いては唾を吐いているニックは、彼に対して心底嫌そうな顔を見せている。
彼からすればつい先日まで誇り高い戦士として振舞っていたのに、ちょっと強い奴が現れたぐらいで急におべっかを使い出す、ヨヘムのような者は好きになれないのだろう。
ニックの物言いに彼らしいと笑いを漏らしたレクスは、逆にヨヘムの振る舞いが正しいと感じていた。
しかしそれは、いかにも武人然としたセッキには通用しないだろうとも彼は考える。
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