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初めてのお客様
初めての冒険とその結末 3
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「何にせよ、当初の目的は達成できたようだな。色々とトラブルはあったが、存外うまくいったのではないか?あぁそうだ、道中に設置されていた宝箱はどうなったんだ?もう罠の心配はないと分かっただろうし、それも開けられたんだろう?」
このダンジョンの最初のフロアを踏破し、最後に用意されたお宝を手に入れる。
今回の冒険に設定されたその目標の達成に、カイは満足げな表情で頷いている。
彼はそのついでとばかりに、回収されていなかった宝箱がどうなったのかをヴェロニカに尋ねていた。
あの中には回復のポーション各種が詰まっており、それは今後訪れる冒険者にとって目玉の商品となる筈だ。
そのための布石も打っているカイとしては、それもちゃんと回収して帰って欲しいというのが本音であった。
「それが、その・・・どうやら流石に彼らも疲れていたようで、それに目もくれずに帰途についたようです」
「・・・そうか。うむ、まぁそんな事もあるだろう」
上機嫌に問い掛けてくるカイの姿に、ヴェロニカはなんとも言い辛そうに言葉を濁している。
その彼女が口にしたのは、またもあの宝箱がスルーされてしまったという事実であった。
彼女の言葉に、カイが落胆しながらも冷静な態度を続けられたのは、彼女がその振る舞いで結果を示唆してくれたからだろう。
予想できた結末に、そのショックは小さい。
しかし自らの席へと戻るカイの足取りは、自然と重いものへと変わってしまっていた。
「カイ様、お召し物でございます」
「ん?あぁ、そういえばこの姿のままだったな」
自らの席へと戻ろうとしていたカイに、ヴェロニカが静かに何かを差し出してきていた。
一瞬それが何なのか分からなかったカイも、その手に乗せられた衣服と自らの身体を見れば、その意味も理解できるだろう。
スライムの姿のままであった自らの身体を見下ろして、彼女からその服を受け取ったカイは、早速いつもの姿へと変身していた。
「っ!?カ、カイ様!?」
「おおっ、悪い悪い。気が回らなくてな」
服を受け取った瞬間に変身した都合上、ヴェロニカの目の前には全裸のカイが現れてしまっていた。
彼女はその姿に慌てて声を上げては、急いで身体を後ろへと背けている。
その反応に自らのうっかりを気づいたカイはしかし、軽く謝罪の言葉を告げただけで何もすることはなかった。
「・・・こんなもんかな?よし、もう大丈夫だぞ」
「さ、先ほどは申し訳ありませんでした!」
「いやなに、こちらも不用意だったからな。謝ることは何もないぞ」
手早く着替えを済ませたカイは、馴染んだ身体と衣服の感触を確かめると、ヴェロニカへと声を掛けている。
その声に振り返ったヴェロニカは先ほどの粗相を頭を下げて謝罪しているが、カイはこちらも悪かったのだからと軽い口調でフォローしていた。
「さて・・・当初の目的は概ね達成した訳だが、色々と懸念事項も挙がったな」
ヴェロニカが顔を上げたのを確認したカイは、ゆっくりと自らの席へと歩いていく。
そこへと深々と腰掛けた彼は、目的の達成を告げる。
席へとついたカイのためにモニターの角度を調整しているヴェロニカは、彼のすぐ傍の席へと控えるとそれにはっきりと頷いていた。
彼らの視線の先のモニターには、このダンジョンから出て行こうとしているクリス達の姿が映っていた。
このダンジョンの最初のフロアを踏破し、最後に用意されたお宝を手に入れる。
今回の冒険に設定されたその目標の達成に、カイは満足げな表情で頷いている。
彼はそのついでとばかりに、回収されていなかった宝箱がどうなったのかをヴェロニカに尋ねていた。
あの中には回復のポーション各種が詰まっており、それは今後訪れる冒険者にとって目玉の商品となる筈だ。
そのための布石も打っているカイとしては、それもちゃんと回収して帰って欲しいというのが本音であった。
「それが、その・・・どうやら流石に彼らも疲れていたようで、それに目もくれずに帰途についたようです」
「・・・そうか。うむ、まぁそんな事もあるだろう」
上機嫌に問い掛けてくるカイの姿に、ヴェロニカはなんとも言い辛そうに言葉を濁している。
その彼女が口にしたのは、またもあの宝箱がスルーされてしまったという事実であった。
彼女の言葉に、カイが落胆しながらも冷静な態度を続けられたのは、彼女がその振る舞いで結果を示唆してくれたからだろう。
予想できた結末に、そのショックは小さい。
しかし自らの席へと戻るカイの足取りは、自然と重いものへと変わってしまっていた。
「カイ様、お召し物でございます」
「ん?あぁ、そういえばこの姿のままだったな」
自らの席へと戻ろうとしていたカイに、ヴェロニカが静かに何かを差し出してきていた。
一瞬それが何なのか分からなかったカイも、その手に乗せられた衣服と自らの身体を見れば、その意味も理解できるだろう。
スライムの姿のままであった自らの身体を見下ろして、彼女からその服を受け取ったカイは、早速いつもの姿へと変身していた。
「っ!?カ、カイ様!?」
「おおっ、悪い悪い。気が回らなくてな」
服を受け取った瞬間に変身した都合上、ヴェロニカの目の前には全裸のカイが現れてしまっていた。
彼女はその姿に慌てて声を上げては、急いで身体を後ろへと背けている。
その反応に自らのうっかりを気づいたカイはしかし、軽く謝罪の言葉を告げただけで何もすることはなかった。
「・・・こんなもんかな?よし、もう大丈夫だぞ」
「さ、先ほどは申し訳ありませんでした!」
「いやなに、こちらも不用意だったからな。謝ることは何もないぞ」
手早く着替えを済ませたカイは、馴染んだ身体と衣服の感触を確かめると、ヴェロニカへと声を掛けている。
その声に振り返ったヴェロニカは先ほどの粗相を頭を下げて謝罪しているが、カイはこちらも悪かったのだからと軽い口調でフォローしていた。
「さて・・・当初の目的は概ね達成した訳だが、色々と懸念事項も挙がったな」
ヴェロニカが顔を上げたのを確認したカイは、ゆっくりと自らの席へと歩いていく。
そこへと深々と腰掛けた彼は、目的の達成を告げる。
席へとついたカイのためにモニターの角度を調整しているヴェロニカは、彼のすぐ傍の席へと控えるとそれにはっきりと頷いていた。
彼らの視線の先のモニターには、このダンジョンから出て行こうとしているクリス達の姿が映っていた。
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