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第64話
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私達は王都に向かうことにして、準備をしていた。
そして――契約獣クロの行動に驚くこととなっていた。
「……クロ?」
今までモンスターと戦う時以外は温厚だったクロが、戦闘態勢に入っている。
玄関の扉を眺めているようで、リカルドが腰に差した剣の柄を握り呟く。
「クロは、人の気配を感じ取ったようです」
契約しているから意思疎通ができるようで、私は驚いてしまう。
この森はローノック国でも危険なモンスターが生息していて、私達以外の人が来たことは一度もなかった。
普通に強いモンスターが強化されていることもあって、捜索隊は絶対に来ることができない。
話をしていたこともあって――私達を敵視した存在が、襲撃に来たのだろうか。
「前に感じ取った膨大な魔力ではないけど……誰かしら?」
「元凶の手下かもしれません。クロをフィーレ様の傍に待機させて、私が対処します」
そう言って――扉が開いたと同時に、リカルドが一気に接近する。
見覚えのある青年で、リカルドが繰り出した峰による攻撃を剣で弾き飛ばし、お互い距離をとる。
「リカルドの攻撃を受け止めるなんて……」
私の加護を受けてからリカルドの攻撃は、一撃で確実に敵を倒していた。
目の前の光景が信じられないと考えていたけど、青年の笑顔を見て納得する。
「明らかに速度を重視して威力を捨てた攻撃なのに、手が痺れたぞ……無茶苦茶強くなったな!」
楽しそうな声を出したのは――屋敷の来客は、兵士長のジェノス様だった。
そして――契約獣クロの行動に驚くこととなっていた。
「……クロ?」
今までモンスターと戦う時以外は温厚だったクロが、戦闘態勢に入っている。
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「クロは、人の気配を感じ取ったようです」
契約しているから意思疎通ができるようで、私は驚いてしまう。
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