無能だと言われ続けた聖女は、自らを封印することにしました

天宮有

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第62話

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 数週間後――私達は、森と街や村を行き来するのが日常となっている。
 私達は森から街に向かって、襲撃しようと行動していたモンスターの群れを倒していた。

 冒険者ギルドで話を聞いて、モンスターは国外に出ようとした者を狙うことを知る。
 モンスターは国外に出る者は容赦しないようで、何人も犠牲者が出ているらしい。

 街を襲撃しつつ、国外に出ようとする者は全力で対処する。
 備えている他国の冒険者ギルドに連絡する魔道具も、機能しなくなっているらしい。

 魔法道具は何度か使うと壊れることもあり、予想外の出来事があった時のみ連絡を行うらしい。
 ローノック国は前まで平和だったから、連絡がなくてもおかしくないと思われているようだ。

 街で話を聞き終えた私達は、森に戻ろうとしていた。
 私はクロに乗って、併走しているリカルドに話す。
 
「モンスターの数は減りつつあるけど、まだ多いわね」

「被害があまり出ていないことを気にしてか、他の街や村を狙うモンスターが集まっているようですね」

 森の近くだけを守ると決めたけど、結果的にローノック国全体を守っていそう。
 ここ最近、聖女アビリコと護衛マリウスの話を誰も聞かないようで……気になってしまう。

「もしかしたら、王都で何かあったのかもしれないわね」

「王都の情報が一切ないので、フィーレ様の言うとおりでしょう……どうしますか?」

 リカルドが尋ねるけど、私は森での日々を大事にしたい。
 王都まで行く必要はないと思うけど、何も情報が入ってこないのが気になってしまう。

 とにかく一度森の屋敷に戻って――リカルドと話し合い、今後の行動を決めようとしていた。
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