幼馴染が夫を奪った後に時間が戻ったので、婚約を破棄します

第６６話

バハムス視点

　俺とメリタは、マウロにルーミエが使っている魔法について話していく。
　情報を得たことで、マウロはこれから魔法道具を使いルーミエを排除するようだ。

　マウロは応接室から去っていき、部屋には俺とメリタがいる。
　今日の出来事について、聞いておきたいことがあった。

「マウロは勝手に動くようだが、奴の力でルーミエを消すことができるのだろうか？」

「失敗しても、私達には迷惑がかからないようです……無理そうなら、儀式を行ってルーミエ様を消すだけです」

　マウロがルーミエを消すのなら、それで構わない。
　無理なら本来の予定委通り、儀式を行って消すだけだ。

「メリタの言うとおりだな……もうルーミエは、消すしかないだろう！」

　俺は決意を叫び、マウロの報告を待つ。
　協力できることがあれば協力して、ルーミエを消すとしよう。
　この時の俺は、ルーミエを排除できると思い込んでいた。