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ダン・アダムスは夢を抱く 6
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「ま、待ってくれ!?そのダンジョンっていうのは、近くにあるのか?と、というかもしかして君達、そこに潜ってきたのか?」
クリスとハロルドの会話は、近くに件のダンジョンがあることを示唆している。
それを耳にしたスタンリーは、慌ててそれを確かめようとクリス達にそれを尋ねていた。
「ん?言ってなかったっけ?そうだよ、俺達ダンジョンを攻略して帰る所なんだ。見てくれよこの剣、そこで手に入れてきたんだぜ!!」
「そ、それはっ!?ま、まさかミスリル製かっ!!?そ、そんなものまで・・・!」
流石は商人の目利きか、クリスが自慢げに掲げた剣を一目でミスリル製だと見抜いてみせたスタンリーは、あまりの驚愕にその目を見開いていた。
ミスリル製の剣というのは、大変貴重な代物である。
しかしダンジョンからそれを持ち帰った冒険者の話というのは、別にそれほど珍しいものではなかった。
彼らが冒険者とも呼べない、子供でしかないという点を除けば。
「こんな子供達だけで、攻略できるダンジョンだと・・・?しかも貴重な治癒のポーションまで手に入る?そんな場所がこんな人里近くに・・・」
その男をふるふると震わせているのは、恐怖という感情ではない。
彼はクリス達の話に、とんでもないチャンスを見出して震えてしまっているのだ。
「そ、そのダンジョンはどこにあるんだ!!詳しく教えてくれ!!」
「どこって・・・ゴンガロ山の近くだよ、なぁ?」
「そうだね。正確に言うと・・・」
商人魂に火がついたのか、血走った目でクリスへと掴みかかっていくスタンリーは、激しく唾を撒き散らしては彼にダンジョンの詳しい場所を尋ねていた。
彼の迫力に曖昧な場所しか返せないクリスは、相棒へと話題を振っている。
彼の意図を理解したのか、それとも単にその曖昧な物言いが気に入らなかったのか、ハロルドはその正確な位置について解説を始めていた。
「不味いな、これは・・・」
スタンリーの勢いに、彼の興味が鉱山からダンジョンへと移った事は明白だ。
いや元々、無理をいって来てもらっていた彼らに、鉱山に対する興味など大してないだろう。
そこにあからさまに儲かりそうな話が転がり込んでくれば、もはやそれ所ではなくなってしまうのは当たり前の話であった。
「どうしたんですか、アダムスさん?」
「いや、何でもないよアイリス。何でもないんだ・・・」
すっかり別の話題に夢中になっている男達に、アイリスはポーションに癒された男の介抱をしてあげていた。
痛みが引いたことで、穏やかな表情で眠りについている男を膝に抱え、その身体についた汚れを拭ってやっていた彼女は、何か様子のおかしいアダムスに対して心配そうに声を掛けている。
彼女の言葉に首を振って何でもないと返したアダムスはしかし、何度も言い聞かせるようにそれを繰り返していた。
彼は遠い目をして、ある方向へと目をやっている。
その視線の向こうには、一体何があるのだろうか。
少なくとも、彼だけはそれを知っていた。
クリスとハロルドの会話は、近くに件のダンジョンがあることを示唆している。
それを耳にしたスタンリーは、慌ててそれを確かめようとクリス達にそれを尋ねていた。
「ん?言ってなかったっけ?そうだよ、俺達ダンジョンを攻略して帰る所なんだ。見てくれよこの剣、そこで手に入れてきたんだぜ!!」
「そ、それはっ!?ま、まさかミスリル製かっ!!?そ、そんなものまで・・・!」
流石は商人の目利きか、クリスが自慢げに掲げた剣を一目でミスリル製だと見抜いてみせたスタンリーは、あまりの驚愕にその目を見開いていた。
ミスリル製の剣というのは、大変貴重な代物である。
しかしダンジョンからそれを持ち帰った冒険者の話というのは、別にそれほど珍しいものではなかった。
彼らが冒険者とも呼べない、子供でしかないという点を除けば。
「こんな子供達だけで、攻略できるダンジョンだと・・・?しかも貴重な治癒のポーションまで手に入る?そんな場所がこんな人里近くに・・・」
その男をふるふると震わせているのは、恐怖という感情ではない。
彼はクリス達の話に、とんでもないチャンスを見出して震えてしまっているのだ。
「そ、そのダンジョンはどこにあるんだ!!詳しく教えてくれ!!」
「どこって・・・ゴンガロ山の近くだよ、なぁ?」
「そうだね。正確に言うと・・・」
商人魂に火がついたのか、血走った目でクリスへと掴みかかっていくスタンリーは、激しく唾を撒き散らしては彼にダンジョンの詳しい場所を尋ねていた。
彼の迫力に曖昧な場所しか返せないクリスは、相棒へと話題を振っている。
彼の意図を理解したのか、それとも単にその曖昧な物言いが気に入らなかったのか、ハロルドはその正確な位置について解説を始めていた。
「不味いな、これは・・・」
スタンリーの勢いに、彼の興味が鉱山からダンジョンへと移った事は明白だ。
いや元々、無理をいって来てもらっていた彼らに、鉱山に対する興味など大してないだろう。
そこにあからさまに儲かりそうな話が転がり込んでくれば、もはやそれ所ではなくなってしまうのは当たり前の話であった。
「どうしたんですか、アダムスさん?」
「いや、何でもないよアイリス。何でもないんだ・・・」
すっかり別の話題に夢中になっている男達に、アイリスはポーションに癒された男の介抱をしてあげていた。
痛みが引いたことで、穏やかな表情で眠りについている男を膝に抱え、その身体についた汚れを拭ってやっていた彼女は、何か様子のおかしいアダムスに対して心配そうに声を掛けている。
彼女の言葉に首を振って何でもないと返したアダムスはしかし、何度も言い聞かせるようにそれを繰り返していた。
彼は遠い目をして、ある方向へと目をやっている。
その視線の向こうには、一体何があるのだろうか。
少なくとも、彼だけはそれを知っていた。
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