失踪していた姉が財産目当てで戻ってきました。それなら私は家を出ます

天宮有

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第17話

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 私達は屋敷に到着すると、使用人の1人が私達の元に駆けつける。

 使用人の執事が私を眺めて、感激した様子で話す。

「サフィラ様がお戻りになられた……ようやく、私達は元の生活に戻れるのですね」

「今まで申し訳ありませんでした」

「そう言ってくださるだけで、エイダやヴァンとは違います……あの2人は敬意を持たず、不快にさせたものを解雇させました」

「えっ?」

「解雇された者達は別荘で休ませています。今日奴等を追い出せば、解雇自体なかったことにしても構いませんか?」

「はい。そのように伝えておいてください」

 これはお父様が予想していたことで、使用人の人達には事前に説明していたようだ。
 私は頷くけど、執事の青年は不安そうに話す。

「ありがとうございます……追い出すには、問題が一つあります。ヴァンは私兵を何人か、暴動対策に屋敷に住まわせています」

 職人や貴族達に反感を持たれているから、自衛の手段なのかもしれない。

 ヴァンは家族に溺愛されているようで、頼んだら私兵を用意してくれたようだ。

「子爵家が用意した私兵程度なら、私1人で対処可能です――行きましょう」

 そうアウスが宣言して、ヴァンとエイダのいる部屋に向かう。

 もし力尽くで私を従えようとしたら、それが罪になるのは間違いない。

 私達は大広間に向かって――元姉エイダ、そしてヴァンと再会していた。
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