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第23話
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ズドラ視点
数ヶ月後――俺は部屋で1人になり、必死になって覚えた魔法を試す。
魔力を身に纏い、体が透明になっていく。
「透明化の魔法を覚えることができた……これでロゼスの思い通り進むだろう」
俺はロゼスに命令されて、ここ数カ月は必死に不可視の魔法を覚えていた。
屋敷の魔法使いから教わり、知っているのはその魔法使いとロゼスだけだ。
そして――部屋で奇抜な形をしたナイフを眺め、俺は呟く。
「スキルの力を無力化する堕天のナイフ……透明化の魔法を覚えた俺が、やるしかないのか」
どんなスキルでも、刃が当たれば数十秒の間無力化できる堕天のナイフと呼ばれた武器。
そして――俺の数分しか使えない透明化の魔法を使い、シルフの聖女の力を無力化する。
不可視の魔法は俺の切札になり、ロゼスの切札である毒を塗った堕天のナイフでシルフを消す。
もし発覚すれば2人とも終わりだが……シルフが消えれば、ロゼスの天下だ。
「聖女の魔法による解毒以外では対処できない毒……それがあれば、俺達は無敵に違いない!」
そう確信して――次のパーティが行われた時に、ロゼスの策を実行しようとしていた。
数ヶ月後――俺は部屋で1人になり、必死になって覚えた魔法を試す。
魔力を身に纏い、体が透明になっていく。
「透明化の魔法を覚えることができた……これでロゼスの思い通り進むだろう」
俺はロゼスに命令されて、ここ数カ月は必死に不可視の魔法を覚えていた。
屋敷の魔法使いから教わり、知っているのはその魔法使いとロゼスだけだ。
そして――部屋で奇抜な形をしたナイフを眺め、俺は呟く。
「スキルの力を無力化する堕天のナイフ……透明化の魔法を覚えた俺が、やるしかないのか」
どんなスキルでも、刃が当たれば数十秒の間無力化できる堕天のナイフと呼ばれた武器。
そして――俺の数分しか使えない透明化の魔法を使い、シルフの聖女の力を無力化する。
不可視の魔法は俺の切札になり、ロゼスの切札である毒を塗った堕天のナイフでシルフを消す。
もし発覚すれば2人とも終わりだが……シルフが消えれば、ロゼスの天下だ。
「聖女の魔法による解毒以外では対処できない毒……それがあれば、俺達は無敵に違いない!」
そう確信して――次のパーティが行われた時に、ロゼスの策を実行しようとしていた。
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