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シーサーペントとの激闘 8
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「何をそんなに焦ってるんだ?あいつなら、もう・・・」
「違う、向こうを見ろ!!」
「んん?あれは・・・アイリス逃げろ!!」
ハロルドの魔法によって、シーサーペントは倒された筈。
そう思っているクリスは、焦るハロルドに不思議そうに語りかける。
その表情にようやく彼らとの認識の違いに気がついたハロルドは、その手を伸ばして彼の顔を無理矢理後ろへと向けていた。
「ええっ!?な、何で!?」
「いいからっ!立てるか、ハロルド!!よし、掴まれ!」
ようやくシーサーペントがまだ生きており、自分達を狙っていると知ったクリスは、慌てて逃げようと行動を開始する。
しかしそれは、余りに遅すぎた。
シーサーペントのブレスはもはや放たれようとしており、カイもそれに間に合いそうにない。
彼に取れる行動はもはや、一つしかなかった。
『もういい!もう止めるんだ!!』
カイが張り上げた大声は、広い地底湖に反響して響き渡っていた。
その声ははっきりとシーサーペントへと向けられ、確かな命令を下している。
ハロルド達にブレスを放とうと、そちらへと首を伸ばしていたシーサーペントは、彼の声に凍りついたようにその動きを止めてしまっていた。
『お前は湖の奥で待機していろ。そして何があろうと戦闘行為は禁止だ、いいな?』
カイの指示に、シーサーペントの返事はない。
しかし彼はそのまま湖へとその身体を沈めると、二度と姿を現すことはなかった。
「ス、スライムさん?一体何を・・・?」
シーサーペントの攻撃から慌てて逃げようとしていたハロルド達も、カイが発した大声は聞いている。
そしてその意味が分からずとも、それによってシーサーペントの攻撃が止んだことは彼らも理解していた。
『・・・えーっと、その、なんだ。逃げよっ!』
こちらに怯えと戸惑いの視線を向けるアイリスに、カイは何とか誤魔化そうとその柔らかい身体をくねらせている。
しかしすぐに何も思いつかないと見切りをつけ、彼は一目散に逃げ出していた。
「スライムさん!?行っちゃった・・・」
思ったよりも長い時間変身していたことですっかり扱いの慣れた身体に、カイはぴょんぴょんと高速で跳ねては飛び去っていく。
そのあまりの素早さには、彼の事を引き止めようと手を伸ばしていたアイリスも為す術がなかった。
「結局何だったんだ、あいつ?」
「分からない。でもあれの声によって、シーサーペントの攻撃が止まったのは確かだよ。そしてそんな事が出来るのは、一つしかない」
彼らを救うだけ救って、いきなり逃げていったカイの姿に、クリスは意味が分からないとばかりに首を捻っている。
彼の意見に同意を示したハロルドはしかし、一つの考えに辿りついていた。
彼らの目の前であのスライムは、圧倒的に強大である筈のシーサーペントを従わせていた。
そんな事が出来る存在は、一つしかない。
「あれが、このダンジョンの支配者だ」
高速で去っていったスライムは、すでに彼らの視界から消えている。
それでもハロルドはその姿を刻み付けるように、彼が消えていった通路へと目を向けていた。
あのスライムこそが、このダンジョンの支配者であると、断言したハロルドに迷いはない。
彼の言葉に、アイリスとクリスはそれぞれに言葉を失い固まってしまっている。
彼らの後ろでは静寂を取り戻した地底湖に、時折ポツリポツリと水滴が垂れ続けていた。
「違う、向こうを見ろ!!」
「んん?あれは・・・アイリス逃げろ!!」
ハロルドの魔法によって、シーサーペントは倒された筈。
そう思っているクリスは、焦るハロルドに不思議そうに語りかける。
その表情にようやく彼らとの認識の違いに気がついたハロルドは、その手を伸ばして彼の顔を無理矢理後ろへと向けていた。
「ええっ!?な、何で!?」
「いいからっ!立てるか、ハロルド!!よし、掴まれ!」
ようやくシーサーペントがまだ生きており、自分達を狙っていると知ったクリスは、慌てて逃げようと行動を開始する。
しかしそれは、余りに遅すぎた。
シーサーペントのブレスはもはや放たれようとしており、カイもそれに間に合いそうにない。
彼に取れる行動はもはや、一つしかなかった。
『もういい!もう止めるんだ!!』
カイが張り上げた大声は、広い地底湖に反響して響き渡っていた。
その声ははっきりとシーサーペントへと向けられ、確かな命令を下している。
ハロルド達にブレスを放とうと、そちらへと首を伸ばしていたシーサーペントは、彼の声に凍りついたようにその動きを止めてしまっていた。
『お前は湖の奥で待機していろ。そして何があろうと戦闘行為は禁止だ、いいな?』
カイの指示に、シーサーペントの返事はない。
しかし彼はそのまま湖へとその身体を沈めると、二度と姿を現すことはなかった。
「ス、スライムさん?一体何を・・・?」
シーサーペントの攻撃から慌てて逃げようとしていたハロルド達も、カイが発した大声は聞いている。
そしてその意味が分からずとも、それによってシーサーペントの攻撃が止んだことは彼らも理解していた。
『・・・えーっと、その、なんだ。逃げよっ!』
こちらに怯えと戸惑いの視線を向けるアイリスに、カイは何とか誤魔化そうとその柔らかい身体をくねらせている。
しかしすぐに何も思いつかないと見切りをつけ、彼は一目散に逃げ出していた。
「スライムさん!?行っちゃった・・・」
思ったよりも長い時間変身していたことですっかり扱いの慣れた身体に、カイはぴょんぴょんと高速で跳ねては飛び去っていく。
そのあまりの素早さには、彼の事を引き止めようと手を伸ばしていたアイリスも為す術がなかった。
「結局何だったんだ、あいつ?」
「分からない。でもあれの声によって、シーサーペントの攻撃が止まったのは確かだよ。そしてそんな事が出来るのは、一つしかない」
彼らを救うだけ救って、いきなり逃げていったカイの姿に、クリスは意味が分からないとばかりに首を捻っている。
彼の意見に同意を示したハロルドはしかし、一つの考えに辿りついていた。
彼らの目の前であのスライムは、圧倒的に強大である筈のシーサーペントを従わせていた。
そんな事が出来る存在は、一つしかない。
「あれが、このダンジョンの支配者だ」
高速で去っていったスライムは、すでに彼らの視界から消えている。
それでもハロルドはその姿を刻み付けるように、彼が消えていった通路へと目を向けていた。
あのスライムこそが、このダンジョンの支配者であると、断言したハロルドに迷いはない。
彼の言葉に、アイリスとクリスはそれぞれに言葉を失い固まってしまっている。
彼らの後ろでは静寂を取り戻した地底湖に、時折ポツリポツリと水滴が垂れ続けていた。
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