私を捨てるつもりなら後悔してもらいます

天宮有

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第7話

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ギドロス視点

 俺はエリカと離婚することになり、現状に焦っていた。

 本来ならエリカは愛人として傍にいるはずなのに、離婚を受け入れ屋敷から去ってしまう。
 それが信じられず、俺は自室で呆然としながら呟く。

「なぜだ……エリカはずっと傍にいてくれたのに、リルサを好きになると消える程度だったのか?」

 悪いのは俺だから、エリカのことは諦めるしかないだろう。
 リルサとの結婚は家族が賛同していたし、何も問題ないはずだ。

 呆然としている俺に対して、リルサが近づいて話す。

「私としてもエリカ様は戦力として欲しかったのですが、仕方ないでしょう」

「それは……そうだな」

 リルサの発言に、俺は動揺しながらも賛同した。

 本来はエリカ一人の功績だが、夫が目立つべきと俺の手柄にしている。
 それによりエリカよりも俺の方が強いと思われているが、実際はエリカの方が遥かに強かった。

「エリカ様よりもギドロス様の方が強いのですから、何も気にすることはありません」

「うっっ……その通りだよ。リルサもいるし問題ない」

 エリカを失ったのは痛いが、魔法学園で優秀な生徒で有名なリルサがいる。
 今後はリルサに頼ればいいと考えていると、俺は発言に驚いてしまう。

「今まで通りギドロス様が活躍すればいいじゃないですか。それより、エリカ様が鑑定魔法を使えるとは思えませんでしたよ」

 リルサが話題を変えてきたことが、俺は気になってしまう。
 追求するよりも、エリカについて話すことにしていた。

「エリカは様々な魔法が使えるが、どうかしたのか?」

「いえ。鑑定魔法は、ギドロス様も使えるのでしょうか?」

「使えないな。エリカは俺より劣っているが、魔法の種類は俺より多かった」

 実際は俺の方が劣っているが、まだ婚約が決まっていないから見栄を張る。
 結婚してから全て話し、リルサに納得してもらおうと考えていたからだ。

「なるほど。それなら、魅了魔法を見破れなさそうでよかったです」

「見破れない? リルサは何を言っている?」

「……私が見破ることができるので、役に立てそうということですよ」

 リルサの発言に納得するが、見破れなさそうでよかったと言ったのが気になってしまう。
 まるで見破られたら困るような言い方だが、勘違いだと思うことにした。

 この時まで、俺は何も問題ないと考えてしまう。
 そしてエリカと離婚したことを、俺はこれから後悔することになる。
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