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初めてのお客様
緊急事態 2
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『き、聞こえていますカイ様!』
「どうなってるんだ!?シーサーペントが彼らを襲っているぞ!!こんな事、俺は命令・・・いや原因はどうでもいい、とにかく早くあれを撤退させろ!!湖の奥で待機させるんだ!!」
カイからの呼びかけに、ヴェロニカは混乱した様子で応えている。
その様子に、彼女にも今の事態は予想外のものであったのだろう。
しかしせっかく招き寄せた冒険者達が目の前で死んでしまいそうな事態に、カイはそんな事に構っていられる余裕はない。
彼は怒鳴りつけるようにして、彼女へと命令を下す。
それは、シーサーペントを即刻撤退させるものであった。
こんな状況でそれをすれば明らかに不自然な動きとなってしまうが、彼らの命には代えられない。
しかし、そんなもはや形振り構わない命令を下したカイに返ってきたのは、ヴェロニカの戸惑いの声であった。
『そ、それは・・・もうやっています!!』
「何?・・・撤退する動きはないぞ、どういう事だ!?」
『わ、分かりません!!』
カイの命令に、ヴェロニカそんな事は既にやっていると心底混乱した声を返す。
彼女の言葉にカイは通路から目線を伸ばして地底湖の方へと視線を向けるが、そこには変わらない姿のシーサーペントが鎮座しているだけであった。
「えぇい!いいから早く撤退させろ!!操作は分かっているのか!?マップ上のシーサーペントをクリックしてだな―――」
『やっています!やってるんです!!でもっ・・・!』
一切撤退を開始しようとしないシーサーペントの姿に、カイはヴェロニカの操作ミスを疑い始めていた。
彼は一から撤退の手順を説明しようとしていたが、ヴェロニカはそんな事当然知っているとそれを遮る。
カイよりは不慣れとはいえ、彼女は彼を手伝って今回のダンジョンの設営のほとんどを行っていたのだ。
そんな彼女が、その程度の操作を何度もミスするとは思えない。
確実に出した筈の撤退の命令にも、動こうとしないシーサーペントにヴェロニカは絶望の声を漏らしてしまっていた。
『あー・・・カイ様、ダミアンですじゃ』
「ダミアンか!?お前なら何か・・・いや、お前はそれの操作は不慣れだろう。早くヴェロニカに―――」
為す術がないと絶望してしまったヴェロニカに代わって、ダミアンの声が向こう側から響いてくる。
彼の声に藁にも縋る思いで飛びついたカイはしかし、彼が以前に見せた醜態を思い出してすぐに意気消沈してしまう。
沈んだ気持ちにカイは、すぐにヴェロニカに変わるようにとダミアンへ告げる。
しかしその命令に、ダミアンは意外な言葉を返していた。
『あれが命令を受け付けない理由が、分かったかもしれません』
「・・・えっ、マジで?」
ダミアンはいつもの思わせぶりな口調で、カイが知りたかった事実を告げる。
思いもしなかった彼の言葉に、カイはすぐさま反応出来ずに間の抜けた返事を返してしまっていた。
「どうなってるんだ!?シーサーペントが彼らを襲っているぞ!!こんな事、俺は命令・・・いや原因はどうでもいい、とにかく早くあれを撤退させろ!!湖の奥で待機させるんだ!!」
カイからの呼びかけに、ヴェロニカは混乱した様子で応えている。
その様子に、彼女にも今の事態は予想外のものであったのだろう。
しかしせっかく招き寄せた冒険者達が目の前で死んでしまいそうな事態に、カイはそんな事に構っていられる余裕はない。
彼は怒鳴りつけるようにして、彼女へと命令を下す。
それは、シーサーペントを即刻撤退させるものであった。
こんな状況でそれをすれば明らかに不自然な動きとなってしまうが、彼らの命には代えられない。
しかし、そんなもはや形振り構わない命令を下したカイに返ってきたのは、ヴェロニカの戸惑いの声であった。
『そ、それは・・・もうやっています!!』
「何?・・・撤退する動きはないぞ、どういう事だ!?」
『わ、分かりません!!』
カイの命令に、ヴェロニカそんな事は既にやっていると心底混乱した声を返す。
彼女の言葉にカイは通路から目線を伸ばして地底湖の方へと視線を向けるが、そこには変わらない姿のシーサーペントが鎮座しているだけであった。
「えぇい!いいから早く撤退させろ!!操作は分かっているのか!?マップ上のシーサーペントをクリックしてだな―――」
『やっています!やってるんです!!でもっ・・・!』
一切撤退を開始しようとしないシーサーペントの姿に、カイはヴェロニカの操作ミスを疑い始めていた。
彼は一から撤退の手順を説明しようとしていたが、ヴェロニカはそんな事当然知っているとそれを遮る。
カイよりは不慣れとはいえ、彼女は彼を手伝って今回のダンジョンの設営のほとんどを行っていたのだ。
そんな彼女が、その程度の操作を何度もミスするとは思えない。
確実に出した筈の撤退の命令にも、動こうとしないシーサーペントにヴェロニカは絶望の声を漏らしてしまっていた。
『あー・・・カイ様、ダミアンですじゃ』
「ダミアンか!?お前なら何か・・・いや、お前はそれの操作は不慣れだろう。早くヴェロニカに―――」
為す術がないと絶望してしまったヴェロニカに代わって、ダミアンの声が向こう側から響いてくる。
彼の声に藁にも縋る思いで飛びついたカイはしかし、彼が以前に見せた醜態を思い出してすぐに意気消沈してしまう。
沈んだ気持ちにカイは、すぐにヴェロニカに変わるようにとダミアンへ告げる。
しかしその命令に、ダミアンは意外な言葉を返していた。
『あれが命令を受け付けない理由が、分かったかもしれません』
「・・・えっ、マジで?」
ダミアンはいつもの思わせぶりな口調で、カイが知りたかった事実を告げる。
思いもしなかった彼の言葉に、カイはすぐさま反応出来ずに間の抜けた返事を返してしまっていた。
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