21 / 31
第21話
しおりを挟む
ヴァンが私を従えようと動き、対処して2日が経っている。
今日は魔法学園が休日で、私は城に呼び出されていた。
そして――牢の中で、茫然としているヴァンを眺める。
両手には枷がつけられているようで、魔法は何も使えないようだ。
そして私の隣にいた国王が、ヴァンに宣言する。
「勘当を言い渡された猶予を使い、サフィラ様を従えようとするとはな……処刑しても構わなかったが、苦しめることにした」
「俺は城から出て行きます! 平民で構いません! だから……この枷を外してください!!」
ヴァンは涙を流し、国王と私に向かって一心不乱に謝る。
枷は魔法を使えなくする他にも、精神と肉体に苦痛を与える拷問用の魔法道具らしい。
「貴様はサフィラ様を魔法道具で従えることができた場合、洗脳すぐに解いたか?」
「うぐぅっ!? この枷による拷問は本当に苦しい! 許してくださいぃぃっっ!!」
国王の発言を聞いて、ヴァンは苦痛に悶えながら話す。
そんな姿を見ても、私を従えようとしたのだから何も思うことはない。
「貴様は一生、その枷をつけて生きることとなる。この城から離れれば、苦痛は和らぐぞ」
そう言ってから、国王は兵士を呼んでヴァンを連行する。
何も持たせずに城から追い出し、ヴァンは悲鳴をあげながら去っていった。
これでもうヴァンと関わることはないと、この時の私は考えていた。
今日は魔法学園が休日で、私は城に呼び出されていた。
そして――牢の中で、茫然としているヴァンを眺める。
両手には枷がつけられているようで、魔法は何も使えないようだ。
そして私の隣にいた国王が、ヴァンに宣言する。
「勘当を言い渡された猶予を使い、サフィラ様を従えようとするとはな……処刑しても構わなかったが、苦しめることにした」
「俺は城から出て行きます! 平民で構いません! だから……この枷を外してください!!」
ヴァンは涙を流し、国王と私に向かって一心不乱に謝る。
枷は魔法を使えなくする他にも、精神と肉体に苦痛を与える拷問用の魔法道具らしい。
「貴様はサフィラ様を魔法道具で従えることができた場合、洗脳すぐに解いたか?」
「うぐぅっ!? この枷による拷問は本当に苦しい! 許してくださいぃぃっっ!!」
国王の発言を聞いて、ヴァンは苦痛に悶えながら話す。
そんな姿を見ても、私を従えようとしたのだから何も思うことはない。
「貴様は一生、その枷をつけて生きることとなる。この城から離れれば、苦痛は和らぐぞ」
そう言ってから、国王は兵士を呼んでヴァンを連行する。
何も持たせずに城から追い出し、ヴァンは悲鳴をあげながら去っていった。
これでもうヴァンと関わることはないと、この時の私は考えていた。
1,001
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されないまま正妃になってしまった令嬢
alunam
恋愛
婚約破棄はされなかった……そんな必要は無かったから。
既に愛情の無くなった結婚をしても相手は王太子。困る事は無かったから……
愛されない正妃なぞ珍しくもない、愛される側妃がいるから……
そして寵愛を受けた側妃が世継ぎを産み、正妃の座に成り代わろうとするのも珍しい事ではない……それが今、この時に訪れただけ……
これは婚約破棄される事のなかった愛されない正妃。元・辺境伯爵シェリオン家令嬢『フィアル・シェリオン』の知らない所で、周りの奴等が勝手に王家の連中に「ざまぁ!」する話。
※あらすじですらシリアスが保たない程度の内容、プロット消失からの練り直し試作品、荒唐無稽でもハッピーエンドならいいんじゃい!的なガバガバ設定
それでもよろしければご一読お願い致します。更によろしければ感想・アドバイスなんかも是非是非。全十三話+オマケ一話、一日二回更新でっす!
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
あなたのことなんて、もうどうでもいいです
もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。
元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
あなたが「消えてくれたらいいのに」と言ったから
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
「消えてくれたらいいのに」
結婚式を終えたばかりの新郎の呟きに妻となった王女は……
短いお話です。
新郎→のち王女に視点を変えての数話予定。
4/16 一話目訂正しました。『一人娘』→『第一王女』
濡れ衣を着せてきた公爵令嬢は私の婚約者が欲しかったみたいですが、その人は婚約者ではありません……
もるだ
恋愛
パトリシア公爵令嬢はみんなから慕われる人気者。その裏の顔はとんでもないものだった。ブランシュの評価を落とすために周りを巻き込み、ついには流血騒ぎに……。そんなパトリシアの目的はブランシュの婚約者だった。だが、パトリシアが想いを寄せている男はブランシュの婚約者ではなく、同姓同名の別人で──。
【片思いの5年間】婚約破棄した元婚約者の王子様は愛人を囲っていました。しかもその人は王子様がずっと愛していた幼馴染でした。
五月ふう
恋愛
「君を愛するつもりも婚約者として扱うつもりもないーー。」
婚約者であるアレックス王子が婚約初日に私にいった言葉だ。
愛されず、婚約者として扱われない。つまり自由ってことですかーー?
それって最高じゃないですか。
ずっとそう思っていた私が、王子様に溺愛されるまでの物語。
この作品は
「婚約破棄した元婚約者の王子様は愛人を囲っていました。しかもその人は王子様がずっと愛していた幼馴染でした。」のスピンオフ作品となっています。
どちらの作品から読んでも楽しめるようになっています。気になる方は是非上記の作品も手にとってみてください。
【完結】そんなに好きなら、そっちへ行けば?
雨雲レーダー
恋愛
侯爵令嬢クラリスは、王太子ユリウスから一方的に婚約破棄を告げられる。
理由は、平民の美少女リナリアに心を奪われたから。
クラリスはただ微笑み、こう返す。
「そんなに好きなら、そっちへ行けば?」
そうして物語は終わる……はずだった。
けれど、ここからすべてが狂い始める。
*完結まで予約投稿済みです。
*1日3回更新(7時・12時・18時)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる