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初めてのお客様
奇妙な二人 3
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『お、おいっ!えぇ~・・・めっちゃ助けてあげたじゃん?まぁ、この見た目じゃ・・・不味いっ!?』
全速力で逃げていくアイリスの姿にショックを隠せないカイは、悲しげにその身体をふるふると揺らしている。
彼はとぼとぼと、彼女から離れようと地底湖の方へ身体を向けていく。
その先から漂ってきた危険な気配に、彼は総毛立つような恐怖を感じていた。
本来そういったものに疎い彼にすらそれを感じさせるものの正体、それはシーサーペントのブレスであった。
それは目の前で松明を振り回しているクリスを狙ったものであったが、その先は今まさにアイリスが駆けていこうとしている所であった。
『危ないっ!!』
「きゃあっ!?な、何?」
全速力で逃げていったアイリスに、その距離は短くはない。
跳ねていっても届きそうはないその距離に、カイは身体の一部を伸ばして飛び掛っていた。
この姿となった時間に慣れた身体は、スライムの本来の権能である触手の扱いをも可能とする。
それによって彼女の身体を弾き飛ばしたカイは、そのままそれを縮めて自らも彼女の傍へと降り立っていた。
「ひっ!?わ、私が狙われたの?あ、ありがとうスライムさん」
訳も分からず地面へと蹲っていたアイリスも、すぐ傍の地面へとついた恐ろしい爪跡を見れば、その身に迫った危険を理解できる。
傍らに佇むカイへとお礼の言葉を述べたアイリスは、弾き飛ばされた事で散らかしてしまった荷物を拾い集め始めていた。
『それより早く向こうに!ここは危ない!!』
「な、何?えっと・・・向こうに行った方がいいの?う、うん!分かった!」
アイリスの足へと触手を纏わりつかせて、ぐいぐいと引っ張っているカイは、安全な通路へと彼女を誘導しようとしている。
荷物を拾い終わったアイリスは、カイのその行動に戸惑っていたが、やがてその意図を悟るとはっきりと頷きを返していた。
「はぁ、はぁっ・・・ここまで来れば、もう大丈夫・・・かな?」
『よしよし!これで取り合えず、アイリスは安全だな。後はあの二人をどうにかしないと・・・』
通路まで辿りつき、その場に荷物を放り出したアイリスは、乱れた呼吸に膝へと手をついている。
彼女の後ろを守っては、その後をぴょんぴょんと跳ね回っていたカイは、彼女を安全圏へと脱出させた事に安堵していた。
それぞれに自分で何とか出来そうなクリスとハロルドと違い、アイリスはいかにも危なっかしい。
そんな彼女を安全な場所へと運ぶことが出来た事に、カイは一人満足感に浸っていた。
「そうだ、二人はどうなったの!?」
『あ、おいっ!?顔出しちゃ危ないって・・・』
その二人から望まれた事とはいえ、一人安全な場所にいる後ろめたさに、アイリスは彼らの様子を窺おうと通路の端から部屋の中へと顔を覗かせる。
ここまで来れば大分威力は弱まるとはいえ、シーサーペントのブレスはそこまで十分届いてしまうだろう。
その行為に危険だと注意の声を上げたカイも、やはり彼らの様子が気になるのか、自らもそこへと近づいていくと通路の端から顔を出していた。
「えっ、何で・・・?」
『ん?うおっ、マジか!?』
その先で目にしたものに、彼らは二人そろって言葉を失ってしまう。
そこにはシーサーペントの尾に弾かれて、空中へと舞い上がっているクリスの姿があった。
全速力で逃げていくアイリスの姿にショックを隠せないカイは、悲しげにその身体をふるふると揺らしている。
彼はとぼとぼと、彼女から離れようと地底湖の方へ身体を向けていく。
その先から漂ってきた危険な気配に、彼は総毛立つような恐怖を感じていた。
本来そういったものに疎い彼にすらそれを感じさせるものの正体、それはシーサーペントのブレスであった。
それは目の前で松明を振り回しているクリスを狙ったものであったが、その先は今まさにアイリスが駆けていこうとしている所であった。
『危ないっ!!』
「きゃあっ!?な、何?」
全速力で逃げていったアイリスに、その距離は短くはない。
跳ねていっても届きそうはないその距離に、カイは身体の一部を伸ばして飛び掛っていた。
この姿となった時間に慣れた身体は、スライムの本来の権能である触手の扱いをも可能とする。
それによって彼女の身体を弾き飛ばしたカイは、そのままそれを縮めて自らも彼女の傍へと降り立っていた。
「ひっ!?わ、私が狙われたの?あ、ありがとうスライムさん」
訳も分からず地面へと蹲っていたアイリスも、すぐ傍の地面へとついた恐ろしい爪跡を見れば、その身に迫った危険を理解できる。
傍らに佇むカイへとお礼の言葉を述べたアイリスは、弾き飛ばされた事で散らかしてしまった荷物を拾い集め始めていた。
『それより早く向こうに!ここは危ない!!』
「な、何?えっと・・・向こうに行った方がいいの?う、うん!分かった!」
アイリスの足へと触手を纏わりつかせて、ぐいぐいと引っ張っているカイは、安全な通路へと彼女を誘導しようとしている。
荷物を拾い終わったアイリスは、カイのその行動に戸惑っていたが、やがてその意図を悟るとはっきりと頷きを返していた。
「はぁ、はぁっ・・・ここまで来れば、もう大丈夫・・・かな?」
『よしよし!これで取り合えず、アイリスは安全だな。後はあの二人をどうにかしないと・・・』
通路まで辿りつき、その場に荷物を放り出したアイリスは、乱れた呼吸に膝へと手をついている。
彼女の後ろを守っては、その後をぴょんぴょんと跳ね回っていたカイは、彼女を安全圏へと脱出させた事に安堵していた。
それぞれに自分で何とか出来そうなクリスとハロルドと違い、アイリスはいかにも危なっかしい。
そんな彼女を安全な場所へと運ぶことが出来た事に、カイは一人満足感に浸っていた。
「そうだ、二人はどうなったの!?」
『あ、おいっ!?顔出しちゃ危ないって・・・』
その二人から望まれた事とはいえ、一人安全な場所にいる後ろめたさに、アイリスは彼らの様子を窺おうと通路の端から部屋の中へと顔を覗かせる。
ここまで来れば大分威力は弱まるとはいえ、シーサーペントのブレスはそこまで十分届いてしまうだろう。
その行為に危険だと注意の声を上げたカイも、やはり彼らの様子が気になるのか、自らもそこへと近づいていくと通路の端から顔を出していた。
「えっ、何で・・・?」
『ん?うおっ、マジか!?』
その先で目にしたものに、彼らは二人そろって言葉を失ってしまう。
そこにはシーサーペントの尾に弾かれて、空中へと舞い上がっているクリスの姿があった。
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