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第20話
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マリウス視点
今まで平和な大国として発展していたローノック国は、もう平和な国と呼べなくなっている。
2年前に聖女をフィーレからアビリコに変えた。
それから1年間は平和だったのに……徐々に問題が発生して、変えたことを後悔するしかない。
宰相が言うには、聖女アビリコの力がフィーレに比べると遙かに弱いかららしい。
必死に頑張っているアビリコは、それでも聖女として未熟だと理解し心を病んでいる。
そして父上は、フィーレがいなくなったから問題が起きていると、認めたくないらしい。
「フィーレを失ってから今まで、問題なかっただろう!?」
父上が叫ぶも、宰相は首を左右に振るう。
「それでも、数カ月前から異変が起こり過ぎです……前聖女フィーレの力が、今まで残っていたからだと推測するしかありません」
「なっ……馬鹿を言うな!」
この場にいるローノック王以外はもう、今までフィーレの力によるものだと察することができていた。
特に兵士長ジェノスは呆れている様子で、平民に見下されていることに苛立つしかない。
ジェノスを失えば、この国は間違いなく終わる。
それがわかっているからこそ……ここ最近は、ジェノスの機嫌を損ねないよう給金を多く与えていた。
平民如きに多額の金を渡しているだけで、俺も父上も不愉快でしかない。
そこから更に、元の平和に戻すには平民上がりの聖女フィーレが必要で……俺は宰相に話す。
「今までは聖女候補達を協力させていたが、逃げ出す者が出る始末……前の聖女フィーレは、そこまで凄かったのか?」
父上を納得させるため、俺は現状を話しながらフィーレの凄さを伝える。
俺が言えた立場ではないが……順当にいけば、俺がこの国の王になっていた。
そのローノック国が、こんなことで滅ぼうとしている。
今一番重要なのは国の存続で、父上にはフィーレが必要だと納得させなければならない。
意図を察したのか、宰相が頷いて説明する。
「魔法協会の目は確かで、凄かったのでしょう。もう魔法協会の協力を得られず、フィーレも行方不明……捜索しますか?」
「ぐっ……フィーレ1人が戻ってきたところで何ができる!? これはローノック国が総力をあげて対処すべき問題だ!!」
どうやら父上はフィーレの捜索を行う気はないようで、俺は焦るしかない。
まだ大丈夫だと考えてはいるが、ジェノスの気分次第でこの国は一気に終わることとなるだろう。
ここまま国が滅ぶぐらいならと……俺は父上には伝えず、私兵を使いフィーレを捜索しようと決意する。
フィーレの場所は一切わからないが、探す以外にローノック国が助かる道はなかった。
そして――1年が経ち、フィーレが自らを封印して、約3年が経過する。
ローノック国を平和な大国と呼ぶ者はいなくなり……フィーレを見つけることは、未だにできなかった。
今まで平和な大国として発展していたローノック国は、もう平和な国と呼べなくなっている。
2年前に聖女をフィーレからアビリコに変えた。
それから1年間は平和だったのに……徐々に問題が発生して、変えたことを後悔するしかない。
宰相が言うには、聖女アビリコの力がフィーレに比べると遙かに弱いかららしい。
必死に頑張っているアビリコは、それでも聖女として未熟だと理解し心を病んでいる。
そして父上は、フィーレがいなくなったから問題が起きていると、認めたくないらしい。
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「それでも、数カ月前から異変が起こり過ぎです……前聖女フィーレの力が、今まで残っていたからだと推測するしかありません」
「なっ……馬鹿を言うな!」
この場にいるローノック王以外はもう、今までフィーレの力によるものだと察することができていた。
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ジェノスを失えば、この国は間違いなく終わる。
それがわかっているからこそ……ここ最近は、ジェノスの機嫌を損ねないよう給金を多く与えていた。
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そこから更に、元の平和に戻すには平民上がりの聖女フィーレが必要で……俺は宰相に話す。
「今までは聖女候補達を協力させていたが、逃げ出す者が出る始末……前の聖女フィーレは、そこまで凄かったのか?」
父上を納得させるため、俺は現状を話しながらフィーレの凄さを伝える。
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そのローノック国が、こんなことで滅ぼうとしている。
今一番重要なのは国の存続で、父上にはフィーレが必要だと納得させなければならない。
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フィーレの場所は一切わからないが、探す以外にローノック国が助かる道はなかった。
そして――1年が経ち、フィーレが自らを封印して、約3年が経過する。
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