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初めてのお客様
初めての冒険とその結末 5
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「さて次の問題だな・・・そうだ、ヴェロニカ!ダンジョンに所属する者だけが通れる、通路を作れるか?」
無理矢理押し切った話題から目を逸らすために、カイは急いで別の問題へと取り掛かっていた。
それはダンジョン内での移動の問題であった。
今回のようなケースが再びあるかは分からないが、ダンジョンに部外者が訪れることは今後もあるだろう。
それを考えれば、ダンジョンに所属する者だけが自由に動ける秘密の通路の存在は必要不可欠であった。
「ダンジョンに所属する者だけが通れる通路ですか?恐らく問題ないと思われますが・・・」
「そうしたものがないとダンジョンに部外者がいた時に難儀するからな、適当に作っておいてくれ。あぁ、勿論魔力の許す範囲でな」
「ふふふっ、はい畏まりました」
カイの声に、ダンジョンを点検する作業の手を止めたヴェロニカが振り返る。
彼女はカイの提案の意図がよく分からず、その顔に不思議そうな表情を浮かべていたが、それも彼の説明を聞くまでだ。
彼の説明と軽い冗談に薄く笑みを作った彼女は、了解を告げると再び作業へと戻っていく。
「後は、そうですな・・・あぁそういえば、彼らにカイ様の正体がばれてしまったようですが、いかが致しますか?」
「ばれたといっても、スライムの姿でだからな。それほど問題ないと思うのだが・・・」
作業へと戻ったヴェロニカへと視線を向けていたダミアンは、カイの正体がクリス達にばれてしまったことについて口にする。
それについてはカイも懸念を感じていたが、同時に所詮スライムの姿がダンジョンの主だと認識されたに過ぎないとも考えていた。
寧ろ本来の姿ともいえるこの姿で活動しやすくなったとすら考えていたカイに、ダミアンは何か言いたげな表情を見せている。
「しかしですな、カイ様。それは―――」
「カイー!帰ったよー!!」
ダミアンが口にしようとした懸念は、突如響き渡った明るい声によって掻き消されてしまっていた。
この最奥の間の扉は一つだけであり、それはカイが通った以降閉め切られ、開けられた気配すらない。
しかしそんな事はお構いなしと、その可愛らしい顔の上に満面の笑みを乗せたフィアナが、カイに向かって飛び込んできていた。
「おおっと!?こらこら、フィアナ。危ないから、飛び込んできては駄目だぞ」
「えへへ、ごめんなさーい」
思いっきり飛び込んできたフィアナも、その軽い体重であれば衝撃もそれほどではない。
そのためあまり筋力に自信がないカイにも、どうにかそれを受け止めることは出来ていた。
しかし一歩間違えば、お互いが怪我をしていたかもしれない振る舞いに、カイはそれを優しくフィアナへと言い聞かせる。
もはや定位置のような雰囲気で、カイの膝の上へと座り直しているフィアナは、ちっとも反省していなさそうな態度で彼へと謝罪の言葉を告げていた。
無理矢理押し切った話題から目を逸らすために、カイは急いで別の問題へと取り掛かっていた。
それはダンジョン内での移動の問題であった。
今回のようなケースが再びあるかは分からないが、ダンジョンに部外者が訪れることは今後もあるだろう。
それを考えれば、ダンジョンに所属する者だけが自由に動ける秘密の通路の存在は必要不可欠であった。
「ダンジョンに所属する者だけが通れる通路ですか?恐らく問題ないと思われますが・・・」
「そうしたものがないとダンジョンに部外者がいた時に難儀するからな、適当に作っておいてくれ。あぁ、勿論魔力の許す範囲でな」
「ふふふっ、はい畏まりました」
カイの声に、ダンジョンを点検する作業の手を止めたヴェロニカが振り返る。
彼女はカイの提案の意図がよく分からず、その顔に不思議そうな表情を浮かべていたが、それも彼の説明を聞くまでだ。
彼の説明と軽い冗談に薄く笑みを作った彼女は、了解を告げると再び作業へと戻っていく。
「後は、そうですな・・・あぁそういえば、彼らにカイ様の正体がばれてしまったようですが、いかが致しますか?」
「ばれたといっても、スライムの姿でだからな。それほど問題ないと思うのだが・・・」
作業へと戻ったヴェロニカへと視線を向けていたダミアンは、カイの正体がクリス達にばれてしまったことについて口にする。
それについてはカイも懸念を感じていたが、同時に所詮スライムの姿がダンジョンの主だと認識されたに過ぎないとも考えていた。
寧ろ本来の姿ともいえるこの姿で活動しやすくなったとすら考えていたカイに、ダミアンは何か言いたげな表情を見せている。
「しかしですな、カイ様。それは―――」
「カイー!帰ったよー!!」
ダミアンが口にしようとした懸念は、突如響き渡った明るい声によって掻き消されてしまっていた。
この最奥の間の扉は一つだけであり、それはカイが通った以降閉め切られ、開けられた気配すらない。
しかしそんな事はお構いなしと、その可愛らしい顔の上に満面の笑みを乗せたフィアナが、カイに向かって飛び込んできていた。
「おおっと!?こらこら、フィアナ。危ないから、飛び込んできては駄目だぞ」
「えへへ、ごめんなさーい」
思いっきり飛び込んできたフィアナも、その軽い体重であれば衝撃もそれほどではない。
そのためあまり筋力に自信がないカイにも、どうにかそれを受け止めることは出来ていた。
しかし一歩間違えば、お互いが怪我をしていたかもしれない振る舞いに、カイはそれを優しくフィアナへと言い聞かせる。
もはや定位置のような雰囲気で、カイの膝の上へと座り直しているフィアナは、ちっとも反省していなさそうな態度で彼へと謝罪の言葉を告げていた。
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